ビジネス文書の文章は、前文で挨拶をし、主文で用件を伝え、末文で締めくくります。
前文と末文は、文書の内容や先方との関係性によって書き方もかわるため、特に注意しなくてはなりません。
そのなかでも末文は、表現次第で相手に対する文書の伝わり方も大きくかわります。ここでは、末文を書き上げるときに押さえておくべきポイントをご紹介します。
末文とは
末文とは、本題が終わることを示すために用いる文章です。末文を用いることで文章が引き締まり、読後の印象も良くなります。最後の一行まで気を抜かず、好感度の高い文書を目指しましょう。末文を書く位置は、以下のビジネス文書の図の「(7)末文」です。
主文を書き終えたら改行して、「まずは」「取り急ぎ」などに続けて結びの挨拶で締めくくります。さらに改行して「敬具」などの結語を右寄せで入れます。
末文は2つの要素で構成される
末文は「結びの挨拶」「結語」の2つの要素で構成されます。
(1)結びの挨拶
結びの挨拶では、文章が終わることを示すために用いる文章です。挨拶を伝えるときは、主に以下のいずれかのパターンで締めくくります。
- 用件をまとめる挨拶
- 今後の交誼・信仰をお願いする挨拶
- 相手の繁栄や活躍を祈る挨拶
- 返事を求める挨拶
- 依頼や断りの用件の挨拶
- 今後の対応を伝える挨拶
どのように書くのか知りたい方は「結びの挨拶の例文」をご覧ください。
(2)結語
結語は「さようなら」といった挨拶言葉の意味合いがあります。結語は「拝啓」「謹啓」などの頭語とセットで使用するものであり、組み合わせを間違えると非常識な印象を与えてしまいます。正しい組み合わせを理解したい人は「頭語・結語の組み合わせ」をご覧ください。