封筒を開けたときに、便箋が乱雑にたたまれていれば読む側もいい印象を持てません。丁寧な折り方をするだけで、相手は気分がよくなるものです。
また、封筒を開けたときに取り出しやすい、開きやすい、読みやすい、というような気配りがされていれば、その手紙に対する印象も違ってきます。
ここでは、和封筒の手紙の折り方と封入の向きについて解説していきます。
目次
和封筒(三つ折り)の折り方
和封筒に入れる際、手紙の折り方は三つ折りが基本です。折り目(折り数)は少ない方が、相手も手紙を読みやすいですし、見た目も美しくなります。手紙を書くときに礼節をわきまえた書式を用いるように、手紙の折り方も読み手に配慮する、気配りすることがマナーです。
三つ折りの手紙を送るときの3つの基本マナー
1.三つ折りで入るサイズのレターグッズを選ぶ
便箋を三つ折りにして和封筒に入れようとしても、サイズが大きすぎて和封筒に入らない、封筒が小さくて便箋を四つ折りにしないといけないとなれば不格好です。便箋には規格のサイズ(A4判なら寸法は210×297、B5判なら182×257)があり、和封筒もそれに応じて選ぶようにしましょう。
2.改まった手紙を送るときは白無地の二重の封筒に入れる
正式な手紙を書く場合、封筒と便箋は白無地を選ぶのがマナーです。また、裏紙のついた二重の封筒に入れます。弔事やお見舞いの手紙を書くときは、不幸が重ならないように忌みごとのマナーを守って、白無地で一重の封筒を使います。手紙の種類によって和封筒や便箋を使い分けるようにしましょう。
3.封入は「糊(のり)」で閉じる
封筒に手紙を入れたあとの封は、「のり」で閉じるのが基本です。セロハンテープを上から貼り付けたり、ホッチキスで留めるのはマナー違反なので注意しましょう。友人に送るときや、ギフトを送る手紙に封印シールを使うときも、糊付けしてから貼ります。糊付けしたら、封じ目に「〆」や「封」などの封字を書いて、ポストに投函しましょう。
三つ折りの折り方と封入の向き
つづいては手紙の折り方について解説していきます。三つ折りの方法を4つのステップで見ていきましょう。
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和封筒(四つ折り)の折り方
通常、和封筒に入れる手紙は三つ折りにするのが基本ですが、封筒のサイズによって四つ折りにする場合があります。手紙を受け取る相手の取り出しやすさ、読みやすさを考えると、手紙の折り数は少なくするのがマナーです。
四つ折りの手紙を送るときの基本マナー
1.相手の名前が折り目に入らないようにする
手紙の世界では、相手の名前を折るのは失礼とされています。四つ折りの場合、折り数が多いことから名前を折ってしまわないよう注意しましょう。
2.封入は糊(のり)で閉じる
三つ折りの手紙と同様、四つ折りをした手紙を封入したあとは、「のり」で閉じます。セロハンテープを貼ったり、ホッチキスで留めてはいけません。
四つ折りの折り方と封入の向き
四つ折りで封筒に入れるときの折り方と、封入の向きについて解説します。
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洋封筒(四つ折り)の折り方
洋封筒は、案内状や招待状、挨拶状を送るときに使います。口が広いため、和封筒に入れるのが難しい写真やカードなどを同封したいときは、洋封筒を使います。
洋封筒の手紙を送るときの基本マナー
1.洋封筒の便箋は四つ折りにする
洋封筒の手紙は、四つ折りが基本です。縦書きの手紙、横書きの手紙のどちらを送るときも四つ折りなので、間違って三つ折りや二つ折りで送らないようにしましょう。
2.弔事やお見舞いの手紙は封じ目に気をつける
弔事やお見舞いの手紙において、洋封筒を縦書きにする際は、通常の手紙とは封じ目が逆になるように綴じます。この場合は、逆さまにしても使用できる「郵便番号の枠がない洋封筒」を使いましょう。
四つ折りの折り方と封入の向き
洋封筒の四つ折りの仕方は、以下の4つの手順をご覧ください。
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