子供が借用物を壊したときのお詫び状の書き方|文例つき

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子供が借用物を壊したときのお詫び状の書き方|文例つき

ひとから物を借りたら、慎重に取り扱うのが基本です。「この人なら貸しても大丈夫だろう」という持ち主の信頼に応える必要があるからです。そのため、不注意が原因で落としたり、不慮の出来事が起こって借用物を壊してしまったときは、すぐにお詫びをするのが礼儀です。

ここでは、子供が借用物を壊したときのお詫び状の書き方やマナーについてお伝えします。借り物を損傷や、破損をしてしまったときのお詫びの文例もご紹介するので、手紙を書くときの参考にしてくださいね。

子供が借用物を壊したときのお詫び状のマナー

まずは、子どもが借用物を壊したときのお詫び状を書くうえで、押さえておくべきマナーや注意事項をお伝えします。最低限理解しておきたいポイントをご紹介するので、確認しておきましょう。

説明はOK、言い訳はNG

なぜお詫びをする事態になったのかを相手に理解してもらうためには、借用物が壊れたときの敬意を説明する必要があります。このとき、ある程度の理由は説明しても、言い訳に聞こえないように注意することが大切です。「子どもがやったことだから勘弁してください」などと、責任逃れをするような書き方や、自分を正当化するような表現は禁物。言い訳がましく聞こえるので、控えたほうが無難です。

自分ではどうしようもない事態で借り物を破損してしまったとしても、怒りにまかせて理不尽な暴言を吐かれることがあるかもしれません。納得できないと思っても、謝るときには自分の非を認めて全面的に謝ることが原則です。

弁償などが必要な場合は善後策についてもふれ、心からの誠意を示します。最後は、同じような過ちは二度と繰り返さないと誓約して信頼関係の回復に努めましょう。

前文の書き方には要注意

案内状やお礼状などの手紙を書くとき、一般的に前文は「頭語」から書き出して、「時候の挨拶」「相手の健康を気遣う言葉」「自分の健康を伝える言葉」の順に書き添えます。しかし、お詫び状の前文では、時候の挨拶からあとはすべて省略し、急ぎの用件であることを伝えるのが基本です。

頭語・結語についても、一般的な手紙では「拝啓・敬具」や「謹啓・謹白」などの組み合わせを記しますが、お詫び状の頭語は「急啓・急呈・前略・冠省」を用いて、結語は「草々」などを書くのがマナーです。※頭語を書かないときもあります。お詫びの手紙に謝罪の意を込めるための、最低限の礼儀であることを理解しておきましょう。

解決策を提示する

借用物を破損してしまったときは、誠意を込めてお詫びするのはもちろん、できれば相手が納得するであろう対処法を示します。

借りたものと同じ商品を取り寄せてお渡しするのか、代替品を購入するのか、修理代金をお支払いするのか、現金で渡すのか、弁償の形は持ち主の商品に対する思い入れや商品自体の希少性によって異なりますが、借りた商品を壊した立場として、相手が望む最善策を考えて解決策を示し、そのうえで意向を確認することが重要です。

子供が借用物を壊したときのお詫び状の書き方

つづいては、子どもが借用物を壊したときのお詫び状の基本構成と書き方についてご紹介します。詫び状は、以下の図に示した「前文」「主文」「末文」「後付け」の4つの項目に分かれます。形式に従って書きましょう。

子供が借用物を壊したときのお詫び状の書き方

  • 前文:前文では「頭語」と「出だしの挨拶」を明記します。借用物を壊したときのお詫び状には、時候の挨拶や、前文の慣用的表現を入れる必要はありません。頭語の後、すぐにお詫びの言葉を続け、謝罪の気持ちを伝えます。また、頭語は急いで謝罪する姿勢を表すため、「急啓・急呈・前略・冠省」などを用いるのがマナーです。
  • 主文:「借り物を壊したことの報告」「お詫びの言葉」「原因と現状」「反省と今後の対応」を記します。子どもの不始末とはいえ、相手の怒りは親に向けられます。保護者として、親の立場から反省し、謝罪するという姿勢を盛り込みます。「反省と今後の対応」では、破損物の弁償など、今後も相手との交渉が続くことを踏まえて、厚誼を願う言葉を添えましょう。
  • 末文:末文は「結びの挨拶」で文章を締めくくり、改行して行末に「結語(敬具など)」を書きます。結語の書き忘れに注意しましょう。
  • 後付け:「日付」「差出人」「宛名」の順に書きます。日付は、文頭から2字下げて、和暦で発送年月日を明記しましょう。宛名には、敬称(様)も忘れず書きます。

子供が借用物を壊したときのお詫び状の文例

親の借用物を子供が壊した場合

とり急ぎ一筆差し上げます。
 誠に申し上げにくいことなのですが、〇〇様から拝借しました大切な〇〇を損傷してしまいました。本当に申し訳ございません。
 お借りした〇〇なので大事に扱っていましたが、わたしが留守にしている間に、興味本位でさわった息子が、手をすべらせて落としてしまったのです。元はと言えば、子供の手の届くところに〇〇を置いた私の不注意が原因であり、お詫びの言葉もございません。
 大変失礼ながら、お店に問い合わせたところ、在庫はあるとのお返事をいただきました。誠に身勝手なお願いで恐縮ですが、新しい〇〇を取り寄せて弁償させていただくことでご容赦願えないでしょうか。
 あらためてお電話いたしますので、その際にご意向をお聞かせくださいますようお願い申し上げます。
 まずは書中にてお詫び申し上げます。
                                       草々

不注意が原因で破損してしまった反省の意と謝罪の言葉は必ず書き添えます。子どもが壊した場合でも、その責任は保護者(親)が負わなければならないことを念頭に置き、真摯に対応することを心がけましょう。

子どもが友達から借りたおもちゃを壊した場合

急啓 とり急ぎお詫びを申し上げます。
 実は、息子の◯◯が、◯◯君にお借りした大切なおもちゃで遊んでいるときに不注意で損傷してしまいました。軽はずみな行為でこのような事態となってしまい、誠に申し訳ございません。親のしつけが行き届かず、お恥ずかしいかぎりです。今後、同じことを繰り返さないようきつく叱責し、◯◯も深く反省しております。
 大変失礼ながら、おもちゃ屋に問い合わせたところ、同じ品物の在庫があるとのことなので、取り寄せて弁償させていただきたいと思っておりますが、いかがでしょうか。ご意向についてお聞かせ願いたく存じます。
 まずは取り急ぎお手紙でお詫び申し上げます。
                                       草々

子ども同士の貸し借りが原因でトラブルになってしまうことも少なくありません。誠意を込めて丁寧な文面を書くことにより、相手の親も納得してくれるキッカケになります。今後の人間関係を良好に保つためにも、お詫びの気持ちを伝えましょう。

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