余寒見舞いを出す時期と正しい書き方

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余寒見舞いを出せる時期と正しい書き方

余寒見舞いは、立春を過ぎてもなお寒さが続く時期に、ご機嫌を伺うと同時に、近況を報告するための季節の挨拶です。

年賀状や寒中見舞いを出す時期と間違えがちな余寒見舞いですが、いつからいつまでの間に出す挨拶状なのか、基本的なマナーはもちろん、はがきを書くときの基本構成と正しい書き方についても解説していきます。

余寒見舞いの時期はいつからいつまで?

余寒見舞いは、立春に入る2月4日頃〜2月末日までの時期に、相手に届くように送らないといけません。北日本や北陸といった寒冷地では3月中旬を目処としましょう。

わかりやすくするために、年賀状と寒中見舞い・余寒見舞いの時期を表にまとめました。

季節の挨拶状の種類 相手に届ける時期
年賀状 1月1日〜1月7日頃(松の内まで)
寒中見舞い 1月8日頃(松の内が明けてから)〜2月3日頃(立春の前)
余寒見舞い 2月4日頃(立春)〜2月末日

はがきをポストに投函する時期ではなく、相手の手元に届く時期です。間違えないよう注意しましょう。それぞれの書き方については年賀状の書き方寒中見舞いの書き方をご覧ください。

余寒見舞いの基本構成と書き方

余寒見舞いの表書きと裏書きの書き方をご紹介します。

表書きの書き方

余寒見舞いの表書きは、通常の季節のはがきと同じ書き方をします。

はがき(縦書き)の表書き

要注意:年賀はがきに余寒見舞いを書くのはNG!官製はがきか私製はがきを使いましょう。

表書きを構成する要素は、上記の図に記載した5つの項目です。

  1. 郵便番号
  2. 切手
  3. 宛先
  4. 宛名
  5. 差出人

「5:差出人」に関しては、暑中見舞いの裏書きに記載する場合もあります。表書きの詳しい書き方は、はがきの書き方を参考にしてください。

裏書きの書き方

続いては、余寒見舞いの裏書きの書き方について解説していきます。

余寒見舞いの書き方

上記の図に記載している5つの項目を押さえておきましょう。

  1. お見舞いの言葉
  2. 時候の挨拶・先方の健康を喜ぶ/安否を尋ねる言葉
  3. 自分の安否を伝える言葉・近況報告
  4. 先方の健康を祈る言葉/結びの挨拶
  5. 年号・月

上記の構成に従って書くだけで、暑中見舞いの文面は完成します。それぞれの要素についてみていきましょう。

1.お見舞いの言葉

余寒見舞いも寒中見舞い同様、お見舞いの言葉から書き出します。大きめの字で目立つように書きましょう。

  • 余寒お見舞い申し上げます

上記の慣用句を用いるのが一般的です。

2.時候の挨拶・先方の健康を喜ぶ/安否を尋ねる言葉

時候の挨拶を省略して「先方の健康を喜ぶ言葉」や「安否を尋ねる言葉」だけを書いても構いませんが、時候の挨拶を書いたほうが、季節感のある挨拶状となります。

  • 春とは名ばかりに、厳しい寒さが続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
  • 向春の折、◯◯様におかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
  • 雪の日が続いていますが、いかがお過ごしですか。

その他の書き方については、時候の挨拶相手がたの安否を尋ねる挨拶を組み合わせて作ってみてくださいね。

3.自分の安否を伝える言葉・近況報告

相手の安否を尋ねる挨拶のあとに改行して、1字下げてから自分の安否について書き出します。

  • おかげさまで、こちらはみな大過なく元気に暮らしております。
  • こちらも家族一同相変わらずつつがなく暮らしております。
  • 私方もお陰様をもちまして穏やかに過ごしております。

その他の例文は自分方の安否を伝える挨拶をご覧ください。続けて、身の回りの出来事など、近況報告を書きましょう。

4.先方の健康を祈る言葉/結びの挨拶

余寒見舞いは、先方の健康や幸せを祈る言葉で締めくくります。結びの挨拶の例を以下に記載します。

  • 皆様のご健康とご多幸を、心からお祈り申し上げます。
  • 皆様には、なおご自愛くださいますよう、お祈り申し上げます。
  • いっそうのご自愛をお祈りいたします。
  • 年度末を控え、何かと気忙しい時期となりますが、引き続きご指導ご鞭撻のほど、お願い申し上げます。

結びの挨拶も慣用句を用いることが一般的です。

5.年号・月

最後に年号・月を書き込みます。

  • 平成◯◯年二月

縦書きの場合、年号や月は漢数字で記入します(例:平成二十九年二月)。横書きの場合は、算用数字を用いましょう(例:平成29年2月)。

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