子供が物を壊したときのお詫び状の書き方|文例つき

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子供が物を壊したときのお詫び状の書き方|文例つき

子どもが外出時に物を壊したときは、保護者である親が、持ち主に対してお詫びの手紙を書くのがマナーです。不慮の出来事が原因でも、反省と謝罪の言葉を伝えることが大切。

ここでは、お詫び状を書くときのマナーや注意事項についてお伝えします。すぐに使える文例もご紹介するので、お詫びの手紙を書くときの参考にしてくださいね。

子供が物を壊したときのお詫び状のマナー

まずは、子どもが物を壊したときのお詫び状を書くうえで、押さえておくべきマナーや注意事項をお伝えします。最低限理解しておきたいポイントをご紹介するので、確認しておきましょう。

子どもの保護者がお詫び状を書く

クラスメイトの友人宅で遊んでいるとき、不注意が原因で花瓶を割ってしまったり、遊び道具を踏みつけてしまって壊したりするなど、相手に何らかの損害を与えてしまったときは、まずは不始末が生じた経緯や状況を聞き出します。冷静にその場で起こったことを整理したうえで、子どもの監督責任者(保護者)がお詫び状を書きましょう。

息子が物を壊したのが事実なら「不可抗力だから仕方ない」「悪いのは相手」と否定したり、開き直ったりするのはNGです。反省の意とともに謝罪の言葉を述べ、再発防止を誓うことが大切です。

感情的になってはいけない

トラブルや不始末を処理する際に、一番やってはいけないのが、感情的になることです。感情的になると、わが子可愛さから保身に走り、自己弁護をし、相手を敵視してしまいます。

その態度のままお詫び状を書くと、相手への軽視や不満、反感が文面に現れます。たとえば、箇条書きです。不始末の項目をただ箇条書きにするのは不誠実の現れであり、反省していない証だと思われても仕方ありません。また、持ち主の名前を姓だけで記すのも、お詫びの気持ちが感じられません。

お詫び状を書くときは、気持ちが文面に表れることを心がけて、誠意をもって対応するのが基本です。

子供が物を壊したときのお詫び状の書き方

つづいては、子どもが物を壊したときのお詫び状の基本構成と書き方についてご紹介します。詫び状は、以下の図に示した「前文」「主文」「末文」「後付け」の4つの項目に分かれます。形式に従って書きましょう。

子供が物を壊したときのお詫び状の書き方

  • 前文:前文では「頭語」と「出だしの挨拶」を明記します。物を壊したときのお詫び状には、時候の挨拶や、前文の慣用的表現を入れる必要はありません。頭語の後、すぐにお詫びの言葉を続け、謝罪の気持ちを伝えます。また、頭語は急いで謝罪する姿勢を表すため、「急啓・急呈・前略・冠省」などを用いるのがマナーです。
  • 主文:「反省の言葉」「不始末の概要」「今後に向けての対応」「今後のお願い」を記します。子どもの不始末とはいえ、相手の怒りは親に向けられます。保護者として、親の立場から反省し、謝罪するという姿勢を盛り込みます。「今後のお願い」では、破損物の弁償など、今後も相手との交渉が続くことを踏まえて、厚誼を願う言葉を添えましょう。
  • 末文:末文は「結びの挨拶」で文章を締めくくり、改行して行末に「結語(敬具など)」を書きます。結語の書き忘れに注意しましょう。
  • 後付け:「日付」「差出人」「宛名」の順に書きます。日付は、文頭から2字下げて、和暦で発送年月日を明記しましょう。宛名には、敬称(様)も忘れず書きます。

子供が物を壊したときのお詫び状の文例

教室のガラスを割ってしまった場合

急啓 このたびは息子の〇〇が、教室のガラスを割ってしまい、本当に申し訳ありませんでした。
 休み時間、教室内でお友達とサッカーボールを蹴り合っていたとのこと。学校の規則に従わず粗暴な行為(1)をしたうえ、生徒の皆様の学習の場を傷つけることになってしまい、私どものしつけの至らなさ(2)を痛感しております。今後二度と同じようなことを繰り返さないように厳しく言い聞かせました。本人もさすがに反省の色を濃くし、規則を破る行為はしないと約束しました。後日あらためてお詫びに伺い、ガラスの修理代金についてご相談させていただきたく存じます。
 まずは取り急ぎお手紙でお詫び申し上げます。
                                       草々

親としての反省の意、子供の反省の様子は必ず書き添えましょう。破損物の状況や程度に合わせて文例の下線部(1)を「乱暴なまね」「軽はずみな行為」「乱暴なふるまい」「軽率な行動」などに書き換えます。また、下線部(2)は保護者としてどのように反省しているかを伝える大事な箇所。「親としての監督責任」「親としての管理不足」「私どもの子育てが甘かったこと」「子どもを甘やかして育ててしまった親の責任」などの言葉で伝えましょう。

友達のおもちゃを壊した場合

急啓 とり急ぎ一筆申し上げます。
 このたびは息子の〇〇が、〇〇君の大切なゲームソフトを壊してしまい、大変申し訳ないことをいたしました。息子の話では、不注意で落としてしまったことが原因とのこと、親としてのしつけが行き届かず、誠にお恥ずかしい限りです。心よりお詫び申し上げます。〇〇には、二度とこのようなことにならないよう厳しく注意し、本人も反省しております。
 弁償して済むものではないと承知しておりますが、どのようにお詫びさせていただくのがよろしいか、ご意向をお聞かせ願いたく存じます。
 先ほど息子を連れてお詫びに伺いましたが、ご不在のようでしたので後日あらためて謝罪に伺わせていただきます。
 今後は、家庭でのしつけ・教育を見直して指導してまいりますので、どうか変わらぬお付き合いのほど、お願い申し上げます。
 取り急ぎ、まずは書中にてお詫び申し上げます。
                                       草々

物を壊してしまったときは解決策を提示するのもひとつの方法ですが、相手の意向を重んじることが最優先。弁償代については「〇〇にしようと考えているが、ご相談のうえで決めさせてください」などの表現に留め、直接会って交渉するのが基本です。もちろんお詫びする場では、弁償代の話し合いをすることよりも、誠意を込めて謝罪の言葉を伝えるほうが大切です。

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