後付けとは|手紙の書き方

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後付けとは|手紙の書き方

手紙で用件を書き添えたら、次は「後付け」で日付・署名・宛名を明記します。

手紙は、末文まで書いたあとも気を抜くことなく、最後までしっかり書き上げることが大切です。

ここでは、後付けの意味や書き方について解説していきます。

後付けとは

後付けは、その手紙が、いつ、誰によって、誰宛てに書かれたものかをはっきりさせるものです。以下の図の赤線で囲った部分が後付けを記入する箇所です。ご覧ください。

手紙の後付け

後付けは(1)日付、(2)署名、(3)宛名の3つの要素で構成されます。

後付けを構成する日付・署名・宛名のポイント

後付けを構成する3つの要素について解説していきます。間違えて記入すると、相手に失礼な印象を与えるので、丁寧に書くことを心がけましょう。

(1)日付の書き方

末文を書き終えたら、改行して日付を書きます。行頭から1文字ほど字下げしましょう。

親しい人に送る手紙は「〇月〇日」のように月日のみで書きますが、改まった手紙を書くときは年号を含む日付を入れます。縦書きの場合は漢数字を、横書きの場合は算用数字を用いましょう。

お祝いの手紙では、具体的な日付を入れず「平成〇年〇月吉日」や「佳日」といった言葉も使われます。また、年賀状では「2017年元旦」、暑中見舞いでは「2016年盛夏」といった言葉も使われるので覚えておきましょう。

(2)署名の書き方

署名は、差出人の名前を書きます。書き方は、「日付」を改行し、末文の結語の語末にそろえる形で行末を1字上げて明記します。

一般的には、姓と名前の両方を書きますが、家族宛では「母より」「兄より」といった署名でも構いません。また、友達同士、親しい間柄なら、名前だけでも構わないでしょう。代筆の手紙の場合は「代」「代筆」、妻が代筆をした場合は「内」と、名前の後ろに小さい字で書き足します。

(3)宛名の書き方

宛名には、手紙を受け取る人の名前を記入します。手紙を送る封筒の表書きと同じ宛名になるように合わせるのがポイントです。書くときは、行頭に揃え、1字下げて少し大きめの文字で記入しましょう。

宛名の下には必ず「様」や「先生」「殿」などの敬称をつけます。宛名を連名にする場合は、まとめてひとつの敬称にするのではなく、それぞれの名前の下に敬称をつけましょう。

参考:脇付も覚えておこう

脇付は、手紙を送る相手により一層の敬意を表すときに、宛名の左下に書き添えるもの。現在はほとんど使用されることがないため、脇付を目にする機会もありませんが、人によっては「机下」「侍史」といった言葉を、宛名の脇に記入することがあります。※はがきやビジネス文書、電子メールには使用しません。

脇付けを使用する機会はほぼないと思いますが、このような書き方があることは覚えておきましょう。後付けを書き上げたら、最後は副文です。「副文の書き方」をご覧ください。

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