手紙の副文の書き方をご紹介します。
主文で相手に用件を伝えたものの、補足して伝えたいことがある場合などに用いると、とても使い勝手がよく、追って書きともいわれます。
副文を書くときの使い方や、使用してはいけない場合などをお伝えします。
副文とは
副文とは、主文で書き漏らした用件の付け足しや、念を押して伝えたい事項を書くときに、手紙の最後に追記として書き足すものです。副文を書く位置は、以下の図の赤線で囲った手紙の末尾です。
副文は(1)追伸などの言葉で書き始めます。
副文の書き方
副文は、宛名から改行し、行頭から2字か3字ほど下げて、やや小さめの字で書きます。美しく見せる字配りの決まりなので、行間をあけたり、文字の大きさに気をつけましょう。
副文(追伸)の種類
副文で使用する言葉は、「追伸」以外にも以下のような言葉があります。
- 二伸
- 再伸
- 追って
- 追啓
- 追白
- なお
最も一般的な追って書きは「追伸」、さらにそのあとにも書き添える場合は「二伸」「三伸」などで表現します。
副文(追伸)を使用してはいけないときもある
副文には「重ねて申し上げる」という意味があることから、死去や葬儀などのお悔やみ状や、結婚などのお祝い、お見舞いの手紙などでは使用しないことがマナーです。また、目上の人に宛てる手紙や、ビジネス文書でも使用してはなりません。基本的には、親しい人に手紙を送る場合に使用します。改まった手紙で書き忘れた事項があったときは、はじめから書き直すほうが無難でしょう。