入園祝いの手紙の書き方|保育園・幼稚園の文例つき

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入園祝いの手紙の書き方|保育園・幼稚園の文例つき

保育園や幼稚園への入園祝いの手紙では、子どもの成長を喜ぶとともに、親の苦労を労います。

ここでは入園祝いの手紙を書くときの基本マナーや文例について詳しくご紹介します。

親しい友人や上司、甥に宛てるときのお祝いの手紙を書くときの参考にしてくださいね。

入園祝いの手紙を書くときのマナー

入園祝いの手紙を書くときは以下の3つのマナーを守って書いてくださいね。

1.入園祝いの手紙は親に宛てるのが一般的

幼稚園や保育園に入園するくらいの年齢の子どもは、まだ字の読み書きが不十分です。一般的に入園祝いの手紙は親に宛てて書きましょう。子どもにもひと言伝えたいときは、全てひらがなで書いたメッセージを添えるとよいでしょう。

2.文章は親の気持ちを想像して書き記す

入園祝いのお祝い状・手紙を、子どもの親に宛てるときは、祝意の言葉にくわえて、親としての喜びの気持ちを察する形での表現を心がけましょう。生み育てた親へのねぎらいや、子供の成長を喜ぶ言葉を書くとともに、入園する子どもの前途への激励や期待の言葉を書き添えます。

3.入園祝いの手紙を送る時期

幼稚園や保育園に入学する10日~15日前には発送しましょう。遅くとも1週間前までには先方に届けます。入園する子どもが第2子や第3子の場合でも必ず送りましょう。

入園祝いの手紙の書き方

入園祝いを書くときの手紙の基本構成をお伝えします。

入園祝いの手紙の書き方

前文・主文・末文のそれぞれのポイントは以下の通りです。

  • 前文:主文に入る前置きとして述べる挨拶のことです。お祝い状は「頭語(拝啓)」「時候の挨拶」「相手方の繁栄を喜ぶ挨拶」の3つで構成されています。「時候の挨拶」は、入園祝いの手紙を送る3月・4月の季節感や気候にあった挨拶言葉を選ぶよう、注意が必要です。
  • 主文:主文では本題(用件)を述べます。一字下げて書き始め、入園を祝う言葉や、喜びを表した文章を心がけましょう。
  • 末文:本文の締めくくりとなる「結びの挨拶」を書き、最後に「結語(敬具など)」を書き添えます。

幼稚園への入園祝いの手紙の文例

それでは、幼稚園の入園祝いの文例をご紹介します。書き換え例も参考にしてくださいね。

親しい友人・知人に送るときの文例

拝啓 桜花満開の好季節がやってまいりました。この四月に〇〇くんが幼稚園にご入園とのこと、まことにおめでとうございます。
 〇〇さん(親)に手をひかれて、よちよち歩いていた姿が昨日のことのように思い出されます(1)。わが子の成長が嬉しい反面、少々さびしさもあると思いますが、入園は子離れの第一歩。その分、自分の時間を大切に使ってくださいね。
 心ばかりではございますが、お祝いのしるしを同封いたします。入園準備などに使っていただけましたら幸いです。
 〇〇くんにたくさんお友だちができますよう(2)、またみなさまのご健康とご多幸をお祈りいたします。
                                        敬具

例文中の(1)は「新しい園服を着てバックを下げた〇〇くん(子ども)の姿に、〇〇さん(親)もご主人もさぞお喜びではないでしょうか」と書き換えてもよいでしょう。(2)は「楽しい思い出がいっぱいできるよう」と書くのもアリです。

あらたまった相手・上司に送るときの文例

拝啓 仲春の折から、皆様お変わりなくお過ごしのことと存じます。
 この四月から、ご長女の〇〇様が幼稚園にご入園されるとのこと、おめでとうございます。以前、初節句のときのお写真を見せていただいたことがあります。月日の経つのは早いものです。ご家族の皆様のお喜びもさぞかしと存じます。
 きっと〇〇様も初登園の日を心待ちにしていることでしょう。たくさんお友達ができて、お元気に登園されることをお祈りしています(1)。
 ご入園のお祝いに別便にて心ばかりの品を送らせていただきました。ご笑納いただけたら幸いです。
                                        敬具

例文中の(1)は「ご子息様(ご令嬢の〇〇様)が楽しく幼稚園に通園されることを願っています」と書き換えてもよいでしょう。親の胸中は、周囲の人が想像する以上の喜びでいっぱいです。手紙を書くときは、その大きな喜びに共感する気持ちを込めることが大切です。

保育園への入園祝いの手紙の文例

つづいては、保育園への入園祝いの文例をご紹介します。

親しい友人・知人に送るときの文例

 花の便りが届く季節を迎え、皆様、健やかにお過ごしのことと存じます。
 いよいよ四月には〇〇ちゃんが保育園に入園するのですね。おめでとうございます。パパママはもちろん、お二人のご両親も、さぞかし目を細めていらっしゃることでしょう。
 私たちも〇〇ちゃんがこんなに成長したのかと、驚きつつ頬を緩めております。これからもこの勢いで、どんどん成長されることでしょう。その姿を思い浮かべながら、ワクワクしております。
 そんな〇〇ちゃんに、ぜひ贈り物をしたいと思いまして、心ばかりのものを同封します。こちらからのささやかなお祝いです。必要なものの購入に役立ててくださいね。
 まずはお祝いを申し上げます(1)。
                                    かしこ(2)

例文中の(1)は「〇〇ちゃんに楽しい思い出ができますよう、また皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします」に書き換えもできます。(2)は女性が送る手紙に書く結語です。一般的な頭語・結語は「拝啓・敬具」なので、送る相手によって使い分けましょう。詳しくは頭語・結語の使い分け方をご覧ください。

あらたまった相手・上司に送るときの文例

拝啓 盛春の候、皆様におかれましてはご清祥のこととお慶び申し上げます。
 このたびは、ご子息〇〇様がめでたく保育園にご入園されますとの由、心よりお祝い申し上げます。
 ご家族の皆様の感慨もひとしおかと存じます。
 心ばかりではございますが、お祝いの品を別送いたしましたので、ご笑納(1)いただけましたら幸甚に存じます。
 まずは書中をもちましてご入園のお喜び申し上げます。
                                     敬具

例文中の(1)「ご笑納」は、贈り物をする際にへりくだって述べる表現です。言い換え例は「お納めください」「お受け取りください」などがあります。

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