子供同士の喧嘩で怪我をさせたお詫び状の書き方|文例つき

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子供同士の喧嘩で怪我をさせたお詫び状の書き方|文例つき

人に迷惑をかけたり、喧嘩で怪我をさせてしまったりなど、子どもが不始末を起こしたときはすぐにお詫びに行くのがマナー。すぐに行けないときには手紙で取り急ぎ謝罪の気持ちを伝えましょう。

ここでは、子どもが喧嘩で怪我をさせたときのお詫び状の書き方やマナーについてお伝えします。怪我をさせた相手の親にお詫びの手紙を書くときや、学校宛てに送るときの文例もご紹介するので、参考にしてくださいね。

子どもが喧嘩で怪我をさせたお詫び状のマナー

まずは、子どもが喧嘩で怪我をさせたときのお詫び状を書くうえで、押さえておくべきマナーや注意事項をお伝えします。最低限理解しておきたい2つのポイントをご紹介するので、確認しておきましょう。

子どもの不始末は保護監督者がお詫び状を書く

子どもの不始末に対するお詫び状は、基本的には家族を監督する立場にある人(親、家長)が書くのが基本です。不始末の経緯を子どもから聞き取り、非があればその相手に対して、監督者として謝罪します。

相手にも落ち度があると思われるときは、その責任をさり気なく指摘してもよいですが、子どもの発言を鵜呑みにするのではなく、客観的に話を聞く姿勢が大切です。どんな理由があったとしても、相手のお子さんに怪我をさせてしまったことは事実。開き直った内容の手紙にならないよう、気をつけましょう。

「謝罪の三原則」と「やってはいけない三項目」

謝罪するときに踏まえておかなければいけない3つの「S」があります。「すぐに」「率直に」「真摯に」という3原則です。相手に迷惑をかけたり、不始末に気づいたらすぐに謝ること。言い訳や責任転嫁などせずに、率直に自分の非を認めること。そして真摯に反省し、再発防止を誓うことです。

また、謝罪の三原則に対し、やってはいけない三項目が3Hです。「否定する」「開き直る」「人のせいにする」の3つです。子どもにケガをさせたことを指摘されると、自己保身からか否定しがちになってしまいます。否定した後で事実だとわかると、風当たりはより強くなります。開き直りや、人のせいにすることも見苦しいものです。

お詫び状には、喧嘩の原因をめぐって相手の親御さんを責めたり、非難したりするような内容は書いてはいけません。本人(子ども)の反省を伝えること、手紙だけでお詫びが済むとは思っていないことを書き記し、謝罪の意を伝えることが大切です。

子どもが喧嘩で怪我をさせたお詫び状の書き方

つづいては、子どもが喧嘩で怪我をさせたときのお詫び状の基本構成と書き方についてご紹介します。詫び状は、以下の図に示した「前文」「主文」「末文」「後付け」の4つの項目に分かれます。形式に従って書きましょう。

子どもが喧嘩で怪我をさせたお詫び状の書き方

  • 前文:前文では「頭語」と「出だしの挨拶」を明記します。怪我をさせたときのお詫び状には、時候の挨拶や、前文の慣用的表現を入れる必要はありません。頭語の後、すぐにお詫びの言葉を続け、謝罪の気持ちを伝えます。また、頭語は急いで謝罪する姿勢を表すため、「急啓・急呈・前略・冠省」などを用いるのがマナーです。
  • 主文:「反省の言葉」「不始末の概要」「今後に向けての対応」「今後のお願い」を記します。子どもの不始末とはいえ、相手の怒りは親に向けられます。保護者として、親の立場から反省し、謝罪するという姿勢を盛り込みます。「今後のお願い」では、治療費の支払いなど、今後も相手との交渉が続くことを踏まえて、厚誼を願う言葉を添えましょう。
  • 末文:末文は「結びの挨拶」で文章を締めくくり、改行して行末に「結語(敬具など)」を書きます。結語の書き忘れに注意しましょう。
  • 後付け:「日付」「差出人」「宛名」の順に書きます。日付は、文頭から2字下げて、和暦で発送年月日を明記しましょう。宛名には、敬称(様)も忘れず書きます。

子どもが喧嘩で怪我をさせたお詫び状の文例

相手の保護者に宛てる場合(1)

急啓 このたびは息子の〇〇が、大事なご子息様にとんでもないご迷惑をおかけして(1)しまい、本当に申し訳ございませんでした。
 喧嘩の事情を本人に聞いてみましたところ、うちの子が先に手を出して〇〇さんに怪我を負わせてしまったとのこと。何とお詫びを申し上げてよいのか言葉もございません(2)。親としてのしつけの至らなさを痛感し、二度とこのようなことを繰り返さないようにと言い聞かせました。本人も大層後悔し、〇〇さんに謝罪して仲直りをしたいと申しております。近日中に息子と一緒にお詫びに伺いまして、治療費のことなどをご相談させていただきたく存じます。
 まずは書中をもちまして、お詫びまで申し上げます。
                                        草々

文例中の下線部(1)は「大変なお怪我を負わせて」「大変な不調法をして」「愚行を働いて大けがをさせて」などと書き換えることができます。下線部(2)の反省の言葉については「弁解の余地もなく、お恥ずかしい限りです」「不甲斐なさに恥じ入るばかりです」などと書いてもよいでしょう。

相手の保護者に宛てる場合(2)

急啓 このたびはうちの〇〇が大変申し訳ないことをいたしました。〇〇くんにお怪我をさせてしまい、心よりお詫び申し上げます。親としてしつけが至らなかったことを痛感しております。
 その後、お怪我の具合はいかがでしょうか。
 先ほどお宅におじゃましたのですが、お留守のようでしたので取り急ぎお手紙を差し上げました。あらためてお詫びに伺いますが、まずは書中にてお詫び申し上げます。
                                        草々

骨折などの大怪我をさせてしまい、治療費を負担する場合は文例の下線部を「近日中に息子とお詫びに伺いますので、治療費について相談させてください」と書き換えます。不始末のお詫びは、手紙だけで済ますつもりでないことが相手の親御さんにも伝わるように書くことが大切です。相手も、これからのことがわかって安心します。

相手の保護者に宛てる場合(3)

冠省 このたびは、我が家の長男が貴家のお子様に教室で怪我をさせたとのこと、誠に申し訳なく、心よりお詫び申し上げます。
 日頃から仲良くするようしつけていたつもりでしたが、監督不行き届きでございました。親として猛省しております。
 息子に問い質したところ、決して故意ではないと申しておりましたが、いかなる理由があるにせよ他人様に怪我をさせてよい道理はなく、これからは厳しく指導してまいる所存です。
 また当然のことながら、治療費などはすべて私どもが負担いたしますので、ご請求いただきたくお願い申し上げます。
 今後もこれをしこりにすることなく、仲良くさせていただきますよう、お願いいたします。
 まずはとり急ぎお詫び申し上げます。
                                        草々

親として反省し、至らなさを詫びるとともに、家族として今後の対処法を示すことが大切です。怪我をさせたときの状況を記すときは、書き方に注意しましょう。「わざとではない」「先に手を出したのはお宅の子ども」などと書くと、相手の親御さんの怒りを買うことに。故意ではなくても、迷惑をかけたことは事実として受け止め、謝罪の言葉を述べるのが基本です。

学校に宛てる場合

急啓 このたびは息子の〇〇が同じクラスの〇〇くんに大変なお怪我を負わせてしまい、ご迷惑をおかけいたしました。心よりお詫び申し上げます。
 クラスでも、学級会の議題を変更して話し合いの機会を設けていただいたとのこと、申し訳ございませんでした。
 息子には、二度と同じようなことを繰り返さないようにと言い聞かせました。本人も、大切な友達に申し訳ないことをしたと反省しております。
 〇〇くんの親御様のご自宅にはお詫びに伺い、この後もこれをしこりにすることなく、仲良くしていただけるとのありがたいお言葉をいただきました。
 私どもも、子どもを甘やかして育ててしまった保護者としての責任を痛感し、家庭でのしつけや教育について、あらためて見直してまいりたいと存じます。
 今後とも変わらぬご指導のほど、よろしくお願いいたします。
 まずは書中にてお詫び申し上げます。
                                        草々

担任の先生や、息子が通う学校に手紙を宛てる場合は、お詫びの言葉とともに、怪我をさせた相手の保護者への対応や、保護者および本人の反省と謝罪の意を伝えましょう。

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