誕生祝いの手紙の書き方|文例つき

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誕生祝いの手紙の書き方|文例つき

誕生祝いとは、新しい生命の誕生した日を祝い、相手の成長や健康を喜ぶ大切な日。

生後、初めて迎える初誕生日のお祝い、一般的な誕生祝い、還暦や古希・喜寿など長寿のお祝いを兼ねた誕生祝いなど、人生の節目においてさまざまなお祝いのかたちがあります。

ここでは誕生祝いの手紙を送る時期や、書式の基本構成をお伝えします。文例もご紹介しているので、手紙を書くときの参考にしてくださいね。

誕生祝いの手紙を送る時期

誕生祝いを贈る時期は、誕生日当日に先方の手元に届くよう手配するのがベストタイミングです。郵送する際に、日付指定ができない場合や、特別な事情により当日届けることが困難な場合は、誕生日より前に届けるようにしましょう。お祝い状は、手紙を送る時期を逃さないことがマナーでもあります。一年に一度しかない誕生日を素敵な一日にするためにも、礼節をわきまえた対応を心がけましょう。

誕生祝いの手紙の基本構成

つづいては誕生祝いの手紙の構成をお伝えします。お祝い状は、以下の図に示した「前文」「主文」「末文」「後付け」の4つの項目に分かれます。

誕生祝いの手紙の基本構成

  • 前文:相手が恩師や上司など、目上の人の場合は、前文から形式に従って書き進めます。冒頭に「頭語(拝啓)」「時候の挨拶」「相手の安否を気遣う挨拶」を書き添えます。両親や親しい友人に宛てる手紙では、いきなりお祝いの言葉から始め、ストレートに祝意を示すとよいでしょう。
  • 主文:主文で伝えることは「お祝いの言葉(お誕生日おめでとうなど)」「お祝いごとへの心情」「今後の健勝・活躍を祈る言葉」「お祝いの会開催・金品送付の通知」の4つです。
  • 末文:「結びの挨拶」「結語(敬具)」を明記します。
  • 後付け:「日付」「差出人」「宛名」の順に書きましょう。日付は文頭から2字下げて、和暦で発送年月日を明記しましょう。宛名には、敬称(様)も忘れず書きます。

誕生祝いの手紙の文例

父親へ

お父さん、お誕生日おめでとう。
 お父さんも、もう〇歳ですね。今年も健康なまま誕生日を迎えられたことが、なによりめでたいことです。
 僕はというと、4月から社会人として働き始め、責任の大きさや働くことの大変さを日々感じて奮闘しています。お父さんも長年のあいだ、家族を支えるために仕事を頑張ってくれていたと思うと、感謝の気持ちでいっぱいです。
 ささやかですが、誕生日のお祝いの品をお贈りします。喜んでもらえると嬉しいです。
 〇月には帰省できる予定なので、そのときは家族みんなでお祝いしましょう。お母さんにもよろしくね。

誕生祝いの手紙は、普段なかなか口に出して伝えにくい感謝の気持ちを伝える絶好の機会です。お祝いの言葉とともに、お父様との思い出や感慨深いエピソードに率直な気持ちを添えて手紙を書きましょう。

母親へ

お母さん、〇〇歳のお誕生日おめでとうございます。
 今年、子どもができたことで、親のありがたみを改めて実感しています。愛情いっぱいに育ててくれて本当にありがとう。これからは家族のことばかり心配していないで、そろそろ自分の健康に目を向けてくれたら嬉しいです。孫の成長していく姿も見せたいので、これからも元気でいてくださいね。
 心ばかりですが、誕生日のお祝いを同封します。気に入ってもらえるととても嬉しいです。
 お父さんにもよろしくお伝えください。

文例中の下線部の書き換え例は「いつも美味しい手料理をつくってくれたり、掃除や洗濯などの家事をしてくれてありがとう」「お母さんのいる実家に帰るとほっとします」など、家庭でのお母さんの存在の大きさを書き添えましょう。

親しい友達・友人へ

 〇〇君、〇歳の誕生日おめでとう!ご家族の皆様に祝福され、きっと幸せなお誕生日をお迎えのことでしょう。 
 日ごろからお世話になりっぱなしですが、本当に感謝しています。いつもありがとう。これからもお元気で、笑顔の絶えない素敵な毎日を過ごせるようお祈りしています。
 本日、お誕生日をお祝いして、ささやかながらプレゼントをお贈りしました。喜んでもらえると嬉しいです。
 まずは、お祝いまで。

親しい友人に誕生祝いの手紙を書くときは、前文を省略して、お祝いの言葉からはいると祝意がストレートに伝わります。堅苦しい表現は不自然な印象を与えます。柔らかい言葉を用いてお祝いの気持ちを伝えましょう。

目上の人(恩師・上司)へ

拝啓 寒気の厳しい日が続いておりますが、〇〇様におかれましてはお健やかにお過ごしのことと存じます。
 このたび、〇月〇日に〇歳のお誕生日をお迎えとのこと、誠におめでとうございます。心からお祈りを申し上げます。
 お年を重ねられるなかでますますご活躍のご様子には、ただただ敬服いたすばかりでございます。いつもお元気で周囲を明るくしてくださる〇〇様は、私どもの憧れです。
 日ごろの感謝の気持ちも込めまして、心ばかりですが、お祝いの品を別送いたしました。気に入っていただけると幸甚に存じます。
 まずは右、書中をもちまして、お祝いを申し上げます。
                                         敬具

目上の人への誕生日のお祝い状は、「拝啓」などの頭語、時候の挨拶、相手の安否を気遣う言葉から書き始め、丁寧な言葉を用います。恩師や上司などの、ある程度年齢を重ねた方へは、今後の健康を願う言葉を伝えても良いでしょう。

初誕生日のお祝い状(改まった相手へ)

拝啓 紅葉がひときわ美しいこのごろ、皆様にはお元気でお過ごしのことと存じます。
 このたびは、ご長男〇〇君の初誕生日をお迎えとのこと、誠におめでとうございます。ご家族様の愛情につつまれて、お健やかにご成長されていることと拝察いたします。
 ご両親様におかれましても、日ごとに成長していく〇〇君のお姿は頼もしく、毎日が驚きと喜びの連続のことと存じます。
 心ばかりではございますが、お祝いのしるしをお贈りしました。お納めいただけましたら幸いです。
 末筆ではございますが、これからの〇〇君のご健康とご家族様のご多幸をお祈り申し上げます。
                                         敬具

文例中の下線部は「昨日よりもさらに成長している〇〇君に、毎日が感動と幸せで満ち溢れていることと存じます」と書き換えて表現してもよいでしょう。ご両親の気持ちになって文章を書くことが大切です。

初誕生日のお祝い状(友人へ)

 このたびは、〇〇ちゃんの満一歳の誕生日、心よりお祝い申し上げます。
 あっという間の365日でしたね。いろいろなことがあったかと思いますが、健やかに成長されたのも、〇〇さん(父親)と〇〇さん(母親)が愛情一杯に育てたからこそですね。
 ささやかですが、別便にてお祝いの品をお送りいたしました。
 今度、〇〇ちゃんの顔を見にお邪魔させてください。愛くるしい笑顔が見られることを、楽しみにしています。

明るく、温かみのある文面で、両親へのねぎらいの言葉も忘れずに書きましょう。

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