入学祝い・合格祝いのお礼状の書き方|文例つき

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入学祝いのお礼状の書き方|文例つき

小学校や中学校、高校への入学は、子どもにとって新生活をスタートする門出であるとともに、人生の節目。お子さんの成長を喜ぶ入学祝いをいただいた方には、お礼状を出すのがマナーです。

ここでは、入学祝いのお礼状の書き方や基本的なマナーをお伝えします。友人や親戚に手紙を書くときの文例もご紹介するので、参考にしてくださいね。

入学祝い・合格祝いのお礼状のマナー

お礼状は、正式なマナーに沿って書くことが大切です。まずは、入学祝いのお礼状のマナーを理解しておきましょう。

お礼状を出す時期

入学祝いは、入学式の10日から1週間前に届くのが一般的ですが、できれば、お祝いが届いた当日にお礼状を送ります。

入学準備などで忙しい場合は、届いた日にさきに電話で到着したことを報告するとともに、お礼を伝えておきましょう。そのうえで、遅くても3日以内にはお礼状を送れるよう、手配します。メールで簡単に済ませるのはマナー違反のため、注意しなければなりません。また、入学祝いにはお返しは不要です。お礼状だけ送りましょう。

合格自慢はNG

「難関を突破して見事合格」「一緒に受けた友だちは落ちてしまったけど、娘は無事合格」など、自慢げな表現には注意しましょう。相手は不快に感じるかもしれません。受験を見守ってくれた相手には、お祝いのお礼の言葉のあとに、謙虚な気持ちで合格の喜びと感謝の気持ちを伝えましょう。

中学生以上なら本人から送る

入学祝いや合格祝いのお礼は、中学生以上なら親だけでなく本人からも送る(同封)ようにすると、感謝の気持ちがより伝わります。お祝い金として現金をいただいた場合は使い道を伝え、また今後の抱負なども添えると良いでしょう。小学校の場合は、本人が書いた簡単なメッセージや絵を同封すると相手も喜びます。

入学祝い・合格祝いの基本構成

つづいては、入学祝いのお礼状の基本構成と、書くときのポイントについてお伝えします。以下の図に示した通り、入学祝いのお礼状は「前文」「主文」「末文」「後付け」の4つの項目で構成されています。

入学祝い・合格祝いの基本構成

お礼状は、原則として形式を重視した書き方でまとめることが大切です。ただし、入学祝いは、日頃から親しくしている人から届くのが普通のため、その交流の程度に沿った形式や内容、言葉遣いでまとめたほうが、自然な印象になるでしょう。

  • 前文:お礼状の前文は「頭語(拝啓)」「時候の挨拶」「相手の安否を気遣う挨拶」の順番に形式に従って書き進めます。頭語のあとは一文字あけて時候の挨拶を書きましょう。時候の挨拶は、手紙を出す時期の季節感や気候に応じて言葉を選びます。
  • 主文:主文では、お礼状の本題を伝えます。「入学祝い・合格祝いへのお礼の言葉」「お祝い金の使い道・お祝いの品をいただいた喜び」「現在の心境」「今後の指導のお願い」を明記します。
  • 末文:文章を締めくくる際に用いる「結びの挨拶」「結語(敬具など)」を書きましょう。結語は、結びの挨拶を書き記した後、改行して行末に明記します。書き忘れに注意しましょう。
  • 後付け:「日付」「差出人」「宛名」の順に書きます。日付は、文頭から2字下げて、和暦で発送年月日を明記しましょう。宛名には、敬称(様)も忘れず書きます。

入学祝い・合格祝いのお礼状の文例

親からのお礼状

友人へ

拝啓 春陽のみぎり、〇〇様におかれましては、お変わりなくお過ごしのことと存じます。
 さて、このたびはごていねいに娘・早希の中学合格祝いをお送りくださいまして、心より御礼申し上げます。
 大切なお祝いですので、何に使わせていただこうか、あれこれ考えているようでございます。娘からの御礼の手紙も同封いたします。
 今回の受験で本人もコツコツ努力する大切さを学んだことと思います。
 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
                                       敬具

親戚へ(1)

拝啓 うららかな春日和が続いております。皆様には、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
 このたびは、息子・健司(けんじ)の小学校入学にあたりまして、お祝いのしるしをいただきまして、誠にありがとうございました。
 健司と相談しまして、前々から欲しがっていた靴を購入させていただきました。さっそく自分で靴箱から新しい靴を取り出しきちんとそろえて玄関に並べていました。入学式の写真ができましたら、お送りいたします。
 いつもお心にかけていただき、本当に感謝しております。
 朝晩はまだ冷えますので、お体にはくれぐれもご留意くださいませ。
 取り急ぎ、お礼まで。
                                       敬具

親戚へ(2)

 日ごとに春らしが増して参りましたが、〇〇様にはお健やかに過ごされているとのこと、何よりと存じ、心からお喜び申し上げます。
 本日は長男・淳の中学校入学にあたり、温かいご配慮をいただきまして、どうもありがとうございました。本人の希望も確認しながら、何か記念になるものの購入に使わせていただきます。
 昨日は、でき上がった学生服を早速試着して、成長した姿をみせてくれました。親としては、このまま健やかに成長してくれることを祈るのみです。
 これからもお見守りくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

本人からのお礼状

親戚へ(1)

〇〇叔父さん
 今日、〇〇叔父さんからの入学祝いが届きました。どうもありがとうございました。
 いただいたお祝いで学用品を購入し、学校生活に役立てる予定です。ずっと使い続けられるよう、大切にしたいと思います。
 入学後は、サッカー部に所属することを今から楽しみにしています。勉強も精一杯頑張り、中学校での3年間を大切に過ごしたいと思いますので、応援していてください。
 お盆で親戚一同が集まるときには、〇〇叔父さんといろいろなお話ができるのを楽しみにしています。
 本当にありがとうございました。

親戚へ(2)

〇〇叔母さん、入学祝いをいただき、ありがとございました。
 かわいいカバンですね。たくさん入るので大活躍してくれそうです。
 いよいよ四月から、高校生になります。前にもお話したように、私なりに将来を考えたうえで志望した高校に入学するので、全力で頑張ろうと思っています。これからも、私のことを見守ってください。お願いいたします。
 これからもお元気で。叔父さんにもよろしくお伝えください。
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