退院祝い(快気祝い)の手紙の書き方|文例つき

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
退院祝いの手紙の書き方|文例つき

ここでは、退院祝い・快気祝いの手紙の書き方や心がけておきたい基本マナーについてご紹介します。

退院祝いの手紙は、病気や怪我を克服し、退院・全快したことをともに喜び、労いの言葉を伝えることが大切です。上司や知人・親しい間柄の友人に手紙を宛てるときの文例もあわせてお伝えします。手紙を書くときの参考にしてくださいね。

退院祝い(快気祝い)の手紙を書くときのマナー

まずは退院祝いの手紙を書くときのマナーについてお伝えします。退院したからといって、病気や怪我が必ずしも完治したとは限りません。自宅療養をする場合や、しばらく通院が必要な場合もあります。退院のお祝い状を書くときに押さえておくべきポイントは以下の点です。

1.先方の容体は尋ねないのがマナー

退院の知らせを聞いたら、まず先方の容体が気にかかるところですが、あえて尋ねることはしないことが大切です。退院後も自宅療養を余儀なくされる場合もあります。職場への復帰を促す表現もマナー違反です。お祝い状は、退院を率直に喜ぶ姿勢を示し、完全な回復を期待する前向きな表現でまとめることを第一に考えましょう。

2.退院祝い(快気祝い)の手紙を送る時期

退院または床上げをしてから1週間以内を目安に、相手に届けるとよいでしょう。遅くても10日以内の手配を心がけます。ただし、タイミングばかりに気を取られないよう、先方の体調に留意したうえで、無理のない範囲で送ることが大切です。

3.忌み言葉の使用は避ける

忌み言葉とは、不吉な意味を連想させる言葉のこと。退院祝いのお祝い状では「死ぬ、滅びる、苦しむ、寝る、折れる、弱る、四(死)、九(苦)」などの、縁起の悪い言葉を使用するのはタブーとされています。退院祝いを書くときに使用を避けるべきその他の忌み言葉は、忌み言葉の一覧をご覧ください。

退院祝い(快気祝い)の手紙の基本構成

退院祝い(快気祝い)の手紙を書くときの基本構成と書き方についてご紹介します。以下の図に示した6つのポイントを理解しましょう。

退院祝い(快気祝い)の手紙の基本構成

  • 前文:手紙の書き出しは「頭語(拝啓・急啓・冠省)」または「呼びかけ」、「お祝いの言葉」を述べます。ご家族の看護への気遣いも書き添えるとよいでしょう。
  • 主文:主文では「お祝い事への心情」「養生のお願い」「お祝いの金品別送(同封)の通知」を明記します。
  • 末文:末文では「結びの挨拶」を述べ、改行して「結語(敬具・不二・草々など)」を書きます。
  • 日付:文頭から2字下げて書きます。和暦で発送年月日を明記しましょう。
  • 差出人:退院祝いを差し出す人の名前を書きます。
  • 宛名:手紙を送る相手の氏名を明記します。敬称(様)も忘れず書きましょう。

退院祝い(快気祝い)の手紙の文例

退院祝い(快気祝い)の手紙を書くときの文例をご紹介します。職場の上司など、あらたまった相手に送る手紙、親友や友達などの親しい相手への手紙のそれぞれの文例をご覧ください。

あらたまった相手(上司)に送る場合(1)

拝啓 ご退院おめでとうございます。ご看護に専念されましたご家族様にもお祝いを申し上げます(1)。
 営業部一同、ご病状を案じておりましたが、〇〇課長の精神力の前に病魔も早々に退散したようでございます。ご退院の吉報を受け、社内も大きな喜びに包まれております。
 当面は、ご自宅で療養されると伺っております。しばらくはお身体第一に、ゆっくりご静養なさってください。
 元気なお姿を拝見できる日を心待ちにしております(2)。
 まずは退院のお祝いを申し上げます。
                                        敬具

職場復帰を急かすような表現は避け、本復を祈る言葉でまとめましょう。上司の妻宛てに退院祝いの手紙を書くときは下線部(1)を「ご主人様におかれましては、ご全快にてご退院とのこと、誠におめでとうございます」、(2)は「奥様もお疲れが出ませんよう、どうぞご自愛ください」と書き換えるとよいでしょう。

あらたまった相手(上司)に送る場合(2)

〇〇部長
 ご退院、おめでとうございます(1)。部員一同、とても喜んでおります。ご家族の皆様も、どれほどご休心のことかと存じます。
 今だから申しますが、部長が入院された直後は、大変にあわてました。その後、徐々に落ち着いて参りましたが、それと同時に、これまでいかに部長に頼り過ぎていたか、大いに反省もいたしました。このたびのご退院のお知らせで、その反省が安逸感に変わってしまわないように、十分に気をつけます(2)。
 部長のご復帰の日を心待ちにしておりますが、まずはご体調の回復にお努めください。ご復帰の日まで、部長にご心配をおかけしないように、全力で業務に励む所存です。
 部長には叱られるかもしれませんが、部一同で相談して、本日、花束をお送りしました。お納めください。
 部長の快活なお声が職場に響き渡る日を楽しみにしつつ、まずはお祝いまで申し上げます。

文例の下線部(1)は「このたびは無事ご退院と伺いました。誠におめでとうございます。ご家族の皆様も、さぞ安心され、お喜びのことと拝察いたします」、(2)は「職場は重しがなくなったような感じでしたが、ご退院のお知らせに接しただけで、皆の姿勢がぐっと引きしまったように感じられます」と書き換えてもよいでしょう。

あらたまった相手に送る場合(3)

急啓 このたびはつつがなくご全快にてご退院なさいましたこと(1)、誠におめでとうございます。ご家族の皆様も、さぞ安心なされたことと存じます。
 救急車で病院に運ばれたと聞いたときは、みな驚きと動揺を隠せず、その後も部長の不在にさびしさを抱えておりました。しかし、このように早い全快の知らせを受け、持ち前の強い精神力と強靭な体力にあらためて感服いたしております(2)。
 来月より復帰されるとうかがい、一同心待ちにしておりますが、何卒ご無理なさらずに、ご自愛専一にてお過ごしくださいませ(3)。
 まずは書中をもちまして、全快のお祝いを申し上げます。
                                        不一

文例の(1)は「お床上げをなさったとのこと」、(2)は「お早い全快となりましたのも、慎重なご静養と、ご家族みなさまのあたたかいご看病の賜物とお察しいたします」と書き換えるのもよいでしょう。(3)は「養生なさいますようお願いいたします」「くれぐれもお体第一にご静養なさいますよう、お祈り申し上げます」とも明記できます。

主文では、慣用的な表現ばかりでは冷たい印象を与えてしまいます。上司との仕事上の関係や、入院したあとの職場の雰囲気を伝える文章を書き添えることが大切です。

友人・知人に送る場合(1)

急啓 このたびはめでたくご退院とのこと(1)、心よりお祝い申し上げます。ご看護にあたられたご家族の皆様にも、あわせてお祝い申し上げます。
 入院の知らせを受けましたときは病状を案じておりましたが、退院の吉報を受け(2)、安堵しております。しばらくはご静養に専念なされますよう、いっそうのご自愛を心よりお祈り申し上げます。
 まずは書中をもちまして、ご退院のお祝いまで。
                                        草々

文例の下線部(1)は「ご退院をお迎えになられたそうで」、(2)は「ご退院の朗報に接し」に書き換えることができます。

友人・知人に送る場合(2)

〇〇君、〇週間に及ぶ入院、お疲れ様でした。退院おめでとうございます。
 看護にあたられた奥様をはじめご家族の皆様も、どれだけ安堵されたことかと拝察いたします。
 ご入院を知りました折は、正直なところ誠に驚きました。手術は大がかりだったと聞き及びますが、予定を上回るほど順調に回復された由。さすがに強靭な気力の〇〇君です。家内ともども、感服することしきりでございます。
 お知らせによりますと、来月から職場復帰をされるご予定とのこと。そのお気持ちにも感服いたしますが、願わくは、無理をなさらずご養生専一にと存じます(1)。
 私たちの喜びの気持ちを込めて、心ばかりの品を別送いたします。お納めいただければ幸甚に存じます。
 奥様にも、よろしくお伝えください。まずは書中にて、お祝いを申し上げます。

退院後も長期の自宅療養をする場合は、下線部(1)を「このたびは、とりあえずのご退院と伺いました。急を要する状態からのご回復と存じ、お喜び申し上げます」に書き換えて使用してくださいね。

友人・知人に送る場合(3)

 〇〇さん退院おめでとうございます。交通事故にあったと聞いたときは心臓が飛び出るほどびっくりしましたが、こんなに早く退院できてとっても嬉しいです。ご家族みなさまのあたたかい看病の賜物とお察しします。
 行動派のあなただから、ベッドの上ではさぞ退屈だったでしょうね。まずは体力の回復を第一に、くれぐれも無理なさいませんように。元気になったら、お祝いを兼ねて食事にでも行きましょう。お会いできる日を楽しみにしています。

明るい文面を心がけ、看病にあたった家族への言葉も添えましょう。再発など不安を煽るような表現には注意してくださいね。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket