送金を通知する文書では、時候の挨拶など丁寧な前文を添え、いつ、どの口座にいくら送金したのかをしっかり明記することが大切です。用件をきちんと整理して、わかりやすく伝えることも忘れずに。
ここでは、送金の通知状の書き方や、心がけておきたいマナーについてお伝えします。文例もご紹介するので、通知の手紙を書くときの参考にしてくださいね。
送金の通知の書き方
まずは、送金通知の文書の基本構成についてご紹介します。通知状は、書式に則って明記するのがマナー。構成要素とポイントは図の下に記載しておきます。
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送金の通知の文例
送金通知の文例をご紹介します。文例のあとに記載しているポイントについても目を通しておいてくださいね。
文例1
平成〇〇年〇月〇日 株式会社〇〇〇 総務部 〇〇〇〇 株式会社〇〇〇〇 経理部 〇〇〇〇 送金のお知らせ 拝啓 向夏の候、貴社におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り誠にありがとうございます。 さて、〇月〇日付にてご請求いただきました「〇〇〇〇」の代金につきましては、下記の通り、〇月〇日、貴社指定口座に代金を振り込ませていただきましたので、ご案内申し上げます。 つきましてはご確認の上、お手数ですが、折り返し領収書をお送りくださいますようお願い申し上げます。 敬具 記 お振込先 〇〇銀行〇〇支店貴口座 お振込金額 〇〇〇,〇〇〇円 お振込日 〇月〇日 以上 |
企業によっては取引している銀行が複数行あることも。上記の文例のように、送金日や振込先の銀行口座など、必要事項を別記に箇条書きでまとめて記載しておくと、相手も入金確認がしやすくなるため親切です。※個人情報の観点から、口座情報はすべて書かないのが通例。通知状では、相手に事実を伝えることはもちろん、わかりやすい書式を心がける配慮を持つことが重要です。
文例2
平成〇〇年〇月〇日 株式会社〇〇〇 総務部 〇〇〇〇 株式会社〇〇〇〇 経理部 〇〇〇〇 お支払いのご通知 拝啓 長雨の候、貴社におかれましては益々ご盛栄のこととお喜び申し上げます。平素は格段のご懇情を賜り厚く御礼申し上げます。 さて、〇月〇日付でご請求いただきました〇〇一式の代金100万円につきまして、本日、ご指定の〇〇銀行〇〇支店に振り込ませていただきましたので、お知らせ申し上げます。 ご確認の上、ご面倒ながら領収書を折り返しお送りくださいますようお願いいたします。 敬具 |
納品に対する振込の場合は、必要に応じて領収書の扱いについても一緒に伝えておくとよいでしょう。送金通知の手紙では、伝えるべき事項を簡潔にまとめることが大切です。長々と書いてしまわないよう気をつけましょう。