廃業の挨拶状の書き方｜文例つき

廃業の挨拶状では、これまでのご愛顧に対する感謝の気持ちと、廃業により迷惑をかけることへのお詫びの言葉を述べることが大切です。相手の今後の発展を祈る一文を添えるのもよいでしょう。

ここでは、廃業の挨拶状の書き方や、心がけておきたいマナーについてお伝えします。会社や個人事業を廃業するときの手紙の文例もご紹介するので、参考にしてくださいね。

廃業の挨拶状のマナー

まずは、廃業の挨拶状を書くときに心がけておきたいマナーや、押さえておくべきポイント、注意事項について理解しておきましょう。

挨拶状を送るタイミング

会社を廃業する理由が自社の都合によるものであったとしても、可能な限り、取引先や顧客のことを考慮しないといけません。売掛金や買掛金など、支払いに関する事項がかかわってくるため、2〜3ヶ月前には送付するのが基本です。

事務的に表現する

廃業は大変な事態ですが、社会人として最後まできちんと礼を尽くすのが務め。これまでの付き合い、取引に対するお礼と、廃業や清算で先方に迷惑をかけることについてのお詫びを述べましょう。

完全廃業の場合は、廃業の理由など事実関係は事務的に説明しましょう。当事者には残念なお知らせですが、感情的な表現は極力抑えることも大切です。関係者や取引先には、またいつかどこかでお世話にならないとも限りません。これまでのご愛顧に感謝し、丁寧な表現を心がけましょう。

廃業日を明記する

廃業の通知では、先方の準備を促す意味でも、廃業する日を必ず明記しましょう。創業来の年数にも触れ、会社が歩んできた歴史について、簡潔に紹介してもよいでしょう。廃業する理由については詳しく述べる必要はありません。

廃業の挨拶状の書き方

つづいては、廃業の挨拶状の基本構成についてご紹介します。挨拶状は書式に則って明記するのがマナー。構成要素とポイントは図の下に記載しておきます。

廃業などの会社の節目となるビジネス文書を宛てる場合は、縦書きとするのが正式です。

廃業の挨拶状の文例

さいごに、廃業の挨拶状の文例をご紹介します。文例のあとに記載しているポイントについても目を通しておいてください。文例はブログの形式上、横書きですが、正式には縦書きなので注意してくださいね。

文例1

取引先に廃業のごあいさつを送る場合は、文例中の下線部を「業界各位、関係の皆様には、誠に申し訳なく存じ、衷心よりお詫び申し上げます」などと書き換えてもよいでしょう。

文例2

会社や個人事業を廃業すると同時に、他の会社に業務を引き継ぐ場合は、引き継ぎ先企業の概要も明記しておきます。これまで購入いただいた商品にメンテナンスなどのアフターサービスが必要な場合は、今後の対応についてもふれておくのがマナーです。