国外の友人に手紙を送るときや、海外の取引先にビジネスで郵便物・文書を送るときは、国際郵便を利用するのが一般的です。
注意しないといけないのは、国内に発送するときと比べて、宛名や封筒の書き方が異なるということです。正確に記入しないと、相手に届きません。
ここでは、国際郵便のなかでも利用頻度の高い航空便(エアメール)の書き方をご紹介します。
国際郵便(エアメール)の書き方
エアメールを書くとき、日本から海外に発送する場合と、海外から日本に送る場合では、書き方が異なります。それぞれの書き方を解説していきます。
エアメールの書き方(日本から海外)
まずは日本から海外に宛てるときのエアメールの書き方をお伝えします。
1.差出人名の書き方
差出人の氏名は封筒の左上に、受取人名よりやや小さい字で書きます。氏名の前に「From:」を書くと親切です。ローマ字表記とし、苗字・名前のそれぞれのつづりの頭文字を大文字、それ以外は小文字で書きましょう。例を以下に記載します。
- 山田太郎(ヤマダタロウ)→Taro Yamada
- 田中花子(タナカハナコ)→From:Hanako Tanaka
受取人が日本語を理解している場合は、「差出人名」と「差出人の住所」は日本語で表記しても構いません。ただし、その場合でも都道府県名・国名は、郵送する相手の国の公用語や言語に合わせましょう。
2.差出人の住所の書き方
差出人の住所は、差出人名の下(封筒の左上部)に書きます。住所は日本の書き方とは逆に、小さい単位のものから以下の順にローマ字で書きます。
エアメールで住所を書く順番 | 日本語表記 | 英語表記 |
|
|
202 Mihonbasi Manshion, 1-2-3 Mihombashi, Chuo-ku, Tokyo |
町村や市区などの区切りでハイフン(,)を用います。住所をローマ字に変換するときはJuDress(他サイトに移動)で郵便番号を入力するとすぐに検索できます。※JuDressを使うときの注意点:ローマ字に変換した場合、「ビル名→部屋番号」の順番で変換されます。正しくは「部屋番号→ビル名」のため、書くときに順番を前後しましょう。
3.差出人の郵便番号・国名の書き方
差出人の住所の下に郵便番号を書いて、最後に国籍を記入します。郵便番号は日本で使用しているものと同様に書き、国籍は「JAPAN」と大文字で英語表記にします。例は以下の通りです。
- 〒123-4567 → 123-4567 JAPAN
国名は必ず記入しましょう。宛名の住所が間違えていたとき、送付先の国の郵便局員はまず差出人の国名を見ます。「JAPAN」と明記していないと、どの国から送られてきた郵送物か判別できず、手元に戻ってこない場合があります。
4.国際郵便の種類の書き方
封筒の左下には、国際郵便の発送方法を記入します。エアメールで送るときは、黒色か青色で「VIA AIR MAIL」と記入するか、郵便局で「VIA AIR MAIL」と書かれたシールをもらって貼ります。「VIA AIR MAIL」は、「エアメールによって(送る)」という意味があります。
5.切手の貼る位置
切手はエアメールの右上に貼ります。どの地域に送るのかによっても料金が異なるので、よく確認しましょう。
6.宛名の書き方
宛名は封筒の右中央に、大きめの文字で書きます。順番は「敬称→名前→苗字」です。敬称の前に「To:」をつけておくと親切です。
- Mr. Jimmy Williams
- Mr. Mike Wilson
- Ms. Olivia Jones
女性に送る場合、敬称は「Mrs.(既婚女性に使用)」「Miss(未婚女性に使用)」「Ms.(既婚・未婚に関係なく使用可能)」の使い分けもできますが、「Ms.」を使うのが無難です。
7.受取人の住所・郵便番号・国名の書き方
受取人の住所も番地など小さい単位のものから書きます。順番は「番地→町村→市区→州→郵便番号(ZIP Code)→国名」です。例を以下に記載します。
宛名の住所の書き方例(1) | 223 Laramie Ave Chicago.99862 U.S.A |
宛名の住所の書き方例(2) | 98 East 76 Street New York N.Y. 13532 U.S.A |
国名(上記の例ならU.S.A)は、大きめの字で目立つように書きましょう。エアメールに記入する国別の英語表記を一部ご紹介します。
国名 | 表記名 | 国名 | 表記名 |
アメリカ | U.S.A | イタリア | Italy |
中国 |
China 中華人民共和国 |
オランダ | The Netherlands |
韓国 | Korea | スペイン | Spain |
イギリス | United Kingdom | スイス | Switzerland |
オーストラリア | Australia | タイ | Thailand |
エアメールの書き方(海外から日本)
海外から日本にエアメールを郵送するときの書き方をご紹介します。
1.差出人名の書き方
差出人の氏名は封筒の左上に、受取人名よりやや小さい字で書きます。ローマ字表記とし、苗字・名前のそれぞれのつづりの頭文字を大文字、それ以外は小文字で書きましょう。敬称を記入する場合もあります。例を確認しましょう。
- 田中一郎(タナカイチロウ)→Ichiro Tanaka
- 佐藤花子(サトウハナコ)→Hanako Sato
- 鈴木太郎(スズキタロウ)→Mr.Taro Suzuki
2.差出人の住所の書き方
差出人名の下(封筒の左下部)に住所を記入します。住所は日本の表記とは逆に、小さい単位のものから「番地→町村→市区→州→郵便番号(ZIP Code)」の順に書きましょう。
差出人の住所の書き方例(1) | 223 Laramie Ave Chicago.99862 U.S.A |
差出人の住所の書き方例(2) | 515 Lincoln Ave. New York N.Y. 13532 U.S.A |
差出人の箇所は、郵便物を送る国の郵便局員が仕分けをするときに確認するため、日本語やカタカナで記入すると読めません。英語圏の国から日本に郵送するときは英語で正しく住所を書き、中国から日本に送るときは中国語で書きましょう。
3.差出人の国名の書き方
国名は発送元の国名を記入します。住所の下に、大きめの字で目立つように書きましょう。エアメールに記入する国別の英語表記を一部ご紹介します。
国名 | 表記名 | 国名 | 表記名 |
アメリカ | U.S.A | イタリア | Italy |
中国 |
China 中華人民共和国 |
オランダ | The Netherlands |
韓国 | Korea | スペイン | Spain |
イギリス | United Kingdom | スイス | Switzerland |
オーストラリア | Australia | タイ | Thailand |
綴りを間違えないよう、しっかり確認しましょう。
4.国際郵便の種類の書き方
封筒の左下には、国際郵便の発送方法を記入します。エアメールで送るときは、黒色か青色で「VIA AIR MAIL」と目立つように大きめの字で記入しましょう。「VIA AIR MAIL」は、「エアメールによって(送る)」という意味があります。
5.切手の貼り方
切手は封筒の右上に貼ります。郵便切手の料金を間違えると、日本まで届きません。金額を間違えないよう、しっかり確認しましょう。
6.宛名の書き方
海外から日本にエアメールを出すときは、日本式で宛先を書きます。ですが宛名のあとに国名を書くので、忘れないよう注意しましょう。
宛名の住所の書き方例(1) | 〒123-4567 東京都中央区見本橋1-2-3 山田 太郎 様 JAPAN |
宛名の住所の書き方例(2) | 〒321-4567 埼玉県上尾市本町1-2-3 田中 一郎 様 JAPAN |
順番は「郵便番号→都道府県→市区町村→名前→敬称→JAPAN」です。「JAPAN」はやや大きめの字で書きましょう。宛名は横書きとし、郵便番号や番地、マンションの部屋番号などはすべて算用数字(1、2、3)を用います。