就活生向けに開催した会社見学や工場見学のあと、参加者からお礼メールが送られてくることがあります。採用担当として、返信するのが基本ですが、どのような文面を送ればいいか迷う人も少なくありません。
ここでは、会社見学や工場見学のお礼メールを就活生から受け取ったときに返信する際の文例をご紹介します。返信メールの書き方やマナーについてもお伝えするので参考にしてくださいね。
目次
会社見学・工場見学のお礼に返信するときの書き方・マナー
まずは書くときのポイントについてお伝えします。全部で7点あるので目を通してきましょう。
1.件名は「Re:」をつけた状態で返信しよう
件名は相手から送られてきたものを変えず、「Re:」を件名冒頭につけたまま返信しましょう。例えば、「会社見学のお礼」という件名でメールが送られてきた場合、返信する際は「Re:会社見学のお礼」とします。
相手のメールが表示されている画面で「返信」ボタンを押せば、元々の件名が引用されて「Re:」が自動で挿入されるので、そのままにしておくのがマナーです。
2.宛名は正式名称を明記する
メール本文の冒頭には、まず宛名を記載します。返信する相手が大学生の場合は「大学名+学部名+学科名+氏名+様」の順に正確に明記しましょう。省略していきなり本文から書き始めたり、学科名を省いたりしないよう丁寧に書くのが基本です。
3.挨拶文は一般的な言葉を書き記す
相手が学生であっても、ビジネスメールのマナーに則って書くことを心がけましょう。メールの書き出しの挨拶文は「お世話になっております」を用います。
相手がまだ学生だから「お疲れ様です」や「こんにちは」などのフランクな挨拶でもいいかな…という考えはいけません。相手はこれから社会人になろうとしている方々ですから、社会人と同じ目線で返信するよう心掛けましょう。
4.見学会に参加してくれたことに対するお礼を述べる
挨拶文の次は、会社見学会や工場見学会に足を運んでくれたことに対して感謝の気持ちを伝えます。
参加者は就職活動や授業の合間の貴重な時間を使って見学会に来てくれています。感謝の言葉は「先日はお忙しい中、弊社が主催する見学会にご参加頂き誠に有難う御座います」と簡潔に書き記しましょう。
見学の日が悪天候だった場合は「お忙しい中」の代わりに「足元の悪い中、弊社会社見学会にご足労いただき、誠にありがとうございます」という言葉に変えてもOKです。
5.お礼メールに対する感謝の言葉も忘れず書こう
相手の方は見学会参加のお礼をわざわざメールで送ってくれました。返信メールには、相手の心遣いに対する感謝の言葉を述べましょう。
簡潔に一文で「ご丁寧に気遣いのお言葉を頂戴し、誠に恐縮です(ありがとうございます)」と明記しておくだけで相手の方は「お礼のメールを送ってよかった」と喜んでもらえるはずです。
6.見学会参加の感想に対するコメントも明記する
相手から送られてきたメールにはおそらく見学した職場や工場の感想が記載されているはずです。これらの感想や意見にもしっかりとメッセージを伝えましょう。
「社内の雰囲気を気に入って頂けたようで嬉しく思います」「生産過程の手間や労力をご理解頂けて、有難く思います」など、先方の感想を受け止めた上で「有り難い」や「嬉しい」といった表現で返しましょう。
7.最後に就活を応援するメッセージを添える
相手は就活中の身ですから、メールの最後には就職活動が上手くいくよう応援のメッセージを添えて締めくくりましょう。採用担当者から就活生の背中を押す一言があれば本人もきっと喜ぶはずですよ。
会社見学・工場見学のお礼メールに返信するときの文例
つづいては、会社見学や工場見学に参加した就活生からお礼メールが届いたときに返信する際の文例について紹介します。
件名:Re:会社見学のお礼 〇〇大学 〇〇学部 お世話になっております。 先日はお忙しい中、弊社が主催する 今回の会社見学会は、弊社社員が 〇〇様におかれましては また、熱心にご見学頂き、 就職活動はこれからも続けられると存じますが、 改めてとなりますが、 ==================== |
書くときのポイント:上記文例の流れは以下の通りです。
- 宛名
- 挨拶文
- 見学会参加のお礼
- お礼メールを頂いたことに対する感謝の言葉
- 見学会の感想に対するコメント(あなたの感想)
- 就職活動の応援メッセージ
通常、会社見学会のオリエンテーションでは次のエントリーに進む人に向けて案内をしているはずです。お礼メールに返信するときは強引に参加を呼び掛ける印象を与えないよう注意が必要です。また、返信メールには相手を優遇し、入社できると勘違いさせるような言葉は決して使用しないことです。余計なことは書かず、感謝の気持ちが伝わるような温かみのある文面にまとめましょう。