「大切な面接のときに限って、思わぬ足止めを食らい面接に遅れてしまいそう…」入社試験の関門となる面接では、遅刻はご法度です。時間厳守は社会人としての基本マナーであることから、ぎりぎり間に合ったとしても、正当な理由がない限り、評価を下げてしまうことは免れません。
このような事態に陥ったとき、特に志望度の高い会社の面接のときは気持ちが焦って平常心を失ってしまいます。しかし、そんなときに一本のメールを送るだけで状況が変わるかもしれません。こちらでは面接に遅刻してしまいそうな時に送るお詫びメールの文例をご紹介します。謝罪メールを書く時に注意すべきポイントやマナーについても解説するので参考にしてくださいね。
面接遅刻のお詫びメールの書き方・マナー
面接に遅刻するということは、相手の会社、採用担当である面接官の方々の予定を狂わせ、迷惑をかけてしまうということ。お詫びする際は誠意ある謝罪が大前提です。電話が可能であればまずは担当者宛てに連絡し、電話が難しい状況であればお詫びメールを送ります。その結果、面接時間を変更してくれたり、日程を調整してくれたりするケースもありますが、これは極めて幸運な例だと思ってください。
面接には時間に余裕を持って伺うのが基本。世の中の殆どの仕事は時間とお金で動いています。時間を守れないということは会社に入る前から自身の信用を失うということ。面接を受ける他の方から出遅れている、謂わばマイナス地点からのスタートを切らなければいけません。
もちろん公共交通機関の麻痺、事故や急病による体調不良などにおいては遅刻に対する正当な理由となりますが、スケジューリングのミスや寝坊は言語道断。自己管理不足が原因だと言い訳もできないので、その点は重々理解した上でお詫びメールを送りましょう。先ず面接遅刻のお詫びメールにおいて、押さえておかなければいけないポイントは以下の3点です。
- 謝罪の言葉
- 到着予定時刻
- 遅刻する理由
これらのポイントを上手に盛り込み、相手になるべく失礼の無いようメールを送りましょう。
はじめに謝罪の言葉を述べる
メールは面接に遅れることが明らかになった時点ですぐ送るよう心掛けて下さい。お詫びメールの冒頭には、面接を受ける企業の会社名・部署・氏名を記し、その後すぐに本題に入り、面接に遅刻する旨を伝えるべきです。
株式会社〇〇〇〇 お世話になっております。 誠に申し訳ございませんが、公共交通機関の緊急停止により |
上記のように、簡潔にまとめた遅刻理由と遅刻する旨のメールを速やかに送りましょう。注意すべき点は遅刻するという罪悪感により、前置きを長く書きすぎたり、理由を細かく述べたりしないことです。メールの受け取り手からすると言い訳がましく聞こえます。
到着予定時刻を明記する
面接に遅刻する際には、遅れる旨を伝えるだけではいけません。何時頃到着するのか、おおよその時間帯も明記するのがマナーです。具体的な時間を伝えれば、面接官も前もって時間の調整を行えます。例文を以下に記載します。
JR線が停止しておりましたが、現在復旧の目処が立ちました。 |
上記のように、状況を伝えるとともに、到着可能時刻についても伝えましょう。遅刻メールで提示した時間をさらに過ぎてしまうと、さらに信用を失ってしまいます。早く到着する分には、全く問題無いので焦らず余裕を持った到着時間を提示すべきです。
遅刻の理由を述べる
遅刻理由を述べる際は簡潔に明記することが大切です。そもそも、遅刻する責任は遅れる方にあり、先方には全く関係の無いこと。基本的に自身に非があるということを理解した上でお詫びメールを作成しなければなりません。
長々しく理由を書くと、それが本当に遅れても仕方の無い理由だとしても言い訳がましく、悪印象を与えてしまう可能性もあります。遅刻理由として書ける内容はせいぜい以下の項目。
- 交通機関の不具合
- 事故や急病によるもの
- 地震や台風等の天災によるもの
個人的な理由やスケジュールミスの場合、その内容については「諸事情により」として触れるべきではありません。また、遅刻しても相手先の会社、面接会場へ伺っても良いか確認することも大切です。
面接遅刻のお詫びメールの文例
上記したポイントを盛り込み、実際に文章を作成すると以下のようになります。こちらでは面接に遅刻する際に送るお詫びメールの文例を紹介します。
件名:遅刻のお詫び 株式会社〇〇〇〇 お世話になっております。 現在御社へ向かうために乗車しておりましたJR線が緊急停止してしまい、 先程復旧の目処が立ち、この様子ですとおそらく お約束していたのにも関わらず お時間過ぎてしまいますが、 甚だ身勝手なお願いとは重々存じ上げておりますが 取り急ぎ遅刻のお詫びとご報告を申し上げます。 ==================== |
書くときのポイント:意識すべき点は、理由が先行しないこと。遅刻の原因が交通機関の不具合だと、巻き込まれた自身が被害者意識を持ってしまい、故意での遅刻でないことをどうしてもアピールしたくなってしまいます。しかしそこはグッと堪え、こちらに非がある前提でお詫びメールを作成しましょう。
また、時間を過ぎても面接を受けさせて欲しい、という熱意を伝えるべきです。この先は先方の判断となりますが、熱意が伝われば時間や日にちをずらして面接を行ってくれる可能性もあります。遅刻したことにより名前を覚えられ、更に面接でインパクトのある熱意のこもったアピールをすれば「この子は見所があるな」と思われ、逆に気に入られることだってあります。逆境はときにプラスの力として働くことがあるので、諦めずに頑張りましょう。