現代のビジネスにメールは必要不可欠。毎日受信するメールを読んで必要があれば返信するなど、相手の用件に合わせた対応をしなければなりません。しかし、受信するメールの中には仕事とは関係のない広告やスパムメールが含まれていることもあって、その選別に時間を取られることもあります。
忙しい時はつい返信しなければならないメールを見落としてしまうこともあります。すぐに気付けば良いのですが、数日後に気付いて慌てて返信しなければいけない状態になってしまい、申し訳ない気持ちになります。もう日にちが経過しているから、そのままスルーしちゃおうかな~などと考えず、先方に返信が遅くなったことをお詫びして、連絡をするようにしましょう。
ここでは、見落としのお詫びメールの文例をご紹介します。謝罪メールの書き方や心がけておきたいマナーについてもお伝えするので参考にしてくださいね。
目次
見落としのお詫びメールの書き方・マナー
メールの見落としや返信忘れなどは、誰にでも起こりうるミス。重要なのは、見落としに気づいた時、どのように対処するかになります。数日間返信するのを忘れていた相手先に、「忘れていました」とか「確認を落としていました」「うっかりして」「ついつい」など、相手にマイナスの印象を与える表現や、相手を軽く見ている印象を与えてはいけません。
本当は、「忘れていた」のだとしてもそのまま伝えるのはNGです。同じ意味合いですが、「失念していました」という表現を使うようにしましょう。素直に自分の間違いを認めて謝罪するのですが、「ついうっかり」など軽々しい言葉は控えることで、関係悪化を防ぐことが出来ます。
お詫びする際の言葉の選び方
返信が遅れてしまった相手先に送るメールに、口語調の砕けた表現を使うと軽率な印象を与えます。しっかりとお詫びの気持ちが伝わるように、表現には気を付けるようにしましょう。
- ✕:先日いただいたお問い合わせへの返信を「すっかり忘れていました」
- 〇:先日のメールへの返信が「遅くなってしまい、大変失礼致しました」
実際は忘れていたとしても、遅くなって申し訳ない気持ちを伝えます。同じような意味合いでも、相手にマイナスの印象を与えない表現を用いてお詫びすることを忘れないようにしましょう。
返信が遅くなっても好印象を与えるお詫びの表現方法
数日経過してから返信するのは、気が引けるもの。メールが届いていない事にしようか、それとももう返信が無い事で忘れているかもしれないなどと相手先の都合を考えずにいると今後のお付き合いがギクシャクしてしまいます。遅くなってもしっかりと好印象を与えるお詫びの方法で、返信しましょう。
- 忘れていました ⇒ 失念しておりました
口語調よりも硬い印象になりますが、丁寧で誠実な印象を与えます。また、丁寧にお詫びした後に「すぐに対処いたします」と伝えることで、迅速に対応することをアピール出来ます。
見落としのお詫びメールの文例
見落としには、相手から届いたメールを見落としていた場合と、こちらから送った資料に記載すべき内容を確認し忘れていた場合が考えられます。時間が経過した場合であっても、気付き次第不備に対するお詫びを伝えることはもちろん、真摯な対応を心がけましょう。言葉選びで、相手に与える印象が異なってくることを意識して、良い印象を持ってもらえるように対処する必要があります。
見落としのお詫びメールの文例(1)
件名:対応遅れのお詫び 株式会社〇〇〇〇 いつも大変お世話になっております。 〇月〇日にお送りいただいたメールを お問い合わせの件、先程手続きを済ませ発送の処理を完了致しました。 この度の対応の遅れにより、ご迷惑をお掛けしてしまい 今後はこのような不手際を繰り返さないように 何卒、ご寛容下さいますよう改めてお願い致します。 ==================== |
メールの到着を確認し忘れていたことで、売上に繋がる商品パンフレットの発送を忘れていたことは、今後の取引が大きな損失になる可能性もあります。欲しい時は、再度連絡して来るだろうという安易な考えは、ビジネスマンとして失格。新規顧客の獲得もリピーターのお客様にも、細やかな配慮ができる対応を心がけましょう。「これぐらい」という気持ちでメールの対応をしないように注意しましょう。
【関連記事】ほかの文例を確認したい方は下記記事をご覧ください。
- 失念のお詫びメールの文例集
- 請求ミスのお詫びメールの文例集
- 発送ミスのお詫びメールの文例集
- 不良品送付のお詫びメールの文例集
- 忘れ物の謝罪メールの文例集
- 不注意によるミスのお詫びメールの文例集
- 送信間違いのお詫びメールの文例集
- 表記ミスのお詫びメールの文例集
見落としのお詫びメールの文例(2)
件名:出典記載漏れのお詫び 株式会社〇〇〇〇 いつも大変お世話になっております。 先日、お問い合わせ頂いた資料の件、失念しておりました。 当社資料データへの出典記載が抜けているとの事、 入稿時には入っておりましたが、私のミスにより このような見落としをしてしまいましたことを、 増刷分より、出典を入れるように手配致しました。 納品の折りにお会い出来ることと思いますが、 ==================== |
社外に資料の作成や印刷を依頼するとき、内容確認をしたつもりでも「見落とし」が発生することがあります。その見落としを確認する為にメール連絡をいただいていたにもかかわらず、気付かずに数日経過していたら、相手はきっと困惑するでしょう。
また、「見落とし」をすぐに気付いても、すでに仕事に取り掛かっている相手先にお詫びして修正してもらう事は時にあるものです。人間のすることですから、完全はありません。それよりも、間違いに気づいた時にどのような対応をするかが大切です。誠意を込めてお詫びすることはもちろん、誠実な姿勢でお願いすることを心がけましょう。