飲み会と一口に言っても、忘年会や新入社員歓迎会など、部署全体や会社によっては全社挙げての宴会まで様々。一般的には飲み会は、親睦会や慰労会など会社の行事になっているのではなく、少し気楽に食べて飲んでお互いの懇親を深めようという意味合いの会になります。そのような飲み会でも、乾杯の挨拶をお願いするときは、気持ち良く引き受けてもらえて、会を盛り上げるようなお願いメールを送りましょう。
ここでは、飲み会の乾杯の挨拶の依頼メールの書き方やマナーについてお伝えします。文例もご紹介するので、参考にしてくださいね。
目次
飲み会の乾杯挨拶の依頼メールの書き方・マナー
まずは、飲み会の乾杯挨拶の依頼メールの書き方や心がけておきたいマナーについてお伝えします。最も大事な場面をお願いするので、礼儀正しく丁寧な文面で依頼することを意識しましょう。
1.乾杯の挨拶の依頼メールでは、飲み会の趣旨を伝える
ビジネスシーンでは、人にお願いをするときは理由や目的・状況といった検討に必要な材料を漏れなく伝えるのがマナー。その上で引き受けてもらえるかの返事をいただきます。乾杯の挨拶も同様に、趣旨を伝えることを忘れてはなりません。
社員同士の親睦を深めるためなのか、部署の目標の達成会なのか、部署間のコミュニケーションを活性化するためなのか、飲み会の目的によって、乾杯の挨拶で伝える内容はガラリと変わります。簡潔に書き添えておくことにより、依頼された人がイメージしやすいよう配慮することが大切なのです。
2.相手の良いところを挙げて低姿勢で依頼する
乾杯の挨拶をお願いするのに、「年齢から貴方しかいない」と言われると嫌な気持ちになりますが、「人望の厚い貴方が乾杯の挨拶にふさわしい」と言われると悪い気はしません。
「統率力がある」「仕事に厳しいが楽しむ時は率先して楽しまれる」「常に前向きで私達を引っ張ってくれる」など相手の仕事ぶりや人間性を立てる表現を用いて、乾杯の挨拶をする人にふさわしいことを伝えることにより、気持ち良く引き受けてくれるでしょう。
3.取引先が出席する場合は乾杯の挨拶をお願いする
乾杯の挨拶は参加者の視線が集まるため、最も目立ちます。取引先との顔合わせや親睦の意味合いで、飲み会を開催する場合は、最初の挨拶を自社の役職上位者にお願いして、乾杯の挨拶は取引先の上位の方にお願いすると、取引先も喜んでくれます。
その時は、取引先の窓口担当者に下話をしておき、お願いする方の人柄を知ったうえで、メールで乾杯挨拶の依頼をしましょう。先に案内はしていても、再度日時と場所を一緒に伝えた上で、挨拶のお願いをします。
飲み会の乾杯挨拶の依頼メールの文例
乾杯の挨拶の依頼メールを送るときは、相手に依頼する理由を書き添えることが大切です。また、飲み会の趣旨を簡潔に明記することにより、その場に相応しい挨拶がしやすくなります。飲み会の名目が「親睦を深める会」であれば、お互いをよく知り合い、今後の仕事が円滑に行くことを願って開きますから、長々と挨拶したり叱咤激励するような言葉は遠慮したいものです。場の雰囲気を壊さず、依頼された人が元気よく乾杯の言葉を発せるように依頼メールを書くときは本文の構成に注意しなくてはなりません。
飲み会の乾杯挨拶の依頼メールの文例(上司にお願いするとき)
件名:親睦会での乾杯のご挨拶のお願い 商品管理部 〇〇課長 お疲れ様です。△△です。 すでにご出席のお返事を頂いておりますが、 つきましては、当日の乾杯のご挨拶を〇〇課長にお願いしたく 新商品の売れ行きも順調に推移しており、 この度の親睦会でお互いの気持ちを更に高め、 そこで、率先して商品管理に力を注がれ 当日は〇〇課長の乾杯のご挨拶で 今回、私△△が幹事を務めますのでご指示等ございましたら 何卒宜しくお願い申し上げます。 ==================== |
部署内の少し砕けた飲み会では、ユーモアのあるメッセージを書き添えて相手に乾杯挨拶のお願いをするのも効果的です。目上の人に依頼するときの文面は、あくまでも挨拶を依頼する立場であることをわきまえて丁寧さを心がけるとともに、相手の功績や仕事ぶりに敬意を表する一文を添えましょう。
飲み会の乾杯挨拶の依頼メールの文例(社外・取引先にお願いするとき)
件名: 弊社懇親会の乾杯ご挨拶のお願い 株式会社〇〇〇〇 平素より大変お世話になっております。 先にご連絡を差し上げております通り、 本日は、〇〇様に懇親会での お取引開始からすでに〇年が経ち、 ご多忙中に大変恐縮ですが、 なお、お互いの親睦を深める意味合いで 不明点などございましたら、 上記につきまして、何卒宜しくお願い申し上げます。 ==================== |
乾杯の挨拶を依頼する相手が取引先の場合は、感謝の気持ちと懇親会を開く理由を簡潔に伝えて、乾杯の挨拶にふさわしい方であることを述べ、低姿勢でお願しましょう。今後も取引を続けていく相手になるので、依頼メールも気持ち良く受け取ってもらえるように言葉に気をつけましょう。