自社で取り扱う媒体の原稿執筆を依頼するときは、自社の都合を押し付けるようなメールを送らないよう気をつけなくてはなりません。また、仕事を引き受けるかどうか、検討するための条件も漏れなく依頼メールに明記しておくのが基本。
執筆者が変われば、特集記事が読者に与える印象や反響も大きく変わってしまいます。相手に快く引き受けてもらえるよう、依頼メールを書くときはポイントを押さえておく必要があります。
ここでは、原稿執筆の依頼メールの文例をご紹介します。書き方やマナーについてもお伝えするので参考にしてくださいね。
原稿執筆の依頼メールの書き方・マナー
まずは、原稿執筆を依頼するときのメールの書き方やポイントについて解説します。失礼な印象を与えると、依頼を断られる場合もあるので書き方には十分注意しなくてはなりません。
1.謙虚で丁寧な文章を心がける
原稿執筆の依頼メールでは礼儀正しく丁寧な文面にまとめることを心がけましょう。相手は忙しい立場の人。依頼メールから命令口調の印象を与えてしまったり、依頼を押し付けられたと感じれば、きっと相手は引き受けてくれなくなるでしょう。
自社の都合を優先するのではなく、「お忙しい中、大変恐縮ではございますが」「していただけないでしょうか」などのフレーズを用いて、相手を気遣う表現を用いましょう。
2.依頼する原稿の執筆内容は詳しく明記する
執筆を依頼するテーマについてはできる限り詳しく記載しましょう。掲載予定の雑誌やサイト名はもちろん、ターゲットとなる読者の年齢層や性別、原稿の文字数も明記し、相手が仕事を引き受けるか否かの判断材料が不足しないよう必要条件を提示するのがマナー。また、原稿を納品してもらう締切日についても忘れず記載しましょう。
原稿を書くプロの方々の多くは、常にいくつかの執筆依頼があり、引き受けたそれぞれの仕事の期日や執筆量から進捗を調整しています。依頼されたテーマが複雑なもの、調査が必要なものに関しては執筆に時間がかかってしまうため、期限を設けないと、提出がずるずる先延ばしになってしまいます。依頼メールに最低限明記しておくべき条件は以下の項目です。
- テーマ
- 原稿量
- 締め切りの希望日
- 原稿料
また、「なるべく、できる限り早く〜」のような曖昧な表現は避け「〇月〇日〇時までのご提出をお願い致します」というようにはっきりした期限を提示すべきです。
原稿執筆の依頼メールの文例
つづいては、原稿執筆の依頼メールの文例をご紹介します。
件名:原稿執筆のお願い 〇〇 〇〇 様 平素より大変お世話になっております。 この度、「〇〇〇〇」〇月号では、 〇〇様におかれましては大手企業の人事部を歴任された後、 今回につきましても、転職を検討している若手社会人に向けて 詳細は下記のとおりとなっております。 ・テーマ:「転職で失敗しないための心得」 お忙しい中、誠に恐縮ではございますが 何卒宜しくお願い申し上げます。 ==================== |
書くときのポイント:件名は単刀直入に「原稿執筆のお願い」とし、詳細を本文に記載していきましょう。文面では、まずは今回お願いする執筆原稿の雑誌やサイト名について明記します。その後、依頼するテーマと執筆を依頼した理由について述べ、依頼内容の詳細について記載します。
また、詳細については出来る限り細かく明記しましょう。締切日についても忘れずに書き、相手が困惑しないよう、原稿執筆の依頼内容を記すことが相手への心遣いに繋がります。