仕事で困った時にはひとりで頭を抱えず、上司に相談することをお勧めします。経験豊富な上司の助言は、悩みを解決に導くヒントになるからです。
今回は、上司に相談を依頼するときに送るメールについて紹介していきます。単なる相談のお願いだろう、と簡単に考えてはいけません。どんなことで悩んでいるのか、タイミングはいつが良いのかなど、伝えるべき項目がたくさんあるので、順序に従って依頼メールを作成しないと、上司はきっと困惑します。
ここでは、上司に相談したいときの依頼メールの文例をご紹介します。お願いするときの書き方やマナーについてもお伝えするので参考にしてくださいね。
目次
上司に相談したいときの依頼メールの書き方・マナー
社内の人間とはいえ、メールの送り先は上司にあたる方。言い回しや表現に気をつけて丁寧な文章を作成することが基本です。まずは、相談するときの依頼メールの書き方や心がけておきたいマナーについてお伝えします。
1.件名は「〇〇に関するご相談」
ビジネスメールの件名は、用件を理解できるタイトルにすることが基本。今回は、上司に相談に乗って貰うことを目的としているため、件名は「取引先への提案内容に関するご相談」「業務の進め方に関するご相談」「日程調整のご相談」「クレーム対応のご相談」などとしましょう。
2.相談内容の記載について
上司にメールで相談を持ちかけるときは、分かりやすく簡潔に相談内容を明記する必要があります。書き方が曖昧であったり、要領を得ない内容だと、上司もアドバイスのしようがありません。ダラダラと長ったらしく書かず、ポイントを絞って部分的に掘り下げて明記しましょう。
相談事項が複数あるときは下記のように箇条書きにして記しておくと、上司もそれぞれの不明点に対して答えやすくなります。
顧客先へのご同行頂けることに関して、ご相談事項が全部で2点ございます。 (1)商談の日程について (2)見積書の金額について |
複数の質問をひとつの文章でまとめようとすると、用件が伝わりにくくなってしまいます。そのような場合、上記のように箇条書きで簡潔に記載すると明瞭になります。
3.自分の意見や意思は必ず書こう
相談内容について、不安要素はあるものの自分なりの方針や目標がある場合にはそちらも明記しましょう。「分からないので教えてください」のメールはビジネスマンとして失格です。あなたの意思を伝えたうえで、助言を求めることを心がけましょう。
特に、販売台数や売上など、目標とする数字がはっきりしている場合にはそれをメールに記載して下さい。また、数字以外にも自分の求める結果や方針が固まっている時は、そちらを明記しましょう。
4.直接相談したいときは日時を提案する
メールに返信してもらうことで解決しない問題の場合は、直接相談させてほしい旨を伝えるとともに、上司に打ち合わせが可能な日時を提案しましょう。
ご相談したいことがあるのですが、 ご面倒をおかけしますが、 |
業務に関する相談事の場合は、基本的にメールで詳細を書きます。上記の相談メールを送るときは個人的なことを伝えるときに限り使用しましょう。
5.頼みごとをするときはクッション言葉を活用する
上司にお願い事をするときには、依頼文の前に「お手数おかけしますが」「大変恐縮ですが」などのクッション言葉を置くと、柔らかみのある表現となります。「〇〇に関するご相談のお時間を頂きたく存じます」という依頼の仕方だと、押しつけがましい印象を与えることも。「お忙しいところ大変恐縮ですが」と冒頭に明記して文章をまとめましょう。
上司に相談したいときの依頼メールの文例
つづいては、上司に相談したいときの依頼メールの文例を紹介していきます。お困りの方は参考にしてくださいね。
件名:プロジェクトの進め方についてのご相談 〇〇課長 お疲れ様です。営業部の△△です。 〇〇課長よりご指示頂きました、 プロジェクトに関しまして、 私としましては、材料となる要素を集めてから お忙しいところお手数をお掛けしてしまい恐縮ですが、 ==================== |
書くときのポイント:文例の流れは以下の通りです。
- 宛名
- 挨拶(メールの書き出し)
- 上司に相談したい旨の通知
- 相談内容の詳細
- 自身の意思
- 結びの挨拶
冒頭でメールの書き出しを明記した後、用件を伝えます。その上で相談内容について、経緯や状況を簡潔に説明しましょう。ポイントは、あなたはどうしたいかという意思を伝えること。社会人になると、ただ指示が出るのを待つのではなく、あなたの考えを伝えるのが基本です。