有給休暇を取得したら、上司や同僚にお礼メールを送って感謝の気持ちを伝えましょう。ただし、有給休暇の取得理由によっては、お礼メールに書く内容を間違えてしまうと周囲の反感を買ってしまうので要注意です。
ここでは、有給休暇のお礼メールの書き方やマナーについてお伝えします。病気が取得理由の場合・旅行などのプライベートが理由の場合の2つの文例も紹介するので参考にしてくださいね。
目次
有給休暇のお礼メールの書き方・マナー
まずは、有給休暇のお礼メールの書き方や、心がけておくべきマナーについてお伝えします。
有給休暇取得後のお礼メールは出社後、朝イチに送ろう
有給休暇を消化して出社したら、業務時間が始まる前に、お世話になった職場の関係者に向けてお礼メールを送りましょう。周囲の気遣いに対し、感謝の気持ちを伝えるのはマナーです。また、顔を合わせる機会があった方には改めて口頭でお礼を伝えるのも礼儀です。
件名の書き方
件名は、一目見ただけでメール本文に書かれている用件を理解できる、分かりやすいタイトルにするのがマナーです。下記の件名を参考にしてください。
- 件名:有給休暇取得のお礼
- 件名:有給休暇を頂いたお礼
ちなみに、件名に「ありがとうございました」などとお礼文を明記している人をたまに見かけますが、あまり好ましくありません。メールを開封せずとも用件が伝わるタイトルを書き記しましょう。
病気で有給休暇を取得した場合は病状を明記する
病気や怪我・体調不良などの理由で急遽有給休暇を取得した場合は、病状について簡潔に明記しておくのがマナーです。上司としても気掛かりな点なので、「病状が回復した」「無理をしなければ仕事ができる状態」などと報告しておきましょう。ただし、旅行などプライベートの理由で有給を取得した場合の報告は不要です。
礼儀正しい文面を心がける
有給休暇は労働者の権利ではあるものの、あなたが休むことによって他の人に業務の負担がのし掛かります。「親しき仲にも礼儀あり」という諺があるように、周囲の理解や協力によって有給取得できたことを感謝し、丁寧な言葉で謝意を述べることを忘れてはなりません。
有給休暇のお礼メールの文例集
つづいては、有給休暇のお礼メールの文例を紹介します。
有給休暇のお礼メールの文例(有給休暇の取得前)
件名:有給休暇取得のご報告 営業部の皆様 お疲れ様です。営業部の△△です。 この度、〇月〇日(〇)から2日間、私用により 有給休暇期間中の顧客対応については なお、緊急時の連絡先は下記の通りです。 ■緊急時の連絡先 皆様にはご迷惑をおかけしてしまい大変恐縮ですが、 ==================== |
有給休暇の取得理由は「私用により」とし、自身の業務を引き継いだ同僚・上司の名前と、緊急時の連絡先を明記しましょう。休暇中も周囲への配慮を忘れてはなりません。
有給休暇のお礼メールの文例(有給休暇明け)
件名:有給休暇取得のお礼 営業一課の皆様 お疲れ様です。営業部の△△です。 昨日は有給休暇をいただき、ありがとうございました。 有給休暇取得により、〇〇課長をはじめ これからは体調管理をしっかり行う所存です。 取り急ぎ、有給休暇取得の御礼を申し上げます。 ==================== |
体調不良により急遽、有給休暇を取得した場合は、心配と迷惑をかけたことに対してお詫びの一文を添えておくのがマナーです。体調管理が不十分であったことをこれからは改めることを伝え、仕事への意気込みで締めくくると好印象です。
有給休暇のお礼メールの文例(有給休暇明け)
件名:有給休暇取得のお礼 総務部の皆様 お疲れ様です。総務部の〇〇です。 この度は長期の有給休暇を頂き、 また、有給休暇期間中、 本日から気持ちを切り替えて業務に励んで参る所存です。 メールにて恐縮ですが、 ==================== |
病気や怪我以外のプライベートな事情により有給休暇を取得した場合は、周囲に配慮する意味を込めて、休暇中の内容に触れないのが基本です。結びの挨拶を書き記すときは仕事に邁進する様子を述べ、負担をかけた分を取り戻す印象を与えましょう。