協力を依頼するメールの文例

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
協力を依頼するメールの文例

ひとりで問題を解決できないときは、頼れる上司や先輩に救いを求めることも必要なこと。しかし、相手の都合も考えない押しつけがましい依頼の仕方になってしまうと、相手はきっと協力してくれません。依頼メールを送るときは謙虚な姿勢を心がけ、相手への気遣いが伝わる文面にまとめるのが基本です。同じ依頼でも、言い回しが変われば相手も気持ち良く協力できるのです。

ここでは、協力を依頼するメールの文例をご紹介します。書き方や心がけておきたいマナーについてもお伝えするので参考にしてくださいね。

協力を依頼するメールの書き方・マナー

会社の売上に貢献する為に同じ会社に働くものとして、誰しもメンバーから必要とされる仕事をしたいものです。しかし、「会社の売上のためだから協力するのが当たり前」といった押しつけがましい依頼の仕方をされると、相手から「協力する筋合いはどこにあるのか」と反感を買ってしまうことになりかねません。

会社組織は、各々専門分野の集まりであり、自分の仕事にプライドを持って仕事をしているので、依頼の伝え方によっては「その言い方はない」と気分を害することもあります。謙虚な気持ちをもって、相手への気遣いが感じられるような礼儀正しい丁寧な表現を心がけましょう。自分の考えを押しつけず、低姿勢で相手を評価するコメントを入れてお願いするのが基本です。

1.協力が必要な理由を明確に伝える

メールで一方的に「協力して欲しい」「〇日までに〇〇をしてほしい」と言われても、こちらの都合を考えず、協力する理由も見つけられない依頼メールには返信のしようがありません。

どうして協力が必要になっているのか、早急に対応しなければならない理由は自分の都合では無いのかなど、依頼される方が不信感を抱くような事のないように、メールの文面では今の状況や依頼理由を明確に伝えましょう。

2.自分本位の勝手な送り付けなどはしない

相手の都合を考えずに「〇日までに添付ファイルを確認して欲しい」など、一方的な仕事の押し付けになっていないか、言い回しや表現を確認してからメールを送るようにしましょう。もしも、急なお願いによりメールに資料を添付して送りつけてしまった場合でも、必ず別途電話や直接席まで行ってきちんと説明するのはもちろん、急な依頼となったことに対して詫びるようにしましょう。

3.相手の仕事ぶりを褒めて気持ちに訴える

自分の立場ばかり強調するような文章で協力を仰ぐのは、社会人として失格。相手は不快に思うだけで協力する気にはなれません。

「〇〇さんの市場分析力には定評があるので助けてほしい」など、相手の気持ちをくすぐり仕事を評価するコメントを加えることで、忙しいけど「手伝ってあげよう」という気持ちになります。

協力を依頼するメールの文例

あなたの都合で急遽、協力をお願いしないといけない場合、相手の仕事のスケジュールに配慮して、協力して欲しい旨の問い掛け(疑問文)で依頼するようにします。疑問形を用いることによって柔らかみのある文面となり、謙虚な姿勢が伝わることから相手に失礼な印象を与えません。また、依頼者に協力の必要性を強調して、協力することへの気持ちを高めます。さっそく例文をみていきましょう。

協力を依頼するメールの文例(1)

件名:契約書確認のお願い

〇〇課長

お疲れ様です。△△です。

現在、株式会社〇〇様と契約内容の詳細について
話し合っております。

そこでご相談ではございますが、
文言に問題がないかをご確認いただけませんでしょうか。

契約内容のなかでも特に、機密保持に関する項目の書き方について
迷いが生じてしまいました。

契約書のデータを添付致しますので
ご確認いただけましたら幸いです。

ご多忙中に大変申し訳ありませんが、
明日の晩までにご回答をいただきたく存じます。

明後日〇日の打ち合わせに資料を使わせていただき
必ずや契約を決めたいと思っています。

お手数をおかけ致しますが
何卒宜しくお願い申し上げます。

====================
署名
====================

協力を依頼したいタイミングが、相手にとっても繁忙期の場合は、多少の猶予をもってお願いすることも必要です。例えば、経理部にお願いする場合、月末月初は残業になる忙しさの会社も少なくありません。協力を依頼する場合は、相手の立場や状況を理解して無理を押しつけないよう、書き方に注意しましょう。

協力を依頼するメールの文例(2)

件名: 株式会社〇〇様訪問同行のお願い

〇〇部長

お疲れ様です。本社営業部の△△です。

前任者である〇〇さんの退社に伴い、
株式会社〇〇様の担当が私、△△となりました。

しかしながら、退職の時期が急であったことから、
引き継ぎが出来ておりません。

そこで、大変恐縮ではございますが、〇〇さんの前任者であられた
〇〇部長に株式会社〇〇様へのご挨拶の訪問に
ご同行をお願いできませんでしょうか。

〇〇部長は株式会社〇〇様から絶大な信頼があり、
取引に関しても大変良好であったことを耳にしております。

また、前任者の不手際から先方への対応が芳しい状況です。

お手数おかけして申し訳ありませんが、
訪問に際してのご指導とご協力をお願いできれば幸いです。

ご多忙中に大変恐縮ですが、
ご協力の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

====================
署名
====================

協力をお願いする相手が目上の人の場合は、より一層の丁寧な文面を心がけ、協力を促す表現を必要とします。メールよりも電話や直接お会いして協力を要請する方が、気持ちがストレートに伝わりますが、時間的な余裕がなく、仕事に追われた状態では行きたくても行けません。メールで協力の依頼をして返信があった時などは、再度メールでお礼を言うか、電話で直接お礼を伝えることで相手も気持ち良く協力してくれるようになります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket