以前は企業間取引が一般的でしたが、最近はメルカリなどのオークションで個人間取引も活発化する中、値下げ交渉をされる機会も多くなりました。
値下げの希望条件をそのまま応じるのであればまだしも、断りたいとき、一部の条件だけ応じたいときにどのような書き方をすれば良いのか、悩む人は少なくありません。
ここでは、値下げ交渉への返信メールの書き方やマナーについてお伝えします。値下げ交渉に応じるとき・断るときの例文も紹介するので参考にしてくださいね。
目次
値下げ交渉への返信メールの書き方・マナー
まずは、値下げ交渉への返信メールの書き方や、心がけておくべきマナーについてお伝えします。
値下げ交渉への返信はスピードが大事
相手はあなただけに値下げ交渉をしているとは限りません。値下げに応じるかどうか迷っている間に、他での注文が決まってしまう可能性もあります。そうなると、折角のチャンスを逃してしまうことになってしまうので、出来ることなら、販売する前に値下げに応じるかどうかを決めておきましょう。基本、当日中の返信が大切です。
値下げを断る場合でも丁寧な文面にまとめて誠意を伝える
値下げ交渉に返信するとき、特に気をつけたいのは断るときの文章です。高圧的な文章や、冷たい印象を与える書き方をしてしまうと、今後の取引の可能性がなくなってしまいます。はっきりと断りの一文は書きつつも、「ご了承ください」「ご理解いただきますようお願い申し上げます」などと丁重に詫びる一文を添え、温かみのある文面にまとめることを心がけましょう。
値下げ交渉への返信メールの文例集
つづいては、値下げ交渉への返信メールの文例を紹介します。
値下げを断るときの返信メールの文例
件名:値引きご希望の件 〇〇様 お問い合わせいただき、 誠に残念ですが、当商品は値下げ対応をしておりません。 ご要望にお応えできず申し訳ございませんが、 今後、またの機会がございましたら ==================== |
書き方のポイント:断りの意思を明瞭に示しても、丁寧で礼儀正しい表現を用いて文面をまとめるのがマナーです。断る理由はできる限り具体的に説明すれば、相手も納得してくれます。精一杯の努力と検討の結果であることが伝わるよう誠意あるメールを送りましょう。
値下げを断るときの定型文
- ほかのお客様との公平性を保つため、料金の交渉は一律お断りさせていただいております。
- ご希望に添えず大変恐縮ですが、こちらは新商品のため、現時点での値下げは検討しておりません。ご了承くださいませ。
- 誠に残念ながら、こちらは値下げ対象外の商品となっております。
- 生憎ですが、個人で運営しております都合上、個別の値下げ交渉には対応しておりません。
- こちらの商品は折悪しく既に値下げ後のお値段を表示しておりますので、しばらくは現在の金額とさせていただきます。
- 大変申し訳ございませんが、そこまでの値引きに応じることができません。
- 出品して間もないため、まだ値下げは考えておりません。値下げの際はお声がけ致しますので、今しばらくお待ちくださいませ。
- 折角のお問い合わせをお断りするのは大変残念なのですが、当商品は値引きをお受けいたしかねます。
- 誠に不本意ですが、今回のご要望はお断りせざるを得ません。
値下げに一部応じるときの返信メールの文例
件名:値下げご希望の件 〇〇様 お世話になっております。 この度はお問い合わせいただき 大変申し訳ございませんが、 ただし、送料込みで〇〇〇円でしたら、 ご要望に添えず恐縮ですが、 ==================== |
書き方のポイント:冒頭では、相手の希望条件に応じられないことをはっきりと伝えます。その後、代案を提示して、あなたなりに努力したことをアピールし、先方との取引に前向きな姿勢を見せることが大切です。
希望通りではないが値下げに一部協力するときの定型文
- 申し訳ございませんが、この度のお申し入れはお引き受け致しかねます。ただし、〇〇〇円であれば協力させていただきます。
- たいへん遺憾ながら、さすがに〇〇〇円でのご注文はお引き受けし難い状況です。ただし、即日購入して頂けることを条件として〇〇〇円でのご購入なら、対応させていただきます。
- 誠に残念ですが、〇〇様のご要望に応じるのは難しい状況です。しかしながら、こちらも入用が御座いますので〇〇〇円であれば、値下げ対応致します。
一方的に値下げ交渉を断るのではなく、妥協点や代案を提示するときは上記の定型文を使用しましょう。
値下げに応じるときの返信メールの文例(希望金額)
件名:値下げご希望の件 〇〇様 お世話になっております。 この度はお問い合わせいただき 商品〇〇のご希望金額の件ですが、 宜しくお願い致します。 ==================== |
書き方のポイント:今後の取引を考え、謹んで承諾するという姿勢が伝わる丁重な文面にすることを心がけましょう。今後の段取りや手続きがある場合は、承諾を伝えた後に、合わせて書き記します。
相手の希望金額での値下げに応じるときの定型文
- ご依頼にそって承諾させていただきたいと存じます。
- お申し入れの件、今回は承諾とさせていただきます。
- 前向きにお答えしたいと存じます。
- 値下げご希望の件、了解いたしました(承知いたしました・了承いたします)。
相手の希望を受け入れることがはっきりと伝わるように書き記すことが基本です。なお、そのほかの文例も確認しておきたい方は「値下げに応じるときの文例集」をご覧ください。