会食のお礼への返信メールの書き方・文例

取引先との会食後は、速やかに「お礼のメール」を送りましょう。貴重な交流の機会を頂いたわけですから、これは社会人としての基本。また、参加者から先に会食のお礼メールを受け取ったら、先方の配慮に対しても書き添えて返信することが求められます。折角の会食の機会を次に生かすためにも、締めとなる返信メールは感謝の気持ちが伝わる文面を送りましょう。

ここでは、会食のお礼メールを受け取ったあとに返信するときの文例をご紹介します。書くときのポイントもお伝えするので参考にしてくださいね。

会食のお礼への返信メールの書き方

会食のお礼に対して返信するときは、会食の場での出来事を挙げて、楽しかった様子が伝わる一文をそえましょう。普段、仕事でやりとりしている堅苦しいものでなくても結構ですが、相手は取引先だということを忘れず、ビジネスメールのマナーを意識する必要があります。それでは書き方について解説していきます。

１．件名は「Re:」をつけて返信しよう

ビジネスメールでは同じ用件に関するやり取りをする場合、相手が送ってきた件名を変えず「Re:」を付けて返信します。取引先から「会食のお礼」という件名が送られてきた場合、返信ボタンを押すと「Re:会食のお礼」となります。その状態で返信しましょう。

２．宛名は省略せずに明記する

宛名をしっかり明記することは、返信先に間違いがないことを確認する目的があると同時に、先方への敬意を表すことでもあります。社名・部署名・役職名・氏名を省略せずに書き、最後に敬称である「様」をつけましょう。

３．会食に参加してくれた事に対するお礼を述べる

メールには、先方が会食に参加してくれたことに対する感謝の言葉を必ず記載しましょう。例を挙げると「先日は弊社主催の交流会（お食事会）にご参加頂き誠に有難うございます」となります。冒頭に「先日はお忙しい中」「貴重なお時間をいただき」という言葉を書き添えるのもオススメです。

４．お礼メールを頂いたことにも触れておく

心遣いを感じるお礼メールを頂いたら、会食参加のお礼だけでなく、多忙な中メールを送ってくれたことに対しても感謝の言葉を述べることが基本。複雑に考えず、「ご丁寧にお礼のメールを頂き、誠に有難うございます」と簡潔に一文を書き添えましょう。この一文により、あなたの気遣いが先方に伝わります。

５．会食時の会話や出来事についての感想を述べる

お礼だけを伝えたメールだと、形式的で淡白な印象を与えてしまいます。返信メールには、会食時の会話の内容や出来事を挙げて楽しんだ様子を書くことにより、温かみのある文面にまとまります。

内容については「休日のご趣味など、プライベートの一面をお聞きすることができ、楽しい時間をありがとうございました」「お料理を気に入って頂けたようで、交流会を開催した甲斐がございました」などと明記しましょう。

会食のお礼への返信メールの文例

つづいては会食のお礼メールを受け取ったあと、返信する際のメールの文例を紹介します。楽しい食事会に関する締めのやりとりを気持ち良く終わらせることを心がけましょう。

書くときのポイント：返信する際の本文の流れは以下の構成に従って書くと、相手に感謝の気持ちが伝わります。

• 宛名
• 書き出しの挨拶
• 会食にご参加頂いたことへのお礼の言葉
• お礼メールへの感謝の気持ち
• 会食の場でのエピソード（感想も踏まえる）
• 次の機会を心待ちにしている一文
• 締めの挨拶

メールは終わらせ方が非常に大切。特に、接待を目的とした食事会や会食では、温かみのある文面を心がけるとともに、礼儀正しく丁寧な言い回しを用いましょう。カジュアルな印象を与える一文を添えるとしても、マナーの範囲を超えてはいけません。「プライベートのお話を聞けて良かった」「有意義な時間を過ごすことができた」といったメッセージを書き添えると、先方も嬉しく思う筈です。次回の食事会の開催が未定の場合は「また機会を設けさせていただきますので、その際は是非宜しくお願い致します」といった言い回しを使いましょう。