社員の不祥事が発覚したら、関係各社に対して速やかに報告とお詫びの言葉を伝えることが基本です。
反省の気持ちを伝えるには、事件の内容や一部始終を明確に書き記すことが大切。自社にとって都合の悪い部分を隠したりせずに事実を正確に伝え、今後の信頼回復に努めることを約束しましょう。
ここでは、不祥事のお詫びメールの書き方やマナーについてお伝えします。飲酒運転・横領・着服・迷惑防止条例違反のお詫びの文例も紹介するので参考にしてくださいね。
目次
社員不祥事のお詫びメールの書き方・マナー
まずは、不祥事のお詫びメールの書き方や、心がけておくべきマナーについてお伝えします。
メール本文冒頭で謝罪の言葉を述べる
お詫びメールでは挨拶文を書いたらすぐに不祥事の内容を書き記し、謝罪の言葉を伝えることが基本です。礼儀正しい表現を用いて、迷惑や心配をかけた関係各社に反省の意を表すのはもちろん、社員が起こした不祥事については具体的に書くことを心がけましょう。
事実に基づいて報告し、誠意を伝える
不祥事は自社の信頼を失う行為だからといって曖昧な書き方をしてしまうと、お詫びの気持ちは伝わらないどころか、かえって関係者の反感を買ってしまいます。誠意を伝えるためにも、理解している範囲で構わないので現状をはっきり伝えることが大切です。
特に、不祥事による損害額の大きさはどのくらいなのか、不祥事を起こした社員は逮捕されたかなど、関係者からすると気になる点はできる限り明らかにすることが賢明です。
再発防止を誓う一文を書き記す
一連の不祥事を踏まえてそれをどう受け止め、今後社員育成や指導の場でどのように生かすのかについて簡潔に書き記しましょう。再発防止を誓う言葉は定型的なフレーズになりがちですが、今回の不祥事に則した内容になるように書くことが重要です。
社員不祥事のお詫びメールの文例集
つづいては、不祥事のお詫びメールの文例を紹介します。
社員不祥事のお詫びメールの文例(飲酒運転)
件名:弊社社員による飲酒事故のお詫び 株式会社〇〇〇〇 平素より大変お世話になっております。 〇月〇日(〇)、弊社社員が飲酒運転のうえ 弊社としましては従前より社員の法令遵守に この事態を重く受け止め、今後このようなことが二度と発生しないよう まずは弊社社員の不祥事のお詫びと ==================== |
書き方のポイント:飲酒運転による追突事故を起こしたのか、器物破損なのか、人身事故なのかをはっきりと伝えましょう。検挙のときも同様に、今後同じ過ちを起こさないよう注意喚起を徹底することを誓うなど、社内の指導体制についても明確に書き記しましょう。
社員不祥事のお詫びメールの文例(横領・着服)
件名:弊社社員不祥事のご報告とお詫び 株式会社〇〇〇〇 平素より大変お世話になっております。 このたび、誠に遺憾ながら、弊社社員がお客様から この度のことは本人の不始末とはいえ、 本件発覚後、ご迷惑をおかけしたお客様には 弊社は今回の事態を重く受け止め、 今後は社員一人ひとりが社会人としての行動規範を改めて自覚するとともに 取り急ぎ、ご迷惑とご心配をおかけしたお詫びを申し上げます。 ==================== |
書き方のポイント:社員個人の私的な流用から招いた不祥事だからといって「知らぬ存ぜぬ」というスタンスは通用しません。会社として誠意を示し、責任ある対応が求められることを理解して文面を仕上げましょう。
社員不祥事のお詫びメールの文例(迷惑防止条例違反)
件名:弊社社員不祥事のお詫び 株式会社〇〇〇〇 平素より大変お世話になっております。 〇月〇日に〇〇県迷惑防止条例違反の容疑で逮捕された この度のことは、皆様の信頼を著しく失墜させる 今後、確認された事実に基づいて、速やかに 取り急ぎ、ご迷惑とご心配をおかけしたお詫びを申し上げます。 ==================== |
書き方のポイント:「この度のことは~行為であります」は会社としてのメッセージ。犯罪に対して厳しく向き合う姿勢を伝えるのも重要なポイントです。