香典のお礼メールの書き方・文例集

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香典のお礼メールの書き方・文例集

葬儀や通夜に参列していただいたり、香典をいただいたら、改めてお礼の気持ちを伝えることが大切です。

香典のお礼メールを送るときは、故人やあなたへの心遣いに対して感謝の気持ちを丁寧に述べ、礼儀正しい文面に仕上げることが基本です。

ここでは、香典のお礼メールの書き方やマナーについてお伝えします。葬儀や通夜に参列してくれた方に送る、香典のお礼メールの文例も紹介するので参考にしてくださいね。

香典のお礼メールの書き方・マナー

まずは、香典のお礼メールの書き方や、心がけておくべきマナーについてお伝えします。

メールでのお礼はあくまでも略式のため注意しよう

弔事は礼儀を重んじるため、書面で挨拶状やお礼状を送るのが正式なマナーです。ビジネスメールは略式であることから、香典のお礼をメールだけで済ませてしまうと相手に失礼なのでくれぐれも避けましょう。

通常、お礼状・挨拶状は、四十九日法要(忌明け)に香典返しの品を添えて贈りますが、香典のお礼メールは葬儀や通夜、弔電をいただいた方に、取り急ぎ、感謝の気持ちを伝えたいときの補助的なツールとして活用することを心がけましょう。

ちなみに、挨拶状の書き方を確認しておきたい方は「忌引きの挨拶状・香典返しの手紙の書き方」をご覧ください。

相手との関係を考慮してお礼メールを送る

お礼を伝えたいときでも、メールを送る相手を間違えないように気をつけなくてはなりません。目上の方や年配の方に香典のお礼メールを送ると、軽率な行動だと思われてしまう可能性があります。

お礼メールを送る相手は、会社の同僚や親しい間柄の友人・先輩などに留めておくのが無難です。忌引き休暇を頂いている場合は、直接上司にお詫びの挨拶を添えたメールを送るのもよいでしょう。

お礼メールは早めに送る

お礼の気持ちは早めに伝えることが大切です。時間が経ち過ぎてから送ると、挨拶状や香典返しの書状の代わりと誤解される恐れもあります。お通夜や葬儀・告別式などで慌ただしくしているとは思いますが、香典をいただいた方々には時間を見つけて早めにお礼メールを送りましょう。

略式であることのお詫びを記す

急ぎでのお礼といっても、メールはあくまでも略式の作法です。失礼だと受け取られないよう、メール本文の末尾には略式であることを詫びる一文を書き加えておくのが礼儀です。職場の近しい間柄の同僚に送る場合でも、相手を選ばず必ずお詫びの言葉を記しましょう。

香典のお礼メールの文例集(会社の上司・同僚に宛てる)

つづいては、香典のお礼メールの文例を紹介します。通夜・葬儀・告別式・弔電のそれぞれのパターンをお伝えするので参考にしてください。

香典のお礼メールの文例(葬儀参列のうえ、香典を頂いた場合)

件名:葬儀ご参列ならびにお香典のお礼

〇〇様

先日はお忙しい中、故〇〇〇〇の葬儀にご参列いただき、
誠にありがとうございます。

また、お悔やみの言葉や過分なお心配りを賜りまして、
厚くお礼申し上げます。

故人の〇〇〇〇は、私が今の会社に就職が決まったときに大変喜び、
いつも「職場の皆さんに感謝して働きなさい」と申しておりました。

この度、〇〇さんにご参列いただきましたこと、
〇〇〇〇も喜んでいるかと存じます。

忌引きの休暇をいただき、〇〇さんをはじめ
職場の皆様にはご迷惑をお掛けしておりますが、
〇日より仕事に復帰致しますので宜しくお願い申し上げます。

本来であれば、直接お伺いしてお礼を申し上げるべきところですが、
取り急ぎメールにてお礼かたがたご挨拶申し上げます。

△△△△(あなたの名前)

書くときのポイント:正式なお礼状はかしこまった表現を用いて、形式的・儀礼的な文体で送るのが一般的ですが、お礼メールの場合は、相手との関係によっては柔らかい表現でも構いません。自分の素直な気持ちを書き記してお礼を伝えるとよいでしょう。

香典のお礼メールの文例(通夜参列の場合)

件名:通夜参列ならびにお香典のお礼

〇〇様

この度は、お忙しい中、故〇〇〇〇の通夜に
ご参列いただき、誠にありがとうございます。

また、お心のこもった弔慰・ご丁寧なご芳志を賜りましたこと、
心よりお礼申し上げます。

忌引きの休暇中は、〇〇様をはじめ
皆様にご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ございません。
お陰をもちまして無事葬儀を終えることができました。

メールでのお礼となり恐縮ですが、
明日は葬儀、告別式につき慌ただしくしておりますので
取り急ぎ御礼を申し上げたく、お送り致しました。

今後とも宜しくお願い申し上げます。

△△△△(あなたの名前)

書くときのポイント:お礼状に限らずメールでも、香典のお礼を伝えるときは「過分なお心遣いをいただき」「ご丁寧なご芳志を賜り」などの言い回しを用いるのが基本マナーです。忌引きの休みを頂いている間、職場の方々に迷惑をかけていることについてお詫びする一文を明記するなど、あなたを支えてくれている方々への配慮を忘れないようにしましょう。

香典のお礼メールの文例(香典を頂いた場合)

件名:お香典のお礼

〇〇様

この度は、亡父の葬儀に際しまして、
過分なお心遣いをいただき、心よりお礼申し上げます。

また、忌引きの休暇をいただき、
皆様にはご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ございません。

お陰をもちまして無事葬儀・告別式を終えることができました。

故人も今は落ち着いていることかと存じます。
〇日より仕事に復帰させて頂きますので
宜しくお願い申し上げます。

略儀ではございますが、まずはお礼かたがたご挨拶申し上げます。

△△△△(あなたの名前)

書くときのポイント:件名はわかりやすいタイトルを心掛け、用件が相手に明確に伝わるようにしましょう。葬儀や告別式を執り行い、ひと段落してから職場のメンバーにお礼メールを送るときは、出社予定日を書き記しておくことで安心感を与えることができます。

香典のお礼メールの文例(香典・弔電を頂いた場合)

件名:弔電ならびにお香典のお礼

〇〇様

この度は父の死去に際し、ご丁重な弔電をいただき、
誠にありがとうございます。

お陰様で葬儀は恙なく済みましたことをご報告致します。

忌引きの休暇をいただき、〇〇さんをはじめ
職場の皆様にはご迷惑をお掛けしておりますが、
〇日より仕事に復帰致しますので宜しくお願い申し上げます。

本来であれば、直接お伺いして御礼を申し上げるべきところですが、
取り急ぎ御礼の気持ちをお伝えしたくメールにてご連絡させて頂きました。

今後とも宜しくお願い申し上げます。

△△△△(あなたの名前)

書くときのポイント:葬儀を無事終えることができたとき、葬儀や通夜に参列できなかった方には「恙なく(つつがなく)済みました」「滞りなく(とどこおりなく)済みました」などと報告してあげましょう。末尾では略式をお詫びするとともに、感謝の気持ちを伝え、温かみのある文面に仕上げると相手に喜ばれます。

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