既存の取引先や知人の仲介によって新しい取引先や見込み客を紹介してもらったら、相手の心遣いに対してお礼メールを送りましょう。
お礼メールには感謝の気持ちを書き記すのはもちろん、紹介先の進捗状況についても報告するのが基本です。
ここでは、仲介のお礼メールの書き方やマナーについてお伝えします。紹介元に送る際の状況別の文例も紹介するので参考にしてくださいね。
目次
仲介のお礼メールの書き方・マナー
まずは、仲介のお礼メールの書き方や、心がけておくべきマナーについてお伝えします。
仲介のお礼メールは進展があったらすぐ報告
商談のアポイント取得時、面談後、回答受領後など、紹介先への営業に進展があったときは都度、仲介してくれた方に状況を報告するのが礼儀です。紹介先の方から紹介元に対して、あなたより先に報告が入るような事態はくれぐれも避けましょう。あなたを信頼し、厚意で紹介してくれた方を裏切ることのないよう、誠意ある対応が基本です。報告を兼ねたお礼メールは、状況に進展があった当日中に送ることを心がけましょう。
礼儀正しく丁寧な文面にまとめる
ビジネスマンとしても人としてもあなたを信頼し、知人を紹介してくれた方へ送るお礼メールは丁重な文面に仕上げるのが礼儀です。紹介元の方が親しい間柄の取引先であっても、仲介のお礼メールには最大限の謝意が表れるよう、普段よりも丁寧な書き方を心がけましょう。進捗はメールで報告しても構いませんが、契約に関する回答を受領したときは手書きのお礼状を送るとよりあなたの気持ちが伝わります。
仲介のお礼メールの文例集
つづいては、仲介のお礼メールの文例を紹介します。
仲介のお礼メールの文例(紹介先へのアポ取得後)
件名:ご紹介のお礼とご報告 株式会社〇〇〇〇 平素より大変お世話になっております。 先日は株式会社〇〇の〇〇様をご紹介いただき、 早速ご連絡致しましたところ、今週〇日(〇)の〇時に 今後の進捗状況につきましても まずはご紹介頂きましたお礼まで申し上げます。 ==================== |
書き方のポイント:紹介先との面談日時が確定したときは、仲介してくれた方へ日時・場所などの具体的な内容についても報告しましょう。末文で改めてお礼の言葉を書き記すことにより、感謝の念がより強く表れます。
仲介のお礼メールの文例(紹介先との商談後)
件名:株式会社〇〇様の進捗状況のご報告 株式会社〇〇〇〇 いつも大変お世話になっております。 この度、ご紹介頂きました、 結論から申しますと、ご面談の結果、 これも〇〇様が事前に〇〇様にお口添えいただいたおかげと 正式なご回答は来週〇日(〇)にいただきますので、 〇〇様には今後ともご相談させて頂くこともあるかと存じますが、 まずは〇〇様ご紹介の件、お礼かたがたご報告申し上げます。 ==================== |
書き方のポイント:商談結果がどのような内容であれ、仲介してくれた方の尽力・力添えのおかげで商談が実現したことに対し、改めて感謝の言葉を書き記しましょう。一旦検討するとの回答を受領した場合は、回答予定日についても伝えておくのがマナーです。
なお、商談時に契約するかどうかの回答を受領したときは「紹介のお礼メールの文例集」をご覧ください。契約したときと失注したときの文例を紹介しています。
仲介のお礼メールの文例(契約後)
件名:株式会社〇〇様の進捗状況のご報告 株式会社〇〇〇〇 平素よりお世話になっております。 先日ご紹介いただきました株式会社〇〇様より、 この度はお力添えいただき、ありがとうございました。 株式会社〇〇様には弊社とのお取引にご満足いただけるよう まずはお礼かたがたご報告申し上げます。 ==================== |
書き方のポイント:契約・受注の返事を受領したときも、改めてお礼の言葉を伝えるのが基本です。自身のプレゼンや提案内容が優れていた結果だとしても、紹介元の方のおかげと謙虚な姿勢を伝えましょう。
なお、紹介先に契約のお礼を伝えるときは「契約のお礼メール」「受注のお礼メール」をご覧ください。
仲介のお礼メールの文例(失注後)
件名:株式会社〇〇様の進捗状況のご報告 株式会社〇〇〇〇 平素よりお世話になっております。 先日ご紹介いただきました株式会社〇〇様より、 〇〇様からいただいたせっかくのご機会にもかかわらず、 今後、〇〇様とは良好な関係を築けるよう鋭意努力し、 取り急ぎメールでのご報告となり大変恐縮ではございますが、 引き続きお引き立てのほど、何卒宜しくお願い申し上げます。 ==================== |
書き方のポイント:残念ながら契約が成立しなかった場合、その原因を紹介者になすりつけるのは礼を欠いています。「私の力不足により」「私の未熟さにより」などと書き記し、紹介のお礼はより丁寧に添えることが基本。