工場見学や会社見学は、受け入れる相手先の都合を優先しなければなりません。依頼する方にも受け入れる方にもメリットがあるため工場見学をするのですが、受け入れ側は宣伝効果と社員の士気向上に繋がる一面があると同時に、機密事項や隠したい部分もあります。
工場見学を受け入れたくなる理由と、相手先に配慮したお伺いの姿勢が見える表現を用いて依頼メールを送りましょう。
ここでは、工場見学の依頼メールの書き方をお伝えします。文例もご紹介するので参考にしてくださいね。
目次
工場見学の依頼メールの書き方・マナー
本来、自社の技術や製造現場は自社の要であり、見せたくないもの。依頼メールを送るときは、工場見学したい理由を具体的かつ簡潔に書き添え、先方に理解してもらう必要があります。メール本文には希望日時を明記しますが、受け入れ側の都合を最優先に考えるのがマナー。
また、大勢の見学者が一度に来社すると、受け入れ先の業務に支障をきたす恐れがあります。今後の提携先を求めての工場見学の場合は、希望参加人数を必ず記載して、受け入れ先からの要望で2班に分けるなどの対応策も取れるようにしましょう。
1.工場見学したい理由を明確に伝える
会社はそれぞれ知られたくない技術や能力を持っています。承諾してもらえるように、メール本文には理由をはっきり明記するのが基本です。あなたが就職活動中であり、志望する会社の場合は志望動機を簡潔に書き、取引先を探す目的の場合はその旨を明記します。
何の為に見学したいのか、その理由をはっきりと示し、見学コースや方法などについては相手先の指示に従うようにしましょう。
2.見学の意図を明らかにして相手先優先!
面識のない人からの見学依頼には、相手も身構えてしまいます。初めての場合は、自分の身分を名乗り見学の意図をはっきりと伝えます。そのあとに、見学日時などの希望は伝えますが、あくまでも受け入れ先である相手先の都合を優先して、謙虚な姿勢が伝わるよう文面をまとめてお伺いを立てる表現を用いましょう。返信を急がせるような書き方は、相手に失礼です。
工場見学の依頼メールの文例
工場見学を依頼するときは、先方の都合を優先して、業務に支障をきたさない程度の人数とし、見学を希望する理由を明記した上でお願いするメールにまとめましょう。工場見学の受け入れ担当者が分からない場合は、先に電話で工場見学させていただきたい事を伝えてから、担当者名を確認し、その人宛にメールを送ったら良いか尋ねるとよいでしょう。先方の都合や条件を優先して、謙虚な姿勢が伝わる丁寧な文面を送りましょう。
工場見学の依頼メールの文例(取引先の場合)
件名:工場見学のご依頼 株式会社〇〇〇〇 平素より大変お世話になっております。 本日は、貴社〇〇工場の見学をさせて頂きたく 本年度、弊社に入社した新入社員研修の一環として 誠に勝手ではございますが、工場見学に関しまして、 ・希望日:〇月〇日~〇月〇日のうちの1日 上記につきましてご検討の上、 なお、日程のご都合が合わないなど検討を要する場合も お忙しいところ大変申し訳ありませんが、 ==================== |
工場見学の希望先が、すでに取引のある企業であっても、丁寧な文面にまとめるのがマナー。礼を欠いてはいけません。担当部署が異なっていたり、担当者同士で決められる話ではないため、手順を踏んだ礼儀正しい文章を心がけましょう。また、工場見学を希望する理由は必ず明記しておきましょう。
工場見学の依頼メールの文例(就活生の場合)
件名: 貴社〇〇工場見学のお願い 株式会社〇〇〇〇 お世話になります。 〇月〇日開催の貴社会社説明会に参加して そこで、是非とも貴社の〇〇工場を見学させて頂きたく、 私は大学で〇〇について研究を続けております。 お忙しい中、大変恐縮ではございますが、 また、見学をご承諾頂ける場合は、 上記につきまして、何卒宜しくお願い申し上げます。 ==================== |
企業によっては、就職活動の時期に会社見学や工場見学の予定を組んでもらえる場合も多くなっています。その時期を逃してしまったり、転職などでどうしても先に見学できないかと希望する時は、その企業のどの部分に興味を持ったのか、志望動機を簡潔に明記して気持ちを伝えましょう。また、依頼メールでは誠意が伝わる言葉選びが重要です。