取引先の担当者に対して、会社に来てもらいたいときにストレートに「来てください」と伝えるのは失礼です。先方に移動時間や交通費などの負担をかけることを念頭に置いて、謙虚な姿勢で丁寧に伝えるのがマナー。
ここでは、来社の依頼メールの文例をご紹介します。書き方や心がけておくべきマナーについてもお伝えするので参考にしてくださいね。
来社の依頼メールの書き方
来社を依頼するメールを作成するときは、依頼するときの言い回しに注意しないと押しつけがましい印象を与えてしまいます。「来社をお願いします」の正しい敬語の使い方も含めて、ここでは依頼メールを作成するときのポイントや書き方をお伝えします。
1.「来てください」の言い回し表現
取引関係上、相手が目下の人であっても、依頼する立場として丁寧な言い回しをすることが基本。来訪をお願いするときは、以下の敬語表現を用いてお願いしましょう。
- 当社までお越し願いたいのですが。
- お出で願いたく存じます。
- ご来社願えますか。
相手への配慮として、上記の言い回しの前に「大変恐縮ですが」「お手数をおかけして申し訳ないのですが」と明記すると、より丁寧な伝え方になります。
2.候補日は3つ以上挙げる
来社の依頼メールを送るときは、依頼する立場の人が先にスケジュールを提示するのがマナーです。まずは来社を希望する日時を3~5つ挙げて箇条書きで記載しましょう。候補日を1日に絞って伝えると、予定が合わなかったときにメールのやりとりが増えてしまいます。先方が返信しやすいように少なくとも3日程度候補を伝える配慮が大切です。候補日の提示の仕方については以下のように書きます。
・〇月〇日(〇)〇〜〇時
・〇月〇日(〇)〇
・〇月〇日(〇)終日可能
このように箇条書きにすると分かりやすいですよね。また、打ち合わせなどの予定時間も添えておくと先方も調整しやすくなります。
3.初めて来社する方には住所や交通手段も明記しておくと親切
来社される方が近場の方なら住所の記載だけで結構ですが、遠方からはるばる来られる場合は会社までの交通手段や最寄り駅からのルート、それに地図を添付するのも良いでしょう。地下鉄の線名や駅名、バスの路線番号や乗り場等を記載することにより、先方への配慮が伝わります。このような気配りが自然に出来ると会社としての印象が断然良くなります。訪問する方の気持ちになって、至らぬ部分がないよう丁寧にメールをまとめましょう。
来社の依頼メールの文例
つづいては、来社の依頼メールの文例を紹介します。大切な取引先の方に来社をお願いするときは、以下を参考にメールを作成してくださいね。
件名:ご来社のお願い 株式会社〇〇〇〇 いつも大変お世話になっております。 先日はお忙しい中ご来社いただき ご提案いただきました〇〇に関しまして つきましては今一度当社までお越し頂きたく存じます。 弊社関係者の同席が可能な日時は以下の通りです。 【候補日】 上記日程で都合が悪い場合は、 本来でしたらこちらから直接伺うべきところ、 ==================== |
書くときのポイント:先方に来社をお願いするメールは丁寧かつ謙虚な姿勢が伝わるよう文面をまとめなくてはなりません。万が一、提示した候補日が全てNGだったときの対処についても記載しましょう。その場合、文例でご紹介しているとおり、先方の候補日を数日挙げてもらうようにすると、メールのやり取りの回数を極力少なくすることができます。また、「本来でしたらこちらから伺うべきところ申し訳ありません」と相手への気遣いある一文を添えることも忘れずに。