商取引において、お金のやりとりは慎重かつ正確に行わねばなりません。ミスや必要事項の記載漏れなどがあると、取引先から信用を失ってしまうこともあります。商品を届けたあとは、入金が完了する最後の瞬間まで丁寧な対応を心がけましょう。
ここでは振込の依頼メールの文例をご紹介します。書き方やマナーについてもお伝えするので参考にしてくださいね。
振込の依頼メールの書き方・マナー
振込みの依頼メールはお金のやり取りに関する内容のため、記載すべき項目が抜けていたり、言い回しが強引だったりすると、失礼な印象を与えてしまいます。まずは丁寧な書き方や心がけておきたいマナーについてお伝えします。
件名は「請求書送付のご案内」だと分かりやすい
取引先や個人のお客様に振込の依頼メールを送るときは、件名を一目見ただけで用件がわかるタイトルにします。「請求書送付のご案内」「お振込のご案内」といった件名が好ましいでしょう。「お振込のお願い」でも用件は伝わりますが、表現があまりにも直接的ですので「~のご案内」と記載することをおすすめします。
また、件名に「お世話になっております」や「株式会社○○です」といった挨拶文を記すのはNG。これでは、相手はメールを開かないと内容を理解することができません。忙しい相手にも配慮した件名がマナーです。
請求内容の概要を明記しておくと親切
メールにはお金の振り込み依頼をするだけではなく、請求内容の確認の意味も込めて、振込先や請求番号、振込金額等の情報を明記しておきましょう。最低限記載すべき情報は以下の4項目です。
- 振込先口座
- 請求金額
- 請求番号(注文番号)
- 振込期限
メールに請求書を添付している場合は、内容が重複してしまうため必要ありません。また、締日の関係で振込に期限がある場合にはそちらも強調しましょう。
また、振込の期日を明記するときは指定日が土日・祝日にならないよう注意しなくてはなりません。一般的な金融機関の場合、当日処理が可能な時間を過ぎたり、土日祝に振込を行うと、入金が翌営業日に繰り越されてしまいます。曜日を間違えないよう、カレンダーを都度確認する習慣をもちましょう。
振込の依頼メールの文例
つづいては、振り込みの依頼メールの文例をご紹介します。支払いに関するお願いのメールですので少々書きづらい内容だと思いますが、文例を参考にしてくださいね。
件名:請求書送付のご案内 株式会社〇〇〇〇 平素より大変お世話になっております。 さて、ご注文いただきました〇〇の納品が〇月〇日に完了致しましたので 請求書記載の期日までに下記口座までお振込みいただきますよう 念のためご請求内容につきましても併せて明記いたします。 お振込先:〇〇銀行〇〇支店 普通口座 〇〇〇〇〇〇 尚、お振込が完了しましたら、本メールアドレスまで お手数をおかけしますが、 ==================== |
書くときのポイント:振込のお願いが用件でも、請求内容の概要についても明記しておくと、先方も事前に確認することができるため親切です。注文品の品目や数量が少なく、メール本文に記載してもかさばらないようであれば注文内容も明記しておきましょう。
金額に関して内訳や完了報告書が必要な場合には、それらの書類をメールに添付して確認してもらうことをおすすめします。繰り返しになりますが、お金に関するやり取りは正確さが大切です。不足している情報が無いかしっかり確認してから、メールを送信して下さいね。