新商品のデザインや社内報の記事や写真、インタビュー、また修繕工事や他社に仕事の依頼をしたり、事前に見積書やプレゼンテーションをお願いする場合など、相手に仕事の依頼メールを送るときは文面を丁寧にまとめるのが基本。
先に電話で連絡を取る必要もありますが、メールで希望する仕事の打診をするのも時間を有効に利用する良い方法です。メールで仕事の依頼をする時は、長くダラダラと書くのではなく、わかりやすく簡潔にまとめましょう。
ここでは、仕事の依頼メールの文例をご紹介します。業者にお願いするときの書き方や心がけておきたいマナーについてもお伝えするので参考にしてくださいね。
目次
仕事の依頼メールの書き方・マナー
デザイン作成やコスト削減に関する商材導入、効率化を図るシステムの導入など、専門的な仕事を社外の業者に依頼することは多々ありますが、どのように依頼するべきなのか、伝え方に困る人も少なくありません。
仕事を依頼するときは先に電話で簡単に打診をしておき、その後、依頼内容の詳細をメールで送る方法と、最初からメールにて仕事を引き受けられるか問い合わせする場合があります。いずれにしても、相手のスケジュールを聞き、仕事を引き受ける余地があるか無いかを確認するなど、相手への気遣いも忘れないよう注意しなくてはなりません。まずは仕事の依頼メールを送るときの文章の書き方やマナーについて理解しておきましょう。
1.件名は用件が分かる内容にまとめる
毎日の受発信のメールは、読むだけでも苦労します。多方面から入ってくるメールの中から「仕事の打診メール」であることがわからないと、メールを開く優先順位が下がり、読むことも回答することも後回しになってしまいます。
取引先にメールを送ったことを気付いてもらうためにも、メールの件名はとても重要。「〇〇のご提案ご依頼」「お見積もりのお願い」「システム導入のご相談」など、目を引くような件名を使うようにしましょう。
2.相手の仕事への高評価を伝える
メールの用件は仕事を依頼すること。それだけを明記するのも良いですが、相手に仕事を依頼するに至った背景や期待することを簡潔に書き記しておくことにより、先方がそのポイントを意識して仕事に取り組むことができるためおススメです。
以前、他の仕事で依頼したことがある取引先なら、その時の評価や印象を伝えましょう。「丁寧な仕事でこちらも安心してお願いすることができた」「〇〇様の誠実な仕事への取り組み方を信頼して今回もご依頼するに至った」「前回ご依頼したデザインの反響が思いのほか良く、今回も…」などと率直な気持ちを伝えることも大切です。
淡泊な印象を与えがちなビジネスメールだからこそ、相手への評価や印象を簡潔に伝えることにより、温かみのある文面にまとめることができるのです。
3.末尾の書き方にも工夫しよう
仕事を依頼するときに気をつけたいのが「伝え方」です。こちらの一方的な都合を押し付けるのはマナー違反。依頼事項を明記して期日を書いて送るのではなく、そもそも仕事を引き受けてくれるのか先方に確認をとる一文を添えたりと、気遣いある文面にまとめるのが基本です。
文末で「お願いします」というフレーズを使うと、命令調になってしまいます。検討をお願いする段階なので、「お願いできますでしょうか」「ご都合はいかがでしょうか」などと柔らかい表現を用いて相手に判断を委ねる形を取りましょう。回答を急いでいる場合には、「急なお願いとなり誠に恐縮ですが」と丁寧に伝えることも意識しましょう。
仕事の依頼メールの文例集
仕事を依頼するメールを送るときは、低姿勢が伝わる文章を心掛けるのが基本です。文面には、相手の仕事の何が良いのか、依頼内容のどこが適しているのか、しっかりと伝わるように明記しましょう。
相手も仕事を引き受けたいけれど、すでに予定が埋まっている場合は、仕事開始の時期や計画の変更などを打診される可能性もあります。回答を待ってから対応するのではなく、その場合こちらはある程度譲歩できる範囲を事前に考えておき、必要に応じてメールの文面に記しておくことも大切です。それらを踏まえた仕事の依頼メールの文例をご紹介するので参考にしてくださいね。
仕事の依頼メールの文例(1)
件名: パンフレットデザインご提案のお願い 株式会社〇〇〇〇 いつも大変お世話になっております。 前回お送りいただいた〇〇年度版パンフレットが、 今回は、△△年度版のパンフレットのデザインの作成を 〇〇年度版同様、素敵なパンフレットになると期待しており、 ご提案の期限は、〇月〇日頃を予定しておりますが、 もしも、ご了承をいただけましたら、 お忙しい中、大変恐縮ですが、 ご検討の程、何卒宜しくお願い申し上げます。 ==================== |
仕事の依頼を受けてもらえるのか、予定を変更すれば可能なのか、引き受けることはできないなどの回答によって、その後の対応は異なってきます。成果物の希望納期を明記したり、期日に余裕がある場合は相手の都合に合わせて柔軟な対応をすることを書き添えることにより、気遣いある文面にまとめることができます。
また、仕事を依頼する立場だからといって、上から目線で仕事を押し付けるような印象を与えるのはマナー違反です。礼儀正しく丁寧に書くことが基本だと心得ておきましょう。
仕事の依頼メールの文例(2)
件名: 〇〇システムのプレゼンテーションのお願い 株式会社〇〇〇〇 お世話になっております。 先日は、お忙しい中ご来社いただき 貴社の〇〇システムの導入に向け、社内で検討に入っています。 〇〇システムについてプレゼンテーションを 来月までに社内の意見を取りまとめて 改めてご来社いただける日時につきまして ご多忙のところ、大変恐縮ですが、 ==================== |
営業がキッカケで話を聞いたところ、提案内容が社内で好評であったために正式に上司や関係部署を呼んで話をしてほしいときの文例です。相手にとっては、営業が契約に結びつく大きなチャンスであり、こちらからしても社内のシステムを改善して利益を得ることにつながるチャンスでもあるわけです。取引のチャンスを掴むには、その時期を逃さず有効なメールをピンポイントで送る事です。見逃されないメールで、ビジネスチャンスを生かしましょう。