商談や打ち合わせ終了後に、営業マンから感謝の気持ちが込もったお礼メールが届くことがあります。その場合、あなたはどのように対処していますか。相手の心遣いに対して都度、返信する人もいれば、返信は不要と割り切って考える方もいるでしょう。
ここでは、営業のお礼メールへの返信マナーについて解説します。返信するときの文例もご紹介するので、お礼メールに返信するか迷ったときの参考にしてくださいね。
営業のお礼メールへの返信マナー
営業のお礼メールに返信するときの対処法や、相手に気遣いのあるマナーについてお伝えします。
営業のお礼メールに返信は必要か
基本的に、営業のお礼メールに返信は不要です。ビジネスメールは、仕事に関するやり取りをするのが本来の役割。お礼メールに返信をすると、気を遣った相手から再度返信が送られてきて、仕事とは関係のないやり取りが何往復も繰り返し発生してしまう可能性があります。そのため、営業のお礼メールには返信しなくてもかまいません。
しかし、返信をせず放置してしまうのは、どことなく相手に冷たい印象を与えてしまうようで気が引けるという人もいるでしょう。その場合は、お礼メールに返信するときのルールを決めておくのがオススメです。例えば、親しい間柄の営業マンや、今後長い付き合いになる営業マンからお礼メールが送られてきたときは返信する、商談をしたものの導入の余地がないときは営業のお礼メールに返信しないなど、取引状況や関係性から判断するのもひとつです。返信する場合は、文面が長くならないよう、簡潔に感謝の気持ちを伝えることを意識しましょう。
返信する場合は、再返信が不要であることも伝えよう
「お礼メールに返信してこちらの感謝の気持ちも伝えたいが、返信すると相手に気を遣わせてしまうのではないか…」と考える人もいるでしょう。自身の返信でメールを終わらせる形にしたい場合は、メールの末尾に「メールへの返信はお気遣いなく」「お返事はどうか気になさらず」などと明記しておくと良いでしょう。
お礼メールに返信するタイミング
営業のお礼メールに返信する必要はありませんが、返信したい場合は、当日中に行うことを心がけましょう。相手は日々大量のメールを受け取っている可能性があります。2~3日経過してから送るなど、遅くなりすぎると他のメールに埋もれてしまいます。基本は当日、遅くても翌日中には送りましょう。また、返信する際、新しく新規のメールを立ち上げて送る必要はありません。件名に「Re:」をつけた状態で送信したほうが、お礼メールに対する返信だと一目でわかるため相手に親切です。
営業のお礼メールに返信するときの文例
つづいては、営業のお礼メールに返信するときの文例をお伝えします。注意すべきポイントについても記載しておくので、目を通しておいてくださいね。
件名:Re:営業のお礼メール 株式会社〇〇〇〇 この度はお忙しい中、当社までご足労いただき またご丁寧にメールまでお送りいただきまして、 ご提案内容については社内で十分に検討をし、 取り急ぎご提案のお礼を申し上げます。 なお、こちらのメールへの返信は ==================== |
1.書き出しのポイント:返信メールの書き出しは、宛名を正式名称で書きます。「会社名・部署名(課名)・役職・氏名」を省略せずに書きましょう。つづいて、営業に対するお礼を述べます。文例では「ご足労いただき」と記載していますが、その他には「ご多用中にもかかわらず、貴重なお時間をいただき」などと書き添えます。
2.末尾では相手の再度の返信を気遣う一文を添える:相手からの再返信を防ぎたい場合は、文例の末尾に記載している「なお、こちらのメールへの返信はお気遣いございませんよう…」と書きましょう。また、確認事項や質問したいことがあるときは、返信するのではなく、新規メールを立ち上げて、そこで用件を伝えるのがマナー。混同しないよう注意が必要です。