お礼メールは先方から受けた恩恵に対して感謝の意を伝えるためのツール。取引先への接待が終わったら、時間を割いて出席してくれた相手にお礼メールを送りましょう。
メールは礼儀正しさに気を配りながらも、自分の言葉で素直に謝意を表すことが大切です。
ここでは、接待のお礼メールの書き方やマナーについてお伝えします。ゴルフ・飲み会開催後、取引先と上司に宛てる文例も紹介するので参考にしてくださいね。
目次
接待のお礼メールの書き方・マナー
まずは、接待のお礼メールの書き方や、心がけておくべきマナーについてお伝えします。
接待のお礼メールは翌朝までに送るのが基本
接待終了後、すぐにお礼メールを送るのが基本ですが、タイミングによっては別件などの都合によりお礼メールを送れないときもあるはずです。その場合、接待のお礼メールは翌日朝に送りましょう。遅くなったとしても、翌日中には感謝の気持ちを記したメールを送信することを心がけましょう。
社内の協力者にもお礼メールを送ろう
取引先とのマンツーマンの接待ならまだしも、上司や先輩に、飲み会の場に同席してもらったり、休日のゴルフに参加してもらったりしたときは、社内の方々に対しても、お礼メールを送って謝意を伝えるのが礼儀です。
定型的な文面にならないよう素直な気持ちを添える
お礼メールの文面は構成に従って書くことが基本ですが、定型的・儀礼的な文章だけのメールにならないよう気をつけなくてはなりません。過度にかしこまった、堅苦しい文面を受け取っても、感謝の気持ちが伝わるどころか慇懃無礼な感じになってしまいます。
そのためお礼メールは、飲み会やゴルフのプレー中の具体的なエピソードを交えて、自分の言葉で素直に感謝の意を表すことが大切です。もちろん、過剰なお世辞や美辞麗句も、相手を不快な気持ちにさせてしまうためNGです。
接待のお礼メールの文例集(飲み会・食事会)
つづいては、取引先との飲み会や食事会の接待後に送るお礼メールの文例を紹介します。
取引先から接待を受けたときのお礼メールの文例
件名:お食事会のお礼 株式会社〇〇〇〇 平素より大変お世話になっております。 昨晩は会食の席にご招待いただき、 お店のスタッフの方々の配慮、おもてなしが素晴らしく、 また、仕事とは違った雰囲気のなかで、〇〇様をはじめとした 機会がございましたら、後日、お返しなどをさせて頂けると幸甚です。 メールでのご連絡となり大変恐れ入りますが、 昨晩は本当にありがとうございました。 ==================== |
先方が予約した飲食店で食事したときは、店内の雰囲気やスタッフの接客態度、料理の内容などについて、感想を書き記すのがマナーです。美味しかった料理や、印象に残っている出来事がないかを思い出し、簡潔に一文で伝えましょう。接待してくれた相手は、きっとあなたの好みに合うお店だったか気になっているはずなので、感想を伝えると嬉しい気持ちになるはずです。
取引先を接待したときのお礼メールの文例
件名:会食ご参加のお礼 株式会社〇〇〇〇 平素より大変お世話になっております。 昨晩はご多忙にもかかわらず 〇〇様からお仕事のお話やプライベートのご趣味まで 今後とも引き続き、よりよいお付き合いをお願い致します。 メールにて恐縮ですが、昨日のお食事会のお礼を申し上げます。 ==================== |
飲みの席での会話の内容に、あなたの今後の役に立つ話や、接待相手の意外なエピソードがなかったかを思い出し、感謝の気持ちを添えて書き記しましょう。上記文例以外の文章を参考にしたい方は、以下の記事も参考にしてくださいね。
接待に協力してくれた上司へのお礼メールの文例
件名:接待ご協力のお礼 〇〇部長 お疲れ様です。△△です。 昨日はお忙しい中、〇〇様との食事会に 〇〇部長のご配慮と卓越したおもてなしに、〇〇様は 〇〇部長よりお力添え頂いたこの機会を生かすべく 今後ともご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い致します。 ==================== |
上司に過剰なお世辞を伝える必要はありませんが、接待する取引先の相手からすると、上席が同席するという事実だけで「この会社は自分のことを丁重に扱ってくれている」と感じるもの。忙しい中、時間を割いてくれた上司に対して感謝の気持ちを述べるのが部下としての最低限のマナーと心得ておきましょう。
ちなみに、上司との飲み会後に送るお礼メールの文例は「上司に飲み会のお礼メールを送るときの文例集」をご覧ください。
接待のお礼メールの文例集(ゴルフ)
さいごに、取引先とのゴルフの接待後に送るお礼メールの文例を紹介します。
取引先から接待を受けたときのお礼メールの文例
件名:ゴルフコンペご招待のお礼 株式会社〇〇〇〇 平素より大変お世話になっております。 先日は貴社主催のゴルフコンペにお招きいただき、 おかげ様で、楽しいひと時を過ごすことができました。 また、貴社の社員の方々は皆様、 特に、〇〇様の豪快なドライバーショットや、 今後も仕事のほうにて何かとお世話をかけると存じますが、 本来ならば書状にてお礼申し上げるべきところですが、 本当にありがとうございました。 ==================== |
内容が接待に対するお礼でも、私信とは確たる一線を引き、礼を失しない表現を用いましょう。お礼メールを送る相手のプレー中のミスや、スコアが不調だった様子を書いたりするのも当然マナー違反です。良かった点や楽しく過ごせたことを伝え、結びの挨拶を丁寧な言葉で締めくくりましょう。
取引先を接待したときのお礼メールの文例
件名:ゴルフコンペご参加のお礼 株式会社〇〇〇〇 平素より大変お世話になっております。 先日はお忙しい中、弊社主催のゴルフコンペに 〇〇様の腕前は流石で、コースをご一緒させて頂いたときの 〇〇様のご厚意に重ねてお礼申し上げます。 仕事もゴルフも、より一層励んで参る所存です。 メールでのご連絡となり大変恐れ入りますが、 昨日は本当にありがとうございました。 ==================== |
取引先のプレー中の様子を書き記したり、助言に対するお礼の言葉を述べたりして、謝意を表しましょう。上記以外の文例も参考にしたい方は「取引先に送るゴルフコンペのお礼メールの文例集」をご覧ください。
接待に協力してくれた上司へのお礼メールの文例
件名:接待ご協力のお礼 〇〇課長 お疲れ様です。△△です。 昨日はお忙しい中、〇〇様とのゴルフに 〇〇課長のご尽力のおかげで、 また、皆さんとコースをご一緒させて頂きましたが、 お客様をお招きする立場として、 今後ともご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い致します。 ==================== |
上司の支援のおかげでコンペを無事終了できたことを伝えましょう。ゴルフが得意でない方は、自身の至らない点を挙げて、努力する前向きな姿勢を伝えると上司に好印象です。締めの言葉で今後も指導を願う一文を書き記し、末尾で改めてお礼の言葉を伝えると、感謝の気持ちが強調されます。