展示会の来場者が自社のブースに立ち寄ってくれたときは、あとでお礼メールを送るのがマナーです。メールの本文では、自社商品の宣伝は控え、感謝の気持ちを伝えることを一番に考え、丁寧で温かみのある文面にまとめます。
ここでは、展示会のお礼メールの文例集をご紹介します。お礼メールの書き方の基本や、心がけておきたいマナーについてもお伝えするので、メールを作成するときの参考にしてくださいね。
展示会のお礼メールの書き方・マナー
お礼メールは、つぎの商談や、受注につなげるための重要な役割を果たします。営業が交換した名刺をビジネスチャンスに活かすためにも、失礼のない対応を心がけることが肝心。まずは、展示会のお礼メールを書くときの注意点やマナーをお伝えします。
お礼メールを送るタイミング
展示会の出展ブースに来場してもらったお客様には、お礼メールは必ず送りましょう。一般的には、お礼メールは当日中に送るのが望ましいと言われていますが、最も好ましい時間は、その日の展示会が終わってすぐのタイミングです。つまり、名刺交換をしたお客様が、帰りの電車でメールボックスを開けたときにお礼メールを読む、帰社後にメールを確認したときに、すでにお礼メールが届いていることを想定して送るのです。
お客様の元へは、展示会に出展している他の業者からもお礼メールが送られてくるはず。お客様にとって最も印象に残るのは、一番最初にお礼メールが届いた会社。展示会終了後、2~3日経過してからお礼メールを送ることのないよう、事前に基本的なテンプレートを準備しておき、商談相手別にひと言メッセージを添えて、すぐに送信することが大切です。
自社商品の宣伝は控える
展示会に足を運ぶ企業担当者の来場目的はさまざま。自社に必要な商品を真剣に探しに来た方もいれば、業界や市場動向の調査が目的の人、会社の指示で来場した方など、色々なタイプの人が存在します。現時点では商品にそれほど興味のない人からすると、展示会来場後、自社商品を宣伝するメールが届くのはあまり気持ちのいいものではありません。
まずは、展示会に来場してくれたことに対してお礼を述べるのが大事です。それ以外は、商談時の不明な点がないかを確認する程度に留めましょう。商品案内を強引に盛り込んだりするのは避けた方が無難です。今は興味がない人には、今後、商品に興味を持ってくれた時に、相談しやすい関係を築くことが非常に重要。お礼メールをきっかけに、見込客とのコミュニケーションを図ることを心がけましょう。
展示会のお礼メールの文例集
つづいては、展示会のお礼メールの文例集をご紹介します。先方との商談内容や、見込み客の確度に合った文例を使い分けてくださいね。
展示会来場のお礼メール文例
件名:〇〇展示会ご来場のお礼 株式会社〇〇〇〇 平素よりお世話になっております。 本日は大変お忙しい中、〇〇展示会にて 当日はご説明が至らなかった点もあったかと存じますが、 展示商品に関してご意見やご不明な点がございましたら ◎当社ブースでの展示製品一覧 2.製品名:〇〇〇〇 各製品の資料請求のご要望がございましたら、 引き続き、何卒宜しくお願い申し上げます。 ==================== |
見込の高いお客様へは商品の案内ページに誘導も:自社商品に興味を持っているお客様には、展示会のお礼メールに製品のURLを記載しておき、商品情報を提供するとよいでしょう。ただし、お礼メールの目的は、展示会参加に対する感謝の気持ちを述べること。商品を全面的に押し出してアピールするような文面にならないよう気をつけましょう。
展示会来場のお礼メール文例
件名:〇〇展示会ご来場のお礼 株式会社〇〇〇〇 平素より大変お世話になっております。 本日はご多用中のところ、〇〇展示会にお越しくださりまして おかげ様で盛況のうちに無事閉会することができました。 不行き届きの点も多々あったかと存じますが、 なお、展示会にてご紹介させて頂いた商品につきまして、 今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。 ==================== |
展示会に立ち寄ってくれたお客様には感謝の意を示す:展示会に来場してくれたお客様のなかで、商品を購入する意思がほとんどない方には、自社商品の宣伝は控えましょう。丁寧にお礼を伝えて、次回の展示会への来場につなげることが大切です。お礼メールを上手く使い分けて、お客様とのリレーションを構築するツールとして活用しましょう。