お付き合いのある既存の取引先から、新規のお客様をご紹介していただいたときは、相手の厚誼に対して感謝の気持ちを伝えるとともに、引き続き今後も変わらぬ交誼をお願いするのがマナーです。
ここでは、取引先の紹介に対するお礼メールの文例集をご紹介します。紹介のお礼メールを作成するときに心がけておきたいマナーや、書くときの注意点もご紹介するので、感謝の意を伝えるときの参考にしてくださいね。
目次
取引先の紹介に対するお礼メールの書き方・マナー
まずは、取引先を紹介してもらったときのお礼メールを作成するときに、気をつけたいマナーや、正しい書き方についてお伝えします。
紹介のお礼メールは当日送るのが基本
お客様を紹介してもらったら、紹介者に対して、都度、進捗の報告をするのが礼儀です。特に、紹介のお礼メールは、報告のスピードが命。結果が出たら、当日中に送信するよう心がけましょう。遅くても翌日には送ります。紹介者の信頼を裏切らないよう、誠意ある対応が肝心です。
商談結果はどうあれ必ず送ろう
取引先を紹介してもらった場合、紹介元には、先方との営業活動の状況を逐一報告するのがマナーです。例えば、アポイントを取得したとき、商談が終わったあと、取引の有無について回答を受領したあとなど、細かく知らせることが鉄則です。
連絡を怠った結果、紹介先からさきに情報が伝わってしまうような状況になると、紹介者に対して非常に失礼です。紹介先のお客様と商談した結果、契約していただいた場合でも、失注になった場合でも、必ず紹介者には報告を兼ねてお礼メールを送りましょう。
ただし、ビジネスメールは、相手への連絡事項をすぐに伝えられるメリットがありますが、あくまでも略式であることを理解しておかねばなりません。お客様を紹介していただいた場合は、取引の有無について、最終的に結論が出たら、正式にお礼状を出すのが礼儀。お礼メールを送信したらすぐにお礼状を出す準備をして、3日以内に先方へ届くよう手配しましょう。
お礼の気持ちは上手に伝える
取引先の紹介とは、つまりビジネスチャンスをいただいたということ。紹介者の厚情に対して、誠実にお礼を伝えるのがマナーです。お礼メールは感謝の気持ちが伝わるように、言葉を選んで謙虚な表現で書き添えることが大切。
「格別のお計らいをいただきましたおかげで」「ご無理なお願いにもかかわらず」などの言葉を添え、相手に「紹介してよかった」と思ってもらえるよう配慮しましょう。
取引先の紹介に対するお礼メールの文例集
つづいては、取引先の紹介に対するお礼メールの文例集をご紹介します。
紹介に対するお礼メール文例(契約受注した場合)
件名:ご紹介のお礼 株式会社〇〇〇〇 平素より大変お世話になっております。 このたびは、ご無理なお願いにもかかわらず、 〇〇様から格別のお引き立てをいただいたお陰で これもひとえに、〇〇様のお力添えの賜物と このご縁を大切に、ご紹介いただいた△△様にご満足いただけるよう 後日、改めてお伺いのうえ、お礼を申し上げます。 ==================== |
契約の詳細は明記してはいけない:具体的な契約内容については、企業の機密情報に該当する恐れがあるため、明記するのは控えましょう。「紹介者のご厚意により取引していただくことが決まった」程度に留め、感謝の気持ちを伝えることが大切です。
受注できたのは紹介者のお陰:契約や受注の話につながった場合、紹介者に対しては謙虚な姿勢を示すことが重要です。「お口添えいただいたお陰」「〇〇様との長年のご関係の賜物」などと相手を立てる言葉を添えましょう。
取引先の紹介に対するお礼メール文例(失注した場合)
件名:ご紹介のお礼 株式会社〇〇〇〇 平素より大変お世話になっております。 このたびは〇〇様のご厚意により、 お伺いしたところ、△△様からは丁寧なおもてなしを頂戴し、 ご提案に関しましては、 〇〇様からいただいたせっかくのご機会にもかかわらず、 取り急ぎメールでのご報告となり大変恐縮ではございますが、 引き続きお引き立てのほど、何卒宜しくお願い申し上げます。 ==================== |
失注した理由は自分にあると伝える:残念ながら契約が成立しなかった場合、その原因を紹介者になすりつけてしまうのはマナー違反です。「私の力不足により」「私の未熟さにより」などと書き記し、ご紹介いただいたお礼はより丁寧に添えることが基本。