起業するには勇気ある決断と労力が必要。これまでお世話になっていた職場の上司や取引先の担当者が会社を辞めて独立・起業したときは、開業までの苦労を労うとともに、激励の言葉を伝えましょう。心からの祝福の気持ちを添えると喜ばれます。
ここでは、会社設立のお祝いメールの文例をご紹介します。お祝いの言葉はなるべく直接伝えるのがベターですが、まずは一報を聞いた段階でメールをし、その後、直接会って祝福したり、改めてお祝い状を送ったりするなど、きめ細やかな対応が大切です。会社設立のお祝いメールを送るときの書き方やマナーについても解説するので参考にしてくださいね。
目次
会社設立のお祝いメールの書き方・マナー
まずは会社設立時のお祝いメールを書く際に注意すべきポイントや、ビジネスマナーについて解説していきます。
メール本文冒頭ではお祝いの言葉を添える
職場の上司や先輩が現職と同じ事業で独立するとなれば、ライバル関係になることもあるでしょう。しかし、お祝いメールでは苦言を呈するような言葉を記したりするのはタブー。今後のことはいったん脇に置いて、素直に祝福の言葉を送るのがマナーです。
たとえ会社に在籍している間は部下であったとしても、相手が会社を設立して独立した場合、相手は社長になります。「成功すると確信しています」など、労いの言葉を添えてお祝いしましょう。
会社設立のお祝いメールを送る手順
会社設立の知らせを聞いたら、当日中を目安にお祝いメールを送ります。その後、お祝い状を送る手配を忘れてはなりません。新たな門出を祝うときは、書状を送るのが礼儀です。文例については開業・開店の手紙の書き方を参考にしてくださいね。
お祝いメールでは忌み言葉はNG
忌み言葉とは、お祝い事に相応しくない縁起の悪い言葉のこと。「閉じる・潰れる・倒れる・終わる・失う」などは、相手に不吉な連想を抱かせかねません。気にするかどうか相手によりけりですが、基本的に忌み言葉は避けたほうが無難でしょう。詳しくは忌み言葉の一覧をご覧ください。
長きにわたって良い関係を維持することが目標
上司や先輩が独立することにより、目先的に自社が不利益を被るような場合であっても、10年・20年といったスパンで考えていくと、業務提携先やパートナーの関係に変わる可能性も十分に考えられます。
目先の関係性にとらわれずに、むやみに敵を作るようなことはせず良好な関係を維持していくことは、社会人としてやっていくうえで重要なこと。現時点ではライバル関係になるとしても、勇気ある決断を祝福する言葉を送っておきましょう。
会社設立のお祝いメールの文例
つづいては、会社を設立した方へのお祝いメールの文例をご紹介します。お世話になった方に気持ちの込もった文章を送るときの参考にしてくださいね。
会社設立のお祝いメールの文例(上司に宛てる場合)
件名:会社設立おめでとうございます 株式会社〇〇〇〇 いつもお世話になっております。 この度は、株式会社〇〇〇〇のご設立、 〇〇様の下で働かせていただいているときから 〇〇様の能力をもってすれば これまで培ってきた豊富な経験と実績で、 今後ますますのご活躍を心からご期待申し上げます。 また後日、貴社におうかがいした際には、 まずは取り急ぎ、メールにてお祝いを申し上げます。 営業部 △△ |
後日直接お祝いする旨を付け加える:お祝い事にメールだけで済ますのはあまり印象が良くありません。後日、会社に出向いてお祝いするといったことも付け加えておくと、より誠意のある対応を印象付けることができます。
会社設立のお祝いメールの文例(部下に宛てる場合)
株式会社〇〇〇〇 いつもお世話になっております。 この度は、株式会社〇〇〇〇の設立、 〇〇様の実行力には在籍中から感服しておりました。 独立をキッカケとして、〇〇様の実行力や決断力といったスキルが また後日、貴社にうかがった際には、 まずは取り急ぎ、メールにてお祝いを申し上げます。 営業部 △△ |
元部下であってもくだけすぎない:たとえ相手が元部下であってもお祝いメールは礼儀正しく書くことが基本。くだけた表現を使いすぎることなく、ある程度改まった文章を記すようにしましょう。
会社設立のお祝いメールの文例(取引先に宛てる場合)
株式会社〇〇〇〇 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 この度は株式会社〇〇〇〇のご設立、 〇〇様とのこれまでのお付き合いを通して、 〇〇様の手腕、そしてこれまで培ってこられた豊富なご経験と実績により、 微力ではございますが、今後の貴社の発展におきまして、 喜んでお手伝いさせていただきます。 以上、メールにて恐縮ですが、 ==================== |
書き出しには宛名を正式名称で書く:書き出しでは必ず相手の会社名と役職名(代表取締役など)、氏名を正式名称で書くようにしましょう。相手に失礼のないように間違いなく書くことが必要です。