お世話になった上司や懇意にしている取引先の担当者が病気や怪我を克服し、退院する時は、喜びと労いの気持ちを込めて退院のお祝いメールを送りましょう。
しかし、メールの送り先は友達ではありません。フランクな言葉遣い、言い回しは失礼に当たり、読み手に不快感を与える可能性があります。かといって形式張った言葉を並べた堅苦しいメールでは、気持ちがうまく伝わらず、心が込もっていないと思われてしまいます。
ここでは、退院祝いのメールの文例についてご紹介します。書き方や心がけておきたいマナーについてもお伝えするので参考にしてくださいね。
退院のお祝いメールの書き方・マナー
まずは退院のお祝いメールの書き方についてお伝えします。
退院のお祝いメールを送るタイミング
退院祝いのメールを送るタイミングは、入院していた方が退院したという確かな知らせを聞いてから送ります。一週間以内を目処とし、なるべく早いタイミングを心がけましょう。
ただし、退院した日は相手も何かと忙しい可能性も。翌日以降~一週間後の期間内としましょう。
書き出しではお祝いの言葉を述べる
一般的なビジネスメールの書き出しは「お世話になっております」「いつも大変お世話になっております」といった挨拶言葉を冒頭で伝えますが、退院祝いのメールでは、退院を祝う言葉を添えるのがマナー。従って、書き出しは以下の言葉を明記しましょう。
- この度は無事退院とのこと、誠におめでとうございます
- この度は病を克服され退院とのこと、心よりお慶び申し上げます
- この度はご退院、誠におめでとうございます
上記の文例を参考に、退院された方に対するお祝いのメッセージを送りましょう。
相手の方を気遣う言葉
退院したとはいえ、まだ全快はしておらず、通院が必要な可能性もあります。本調子ではない相手に対して無理をさせる恐れもあることから、以下のような文面はあまり好ましくありません。
- ご退院、おめでとうございます。明日からまたバリバリ働く課長の姿を期待しております。
若手社員の方は、上記のようなメールを送ってしまうことがあるかもしれません。悪気がないのはわかりますが、相手の心身に負担をかけてしまう場合もあるため、言葉の選び方には注意しましょう。お祝いの言葉の後に述べるべきは、相手の体を気遣う言葉。以下のような表現を用います。
- 無事退院されたとはいえ決して無理をなさらず、徐々に普段の生活へと戻されて下さい
- 課長のことですから、お仕事が気になるかと思いますが、体力が回復されるまで営業スタッフ一同全力でカバーして参りますので決して無理をなさらないで下さい。しっかり休まれ、元気な課長の姿を楽しみにしております
- 仕事のことは心配しなくて結構ですから、しっかり休み万全の体調で復帰してください
上記のような配慮あるメッセージを送りましょう。長期入院された方は仕事が気になっている方が多いはず。そんな方を安心させ、しっかりと休養を取って復帰できるようなメールを送るのが大人の気遣いというものです。
退院のお祝いメールの文例
つづいては、退院のお祝いメールの文例を紹介します。上司にお祝いメールを送るときの参考にしてくださいね。
件名:ご退院、お祝い申し上げます 〇〇課長 この度は無事ご退院とのこと、誠におめでとうございます。 療養中は、体の自由がきかず何かと苦労があったことと察しますが、 しかしながら、当面は静養が必要と耳にしております。 しっかり休養をとって頂き、元気なお姿で出社されることを 晴れて課長が職場に復帰されましたら、皆で快気祝いを計画しております。 まずは取り急ぎ、ご退院のお祝いまで。 営業部 △△ |
書くときのポイント:お祝いメールには決まった書式というものは存在しませんが、上記した通り、「お祝いの言葉」と「相手を気遣う言葉」は最低限書き添えましょう。文例の構成を以下に記載いたします。
- 退院祝いの言葉
- 相手を気遣う言葉
- 仕事に関しての気遣い
- 締めの挨拶
退院祝いの言葉をしっかりと述べた後は、自身の言葉で上司を気遣う言葉を述べて締めくくっても良いでしょう。形式的に書く部分、そして個人的な思いを込めて伝える部分がバランス良く書かれてさえいれば、読み手はきっと喜んでくれる筈ですよ。