人事異動の季節になると、社内でも昇進・昇格が相次いで発表され、何かとあわただしい雰囲気になるでしょう。お世話になっていた上司がさらに上の役職になって、部署を離れることになるのも珍しいことではありません。
日頃お世話になっている上司に対しては、昇進の際、心を込めてお祝いのメッセージを送り、新たなステージへの進出を祝福すべきです。ここでは、昇進や昇格により、新しい役職に就任したときに送るべきお祝いメールの文例をご紹介します。お祝いメッセージの書き方やマナーについてもお伝えするので参考にしてくださいね。
目次
就任のお祝いメールの書き方・マナー
まずは就任お祝いメールを書く際に注意すべきポイントや、ビジネスマナーについて解説していきます。
1.お祝いの気持ちを文章に込める
就任のお祝いメールでは、相手が昇進したことを素直に祝う言葉を添えます。ですが、ありきたりな文章だけのメールだと淡泊な印象を与えてしまうので、注意しなくてはなりません。新しい役職に就任する上司や取引先の担当者とのエピソードを挿入したり、新役職への就任を認められるために積み上げた実績や能力を挙げて、これまでの苦労をねぎらう言葉を添えたりすると喜ばれます。
2.お祝いメールの基本構成を理解しよう
就任のお祝いメールには基本的な「型」があります。その型に従ってそれぞれの項目を書き記すことにより、お祝いの気持ちが伝わるメールになります。以下をご覧ください。
- 書き出しの挨拶:お世話になっております、お疲れ様です
- お祝いの言葉:この度は○○職へのご就任、誠におめでとうございます
- 相手とのエピソードや実績:○○様のご実績を考えれば当然のことと存じます
- 変わらぬご指導・ご鞭撻を願う言葉:引き続きご指導ご鞭撻の程、宜しくお願いします
- 体への気遣いの言葉:無理をなさらぬようくれぐれもご自愛ください
- 結びの挨拶:取り急ぎメールでお祝い申し上げます
上記流れに沿って、あなたの言葉で伝えることにより、より気持ちの込もった文面になります。
3.就任のお祝いメールは早めに送ろう
新役職就任の知らせを聞いたら、できれば当日中にお祝いのメールを送りましょう。取引先の担当者の場合は、お祝い状を送る手配も忘れずに。あまり時間が経過すると、今更感が出てしまいます。お祝いのメッセージは伝えるスピードも大切です。
就任のお祝いメールの文例集
つづいては、昇進した方に役職就任のお祝いメールを送るときの文例をご紹介します。参考にしてくださいね。
就任のお祝いメールの文例(上司に宛てる場合)
〇〇支店長 お疲れ様です。 この度は、〇〇支店・支店長にご就任とのこと、 〇〇支店長の卓越したご手腕には、 長年にわたるご経験とご実績を生かし、 今後とも変わらぬご指導・ご鞭撻をいただきますよう また、くれぐれもご無理などなさらないよう まずは、取り急ぎメールをもちまして ==================== |
お祝いメールは丁寧に書き記すことを心がけよう:上司の昇進・就任のお祝いメールを送る場合、親しい間柄であったとしても丁寧な言葉でまとめるのがマナー。フランクな表現は控え、礼儀正しい文面にすることが基本です。
就任のお祝いメールの文例(上司に宛てる場合)
〇〇課長 お疲れ様です。営業部の△△です。 この度は、〇〇支店の課長職へのご栄転、 入社以来、〇〇課長には公私にわたり、 たくさんの経験を積ませて頂いたことが、 今後は別の支店における勤務となってしまいますが、 これからますますお忙しくなるかと思いますが、 〇〇課長の益々のご活躍をお祈りしています。 取り急ぎ、メールにてお祝い申し上げます。 ==================== |
支店が変わっても関係性は変わらないことに触れる:これまでお世話になってきた上司が他の支店に行ってしまう際には、勤務地が変わっても関係性は変わらないということを書いておくと喜ばれます。「今後も変わらぬご指導ご鞭撻の程、何卒宜しくお願い申し上げます」といった文章を含めておくとよいですね。
就任のお祝いメールの文例(取引先に宛てる場合)
株式会社〇〇〇〇 平素より大変お世話になっております。 さて、この度は、貴社○○支店の支店長にご就任とのこと、 〇〇様のこれまでのご活躍には、 これまでのご経験とご実績を生かし、 また、弊社に対しても今後とも変わらぬご指導ご鞭撻の程、 今後、益々忙しくなるかと存じますが、 また後日貴社へうかがった際に、 まずは、取り急ぎメールをもちまして ==================== |
関係性をより良いものにする文面にまとめる:取引先など、他社のお世話になった方に対してもお祝いのメッセージは忘れずに送っておきましょう。丁寧なメッセージを送付することで、今後の相手との関係性をより強固にしていくことも可能となります。