独立や開業は人生の大きな節目のひとつ。大きな期待と不安を抱えつつ、夢に向かって突き進む相手に対して、お祝いの言葉とともに激励の気持ちを伝えると喜ばれます。自社の上司が独立する、取引先の担当者が起業するなど、身近にいる方が新たな道に進む一大決心をしたときは、お祝いメールを送りましょう。
ここでは独立開業のお祝いメールの文例をご紹介します。書き方や心がけておきたいマナーについてもお伝えするので参考にしてくださいね。
目次
独立開業のお祝いメールの書き方・マナー
独立開業のお祝いをする場合、基本的にはお祝い状を送るのが礼儀です(独立開業のお祝い状の書き方)。しかし、送り先が分からないときや、すぐに手配できない状況にある場合は、まずはお祝いメールを送って祝いの言葉を届けましょう。ここでは、お祝いメールを作成するときのポイントを解説していきます。
独立開業を祝福する言葉を添える
独立開業や新規事業の展開、新店舗の開店など、ひとくちに独立と言っても様々な形態が存在します。中には、相手が独立開業をすることによって、いわゆる「商売敵」が増えてしまうようなこともあるでしょう。
しかし、今後は商売敵になる相手でも、独立開業は祝いごと。多くの方々からお祝いの言葉が届くタイミングで、批判的な内容を送るのはマナー違反だと理解しておきましょう。祝福の気持ちを最大限表現することが大切です。
礼儀正しく丁寧な文面を心がける
職場の部下が一念発起し、突然独立を決断することもあるでしょうし、上司がこれまで培った経験を生かして起業する場合もあるでしょう。仕事の取引先の担当者や会社の同期、年が近く親しい間柄の友人が開業することもあるでしょう。
独立前の相手との関係性は様々ですが、お祝いメールを送る場合は基本的にかしこまった表現を用いるのが一般的です。新たな道を進む相手に対して、礼儀正しい文面にまとめましょう。ただし、ひと言メッセージを添える場合は、普段の相手との会話どおり、自然でややくだけた表現を使うのも良いでしょう。
忌み言葉には注意しよう
忌み言葉とは、「閉じる・つぶれる・倒れる・枯れる・終わる」といった、相手に不吉な連想を抱かせかねない言葉。「失う・燃える」など、経営の赤字や火事を連想させる言葉もNGです。
忌み言葉を気にするかどうかは、人によりけりですが、こちらが気にしないからといって、相手も気にしないとは限りません。お祝いする目的で送ったメールが、相手に不快な印象を与えてしまったのでは本末転倒。詳しく知りたい方は忌み言葉の一覧をご覧ください。
独立開業のお祝いメールの文例集
つづいては、独立開業のお祝いメールの文例をご紹介します。状況別の文例を記載しているので、作成する際の参考にしてくださいね。
独立のお祝いメールの文例
株式会社〇〇〇〇 いつも大変お世話になっております。 この度は会社を設立されたとのこと、 〇〇様のご辣腕をもってすれば、 弊社と致しましても微力ではございますが、 しばらくはなにかとご多忙とは存じますが、 なお、会社設立のお祝いとしまして、 今後のご発展をお祈りいたしております。 ==================== |
開業のお祝いメールの文例
株式会社〇〇〇〇 いつも大変お世話になっております。 この度はご開業、誠におめでとうございます。 ○○様の在職中の手腕を間近で勉強させていただいた身としては、 落ち着かれましたころに、 事業のご発展を心よりお祈りしまして、 ==================== |
開店のお祝いメールの文例
焼肉屋〇〇〇〇 この度は念願のご開店、 独立開業の準備をされているお話は以前から伺っておりましたが 前職でも日頃から努力を積み重ねているのを近くで拝見し、 今後は自分の道でより一層、仕事に磨きをかけていってください。 ==================== |
独立開業のお祝いメールは、丁寧かつ失礼のない文面にまとめるのが基本ですが、気持ちを込めたメッセージでは、相手との関係性に応じて応援する気持ちをストレートに伝えましょう。親しい間柄であれば、在職中のエピソードを書き添えても良いでしょう。大切なのは、お祝いの気持ち。相手がお祝いメールを読んで「頑張ろう!」という前向きな姿勢になれるような温かみのある文章を送ることが大切です。