懇意にしている取引先や、日頃付き合いのある方から事務所移転のお知らせが届いたら、相手の喜びに共感し、心からのお祝いが伝わる文面を送ることが大切です。
大げさな賛辞や美辞麗句は避けて、お祝いの気持ちを素直に伝えることを心がけましょう。
ここでは、事務所・オフィス移転のお祝いメールの書き方やマナーについてお伝えします。本社移転・事務所移転の文例も紹介するので参考にしてくださいね。
目次
事務所・オフィス移転のお祝いメールの書き方・マナー
まずは、事務所・オフィスを移転した方に送る、お祝いメールの書き方や、心がけておくべきマナーについてお伝えします。
移転祝いは書面で送るのが正式なマナー
ビジネスに限らず日本の慣習として、相手方の慶事を祝うメッセージを送るときは、縦書きの書状を送るのが正式なマナーです。メールはあくまでも略式のため、相手によっては不快な印象を与えてしまうので注意が必要です。
繁忙期などの理由によりお祝い状の発送手続きに時間を要するときは、取り急ぎお祝いメールを送信しておき、改めて書状を送るといった、二段階で祝辞を述べる方法もおすすめです。お祝いメールのみで済ませる場合はメール本文の末尾にお詫びの一文を添えましょう。
移転祝いのメッセージを送るタイミング
事務所移転のお祝いメールは、移転完了のお知らせが届くなど、事実を確認したらすぐに送りましょう。お祝い状を送るときは移転日もしくは移転日の前日に新住所に送るのが基本。遅くとも移転後、2週間以内には先方に届くよう郵送の手配をしましょう。タイミングが遅れると失礼になります。
事務所移転のお祝いメールは礼儀正しい表現を用いる
親しい友人の引っ越しとは違い、取引先に移転祝いを送るときは、改まった書き方をするのがマナーです。ただし、定型的・儀礼的な文面にならないよう、自分の言葉で素直にお祝いの言葉を伝えることも忘れてはなりません。関係を良好に保つため、相手方の将来の発展を祈る言葉を書き添えて、心からお祝いしましょう。
移転祝いに用いてはいけない「忌み言葉」
忌み言葉とは、冠婚葬祭やお祝いの場、それにまつわるメッセージを書くときに、使ってはいけない不吉な意味のある言葉です。事務所移転のお祝いメールでは、倒産・閉店・火災・火事を連想させる下記の言葉を用いてはいけません。
移転祝いで避けるべき忌み言葉:失う、落ちる、枯れる、さびれる、倒れる、廃れる、閉じる、赤、傾く、壊れる、つぶれる、飛ぶ、流れる、火、緋、燃える、焼ける
忌み言葉は、相手に不吉な意味を連想させ、不快感を与える恐れがあるので、使用しないように注意しましょう。
事務所・オフィス移転のお祝いメールの文例集
つづいては、事務所・オフィスを移転した方へのお祝いメールの文例を紹介します。
事務所・オフィス移転のお祝いメールの文例(本社)
件名:本社移転のお祝い 株式会社〇〇〇〇 平素より大変お世話になっております。 さて、この度は、新社屋にご移転されましたこと、 貴社のご躍進には目を見張るばかりで、誠に同慶の至りです。 これもひとえに〇〇様をはじめとした皆様の社業に対する これを機に、貴社がますますご発展されますことを メールにて恐縮ではございますが、 ==================== |
最大級の賛美を送る:事業拡大による移転の場合、これまで大変な努力や苦労が伴っているはず。先方の努力を讃えて、心からお祝いする言葉を添えましょう。
無礼な対応は今後の関係に悪影響:お祝いメールのみで済ませる場合は上記文例のように、末尾でお詫びの一文を添えて締めくくります。ただし、移転の挨拶状を受け取ったときは返信としてお礼状を出すのがマナー。相手方の慶事に水を差す対応は避けましょう。
事務所・オフィス移転のお祝いメールの文例(事務所)
件名:事務所移転のお祝い 株式会社〇〇〇〇 平素より大変お世話になっております。 さて、この度は、新事務所へのご移転、 これを好機とし、貴社がますますご発展されますことを 近々、改めてご挨拶に伺います。 ==================== |
気をつけるべきポイント:いくら親身になっているからといって、先方の将来を心配するような言葉はNGです。事務所移転のお祝いメールは、今後の活躍を祈る言葉を添えて、温かみのある文面に仕上げることが大切です。