式典や表彰式での受賞は名誉なこと。相手の朗報を聞いたら、タイミングを逃さずお祝いの言葉を述べて、たゆまぬ努力や能力、功績を讃えましょう。
ただし、大げさな賛辞や美辞麗句には気をつけなくてはなりません。また、他の用件や自分の近況について書くのもNGです。せっかくの祝い事に水を差すことのないよう、お祝いメールの文面は形式とマナーを守って書くことが大切です。
ここでは、表彰式で受賞した方へ送る、お祝いメールの書き方やマナーについてお伝えします。社内・社外の受賞者に宛てる、お祝いメールの文例も紹介するので参考にしてくださいね。
目次
受賞のお祝いメールの書き方・マナー
まずは、受賞のお祝いメールの書き方や、心がけておくべきマナーについてお伝えします。
社外の方の受賞祝いは書状が基本と心得よう
社内の方に送るならまだしも、目上の人や社外の方にお祝いの言葉を贈る場合、書状で送るのが礼儀であり正式なマナーです。ビジネスメールは略式のため、相手によっては不快な印象を与えてしまうため気をつけましょう。朗報を聞いたらすぐに書状を送るのが基本ですが、手配する時間がないときは取り急ぎお祝いメールを送り、改めてお祝い状を送付するのがおすすめです。
受賞を祝う言葉の書き方
社外の方にお祝いメールを送るときは、メール本文に日頃の感謝の言葉を書き記したあと、受賞を祝う一文を明記します。下記の例文を参考にしてくださいね。
- さて、このたびは栄えある〇〇大賞のご受賞、誠におめでたく、心よりお祝い申し上げます。
- さて、このたびは長年の努力に対する輝かしいご受賞、心よりご祝辞申し上げます。
- さて、本日の業界紙で〇〇賞のご受賞を承り、心よりお祝い申し上げます。
- さて、このたび〇〇賞を受賞なされた由、新聞紙上にて拝読いたしました。心よりお祝い申し上げます。
関係者から直接受賞の話を聞いたわけではなく、紙面等で知った場合は、どういった経緯で受賞を知ったのかを簡潔に明記しておきましょう。
受賞のお祝いメールの文例集
つづいては、受賞のお祝いメールの文例を紹介します。
受賞のお祝いメールの文例(社内表彰の受賞者に宛てる場合)
件名:受賞のお祝い 〇〇課長 お疲れ様です。営業部の△△です。 この度は、年に一度の社内表彰式にて お客様の悩みと誠実に向き合う、 今後とも、ご健康に留意され、 メールにて恐縮ですが、 ==================== |
相手が社内の方でも、礼儀正しい書き方を心がけよう:心からお祝いする気持ちを伝えましょう。受賞に結びついた相手の努力を賞賛するのはもちろん、相手の体調を気遣う一文を添えて、更なる活躍を祈ることが基本です。
受賞のお祝いメールの文例(社外の方に送る場合)
件名:受賞のお祝い 株式会社〇〇〇〇 株式会社△△の△△でございます。 平素はひとかたならぬお引き立てをいただき、 さて、このたび〇〇大賞において△△賞を受賞なされたとの由、 長年にわたるご努力が実を結んだものと感服するばかりです。 メールにて恐縮ですが、取り急ぎお祝い申し上げます。 ==================== |
相手の事実に基づいた賛辞を贈る:受賞のお祝いには、美辞麗句を並べがちです。しかし、歯の浮くようなお世辞ではなく、事実に基づいた上手な誉め言葉を使いたいものです。受賞に至った本人の努力や見識のすばらしさなど、本人の特徴を踏まえた上での賛辞を考えましょう。
受賞のお祝いメールの文例(受賞祝いの品を贈る場合)
件名:受賞のお祝い 株式会社〇〇〇〇 株式会社△△の△△でございます。 平素はひとかたならぬご高配を賜り、 さて、このたび〇〇功労賞を受賞なされた由、 誠におめでたく、心よりお祝い申し上げます。 長年にわたる業界へのご尽力、ご実績が 今後はますますご多忙のことと存じますが なお、お祝いのしるしとして 近々、お祝いに参上する所存ですが、 ==================== |
書くときのポイント:メールの場合は文面を簡潔にし、「取り急ぎメールにて恐縮ですが」と断りの一文を末尾に添えることを忘れないようにしましょう。