職場の上司や同僚・取引先の担当者が起業して事務所を開設するときは、相手の門出を祝う言葉を伝えるお祝いメールを送りましょう。きっと喜んでくれます。ただし、書き方には注意しないと、失礼な印象を与えてしまうことも。
ここでは、事務所開設のお祝いメールの文例をご紹介します。メールの書き方や心がけておきたいマナーについてもお伝えするので、メールを作成するときの参考にしてくださいね。
目次
事務所開設のお祝いメールの書き方・マナー
まずは事務所開設のお祝いメールを書く際に注意すべきポイントや、ビジネスマナーについて解説していきます。
1.独立の勇気に賛辞を送り、祝福の言葉を素直に伝えよう
独立・起業は、自身の夢や理想を追い求め、実現するためのスタートラインに立てる一方で、リスクが高く、とても勇気のいることです。事務所を開設してうまくいく保証はどこにもありません。独立した人はきっと前向きな気持ちで起業を決意したと思いますが、同じくらい不安も抱えているはず。
お祝いメールには、相手が抱える一抹の不安を消し飛ばすような強い激励の言葉を書き記すとともに、惜しみない賛辞を送り、背中を押してあげることが大切です。
2.身内の独立であっても礼儀正しい言葉を用いて祝福する
仲のいい同僚や後輩が起業することになり、お祝いメールを送るときは文面の書き方に注意が必要です。普段の会話のやり取りで使うようなフランクな言い回しはNG。相手の晴れ舞台では、礼儀正しい言葉を用いて祝福の気持ちを伝えるのがビジネスでは一般的です。ただし、美辞麗句やお世辞と捉えられるような過度な表現は控え、率直な気持ちを文面に添えると相手に気持ちが伝わるでしょう。
3.忌み言葉の使用は避けよう
忌み言葉とは、相手に不吉な連想を抱かせる言葉。起業や独立による事務所開設の場合は「閉じる・倒れる・つぶれる・枯れる・終わる」などの言葉はNGです。また「失う・燃える」といった経営の赤字や火事を連想させる言葉にも注意しましょう。忌み言葉を気にするかどうかは人によりけりですが、こちらが気にしないからといって、相手も気にしないとは限りません。お祝い事に水を差してしまうため、使用は控えたほうが無難です。
事務所開設のお祝いメールの文例
つづいては、事務所を開設した方に送るお祝いメールの文例をご紹介します。ぜひとも参考にしてくださいね。
事務所開設のお祝いメールの文例(元上司に宛てる場合)
件名:事務所解説のお祝い 〇〇事務所 平素よりお世話になっております。 この度は、事務所を開設されたとのこと、 〇〇様がこれまでに築かれてきたご人脈や 開業して間もないということでしばらくはお忙しいことと存じますが、 今後ますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。 後日改めて事務所にお伺いし、 メールにて恐縮ですが、まずは取り急ぎ、 ==================== |
成功を祈願し、ねぎらいの言葉も述べる:事務所開設は、サラリーマンをずっと続けてきた方にとっては一大決心です。独立後、生計を立てられるかどうかの保障はありません。困難な道を選んで挑戦する相手に対して、成功を願う気持ちを伝えて不安を払拭させる一文を添えることが大切です。同時に、忙しくなることに対するねぎらいの言葉も伝えると喜ばれます。
事務所開設のお祝いメールの文例(元取引先に宛てる場合)
件名:事務所開設のお祝い 〇〇事務所 平素よりお世話になっております。 この度は起業され、ご自身の事務所を開設されたと伺いました。 以前とは違う業種での独立でも、 新会社のご発展ならびに貴社のさらなるご躍進を また、弊社でなにかお役に立つことがございましたら しばらくはお忙しい日が続くと存じますが、 メールにて恐縮ですが、まずは取り急ぎ、 ==================== |
自社との今後のかかわりも見据えた文章を:自社と同業種での起業であっても、お祝いメールにはねぎらいの言葉を述べ、温かみのある文章にまとめるのがマナーです。「困ったことがあれば何でも相談してほしい」旨の一文を添えて、礼儀正しく丁寧に書き記しましょう。事務所の開設を心から祝福し、今後の関係性を良好に保てるよう目一杯お祝いの言葉を伝えましょう。