注文・発注を断るメールの文例集

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注文・発注を断るメールの文例集

在庫切れや、先方が希望する納期に間に合わないときは、残念ながら注文を断らなければなりません。

相手の要望に添えないことに対し、誠実な姿勢でお詫びを伝えることが基本です。礼儀正しく丁寧な文面にまとめましょう。

ここでは、注文を断るメールの書き方やマナーについてお伝えします。状況別の断り方についての文例も紹介するので参考にしてくださいね。

注文を断るメールの書き方・マナー

まずは、注文を断るときのメールの書き方や、心がけておくべきマナーについてお伝えします。

曖昧な表現はせずにはっきりと断る

納期や価格に関して、相手の無理難題に応えたい気持ちから、できないことをできると言ってしまったり、断りにくい気持ちから曖昧な断り方をしてしまうと、相手は困惑するので注意しなくてはなりません。断る理由を明確に示し、「お引き受けすることができません」「お断りせざるをえません」などとはっきり伝えることを心がけましょう。

クッション言葉を用いて柔らかい文面にまとめる

はっきりと断りを伝えるのは大事ですが、ストレートな表現を用いるとカドが立ってしまいます。断りの一文を書き記すときは冒頭に「大変恐縮ではございますが」「誠に残念ですが」などとクッション言葉を記しておくと、相手への気遣いが感じられる文面に仕上がります。

注文・発注を断るメールの文例集

つづいては、注文を断るときのメールの文例を紹介します。

注文を断るメールの文例(在庫切れのとき)

件名:〇〇のご注文について

株式会社〇〇〇〇
総務部 〇〇 〇〇 様

お世話になっております。
株式会社△△の△△です。

この度は〇月〇日付けのメールにて
〇〇〇〇をご注文いただき、誠にありがとうございます。

誠に申し訳ございませんが、
同品は現在、在庫切れとなっておりますため、
今回のご注文はお引き受けすることができません。

なお、〇月上旬には、再入荷の予定がございますので
差し支えなければ入荷次第、ご連絡をさせていただきたく存じます。

その折に、まだご用命がございましたら
改めてご注文頂ければ幸いです。

まずは在庫切れのお詫びと
ご連絡を申し上げます。

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署名
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書き方のポイント:「ご用命」とは「用事があったときは自分に申し付けてください」という意味。相手に敬意を表す丁寧な表現のため、断りメールで上手く用いるとよいでしょう。断り文のみを書き記すのではなく、再入荷の予定があったり、類似品なら発注可能な場合は、代案を提示して自社側の努力をアピールすることが大切です。

その他の文例を確認したい方は「品切れのお詫びメールの文例集」をご覧ください。

追加注文を断るメールの文例(在庫切れのとき)

件名:〇〇のご注文について

株式会社〇〇〇〇
営業部 〇〇 〇〇 様

平素より大変お世話になっております。
株式会社△△の△△です。

この度は、「〇〇」を追加注文いただき、
誠にありがとうございます。

誠に恐れ入りますが、ただいま同商品は品切れとなっており、
ご指定の〇月〇日の納品が困難な状況です。

そのため、誠に不本意ではございますが、
今回の追加注文はお引き受けすることができません。

現在、弊社では総力をあげて追加生産にあたっております。
納品の目途がつき次第、すぐにご連絡致しますので、
よろしければ、その際に改めてご注文頂けましたら幸甚です。

取り急ぎ、品切れのお詫びとご連絡を申し上げます。

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署名
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書き方のポイント:注文に応じられない理由を具体的に説明し、はっきりと断ることが基本です。ただし、ストレートな表現にならないよう、「誠に恐れ入りますが」「不本意ですが」などのクッション言葉を用いて柔らかい表現にすることを心がけましょう。

なお、自社のミスが原因で在庫切れのお詫びをするときは「在庫切れのお詫びメールの文例集」をご覧ください。

注文を断るメールの文例(納期に間に合わないとき)

件名:〇〇のご注文について

株式会社〇〇〇〇
企画部 〇〇 〇〇 様

いつもご利用いただき、ありがとうございます。
株式会社△△の△△です。

〇〇様より頂戴しましたご注文の品ですが、
ご希望の納期の〇月〇日には、
生産を急いでも間に合いそうにございません。

折角のご注文をお断りするのは大変残念ですが、
ご了承くださいますようお願い申し上げます。

ただし、納期につきましてあと〇日間の猶予をいただき、
〇月〇日(〇)の納入でしたら間違いなくお届け可能ですが、
ご都合はいかがでしょうか。

上記につきましてご検討の程、よろしくお願い申し上げます。

取り急ぎお詫びとご連絡を申し上げます。

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署名
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書き方のポイント:納入日に間に合わないことのみを伝えるのはNGです。いつなら納品できるのかについて自社の都合についても書き記し、先方との取引に前向きな姿勢を見せましょう。

注文を断るメールの文例(別の商品を提案するとき)

件名:〇〇のご注文について

株式会社〇〇〇〇
総務部 〇〇 〇〇 様

平素より大変お世話になっております。
株式会社△△の△△です。

この度は〇〇〇〇をご注文いただき、
誠にありがとうございます。

誠に残念ではございますが、同品は現在品切れとなっており、
どう急ぎましてもご希望の〇日には納品が間に合いません。

そのため、今回のご注文はお受けいたしかねる状態です。

ただし、〇〇でしたら多数在庫がございますので、
こちらの商品から再度、ご注文を検討いただければ幸いです。

ご要望に添えず大変恐縮ですが、
何卒宜しくお願い申し上げます。

取り急ぎお詫びとご連絡を申し上げます。

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署名
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書き方のポイント:メール本文の冒頭で挨拶文を記したら、まずは注文への感謝を述べるのがマナーです。その上で断る理由と意思を率直に書き、受注できないことに対する遺憾の気持ちを書き表しましょう。

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