見積もり提出後、取引先から値引きの申し入れを受けたものの、依頼に応じられないときは相手に対する気遣いを感じられる断りメールを送ることが大切です。
断りメールの書き方に注意しないと、相手を怒らせたり気分を害してしまい、今後の取引に悪い影響を与えかねません。
ここでは、値引きの断りメールの書き方やマナーについてお伝えします。角が立たない値下げの断り方についての文例も紹介するので参考にしてくださいね。
目次
値引きの断りメールの書き方・マナー
まずは、値引きの断りメールの書き方や、心がけておくべきマナーについてお伝えします。
値引きの依頼を断るときの心得
相手の提案に断りを入れるときは、出来る限り相手を傷つけないよう、気遣いが感じられる文面にまとめるのが基本です。断り方の基本的な心得は以下の4項目です。
- 曖昧な書き方を避ける
- 断りにくい状況を作らない
- 断る理由を明確に示す
- 相手を尊重した文面に仕上げる
はっきり断らずに先延ばしにしてしまうと、相手に余計な期待を与えるだけとなってしまい、非常に失礼です。誠意を伝えるためにも、上記4項目を心得た文面に仕上げましょう。
曖昧な表現はせずにはっきりと断る
断りにくいからといって、相手に期待を持たせる書き方をするのはNGです。「今回のご要望はお受けいたしかねます」「お引き受けできそうにございません」などと断りの定番フレーズを用いて、明確に意思を伝えることが重要です。ただ断りの意思を伝えるだけだと相手は納得しません。自社側の事情について、経済情勢や業界を取り巻く環境などを基に書き記しましょう。
値引きの断りメールの文例集
つづいては、値引きの断りメールの文例を紹介します。
値引きの断りメールの文例(基本)
件名:「〇〇」の値引きのご依頼について 株式会社〇〇〇〇 平素より大変お世話になっております。 この度は弊社見積もりをご査収いただきまして、 さて、ご連絡をいただいておりました 弊社でも慎重に検討を重ねて参りましたが、 実は、現行の価格でも、昨今の原材料費と人件費高騰による影響のため、 ご要望に添うことができないのは誠に心苦しいのですが、 まずはお詫びかたがたお返事まで申し上げます。 ==================== |
書き方のポイント:値引きの依頼に応じたい気持ちはあるけれども、諸事情がそれを許さないことを丁寧に説明するとともに、自社側でも精一杯の努力と検討の結果、達した結論であることを伝えましょう。
なお、値引きの依頼を承諾する場合は「値引き依頼を承諾するメールの文例集」をご覧ください。
値引きの断りメールの文例(依頼メールに返信する場合)
件名:Re:値引きのご相談 株式会社〇〇〇〇 平素より大変お世話になっております。 〇月〇日付けのメールにてお申し入れを頂きました、 日頃より貴社には多大なご支援をいただいておりますので 弊社も昨年以来の円高の影響を被り、 上記事情をご賢察のうえ、 取り急ぎ、ご返事申し上げます。 ==================== |
書き方のポイント:意向に添えないという点に関しては、丁重に詫びる文言を記し、自社側の事情を説明しましょう。断りの意思を明確に示すときは、丁寧で礼儀正しい表現を使って誠意を伝えることが大切です。
なお、値引きを依頼してきた方がメルカリやヤフオクを通じた取引相手の場合は「値下げ交渉への返信メールの書き方・文例集(断り方・応じ方)」をご覧ください。