婚約解消を通知する手紙の書き方|文例つき

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婚約解消を通知する手紙の書き方|文例つき

婚約が破棄になった場合、結婚式・披露宴の招待状を送った相手や、縁談から結婚式までの期間、両家のあいだを取りもってくれた仲人には、婚約解消の手紙を送るのが礼儀です。文面にはお詫びの言葉を書き添え、今後も変わらぬお付き合いをお願いすることも大切。

ここでは、婚約解消を通知する手紙の書き方や、心がけておきたいマナーについてお伝えします。手紙の文例もご紹介するので、通知状を書くときの参考にしてくださいね。

婚約解消の手紙のマナー

まずは、婚約解消の手紙を書くときに心がけておきたいマナーや、押さえておくべきポイント、注意事項について理解しておきましょう。

婚約解消の手紙を送るタイミング

婚約解消の報告は、決定後、すぐに送るのがマナーです。すでに結婚式の招待状を出している場合は、遅くとも挙式の2週間前には相手の手元に届くように発送しましょう。

招待された方は二人の新しい門出を祝福することを楽しみに、披露宴の日の予定を空けたり、準備したりしてくれています。婚約解消が決まっているにもかかわらず、報告が遅れてしまって招待者に迷惑をかけることのないよう注意しましょう。

頭語・結語を使うときの注意

婚約解消のような改まった内容の手紙では、たとえ親しい友人に宛てる場合であっても、「前略・草々」「冠省・不二」などの略式となる頭語・結語は使わないのが礼儀です。目上の人に宛てる手紙では「拝啓・敬具」を用いて、丁寧な文面にしましょう。

前向きな表現を心がける

通知状では、婚約解消という二人の出した結論が、前向きな姿勢であることを伝えるのが基本です。婚約解消に至った原因や理由を詳しく書いたり、相手を非難するような内容は控え、事実を簡潔に報告することを心がけましょう。

すでにお祝いの品をいただている場合

婚約通知や結婚式の案内状・招待状を発送している場合は、二人の連名で婚約解消の通知状を送るのが一般的。すでにお祝いをいただいている場合は、同等の金額の商品券などを渡すのがマナーです。お詫びの気持ちとともにお返しを送りましょう。

婚約解消の手紙の書き方

つづいては、婚約解消の手紙の基本構成についてご紹介します。通知・挨拶状は書式に則って明記するのがマナー。構成要素とポイントは図の下に記載しておきます。

婚約解消の手紙の書き方

  • 前文:婚約解消の手紙の前文は「頭語(拝啓)」「時候の挨拶」「相手の安否を気遣う挨拶」の順番に形式に従って書き出します。「取り急ぎご報告申し上げます」などと前文や時候の挨拶は省いても構いません。
  • 主文:「婚約を解消したことの通知」「お世話になったことへのお礼・感謝の言葉」「変わらぬ厚誼を願う言葉」「お詫びの言葉」などを述べます。
  • 末文:末文は「結びの挨拶」で文章を締めくくり、改行して行末に「結語(敬具など)」を書きます。結語の書き忘れに注意しましょう。
  • 後付け:「日付」「差出人」「宛名」の順に書きます。日付は、文頭から2字下げて、和暦で発送年月日を明記しましょう。宛名には、敬称(様)も忘れず書きます。

婚約解消の手紙の文例

さいごに、婚約解消の手紙の文例をご紹介します。文例のあとに記載しているポイントについても目を通しておいてくださいね。

改まった相手へ

拝啓 取り急ぎご報告申し上げます。
 今秋、私どもの婚約をご報告いたしましたが、このたび詮方ない事情により、婚約を解消することとなりました。
 温かい祝福のお言葉をいただいておきながら、〇〇様のご厚意にお応えできずこのような次第となり、心苦しく思っております。心から深くお詫び申し上げます。
 〇〇様にはこれまで大変お世話になり、心より感謝しておりますとともに、突然このようなご報告をいたしますことをお許しください。
 今後の人生を誠心誠意努力いたす所存でございますので、今後も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
 まずは書中にてご報告とお詫びを申し上げます。
                                          敬具

婚約の通知を出した人には必ず解消の通知も送り、お詫びを述べるのが基本です。解消の理由は書かず、淡々と事実を伝える文面にしましょう。二人の出した結論は、前向きな姿勢であることを伝えて、相手に心配をかけないようにすることも大切です。

知人へ

拝啓 取り急ぎご報告いたします。
 昨年末に私たち二人の結婚披露宴のご案内を差し上げておりましたが、このたびやむを得ない事情により、婚約を解消することとなりました。
 あたたかいお祝いの言葉をいただいておきながら、ご厚意にお応えできず、心苦しく思っております。
 今後の人生も悔いのないよう、精一杯努力して参りますので、変わらぬお付き合いのほど、どうぞよろしくお願いいたします。
                                          敬具

落胆を強調して相手に過度な心配をかけないように注意します。できるだけ元気な様子を伝えましょう。文面には今後の交誼を願う言葉も添えて、丁寧な文面になることを心がけます。

友人へ

拝啓 取り急ぎ申し上げます。
 今春、婚約成立のご報告を差し上げておりましたが、このたび余儀ない事情があり、婚約を解消することとなりました。
 温かい祝福のお言葉をいただいておきながら、不徳の致す事態となり、大変心苦しく思っております。皆様のご厚意にお応えすることができず、深くお詫び申し上げます。
 今一度お互いの人生を見直し、皆様にご迷惑をおかけすることのないよう、精一杯努力して参ります。どうか今後とも、変わらぬお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。
                                          敬具

親しい相手であっても、丁寧な文面にします。厚意に感謝するとともにお詫びの言葉を書き添えましょう。

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