離婚報告の手紙の書き方|文例つき

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離婚報告の手紙の書き方|文例つき

離婚報告の通知文は、具体的な離婚理由や感情的な言葉は書かずに、淡々と事実を伝える文面にするのが基本です。手紙を宛てた人には、今後も変わらぬ厚誼やお付き合いをお願いする言葉も添えましょう。

ここでは、離婚報告の手紙の書き方や、押さえておくべきマナーについてお伝えします。文例もご紹介するので、手紙を書くときの参考にしてくださいね。

離婚報告の手紙のマナー

まずは、離婚報告の手紙を書くときに心がけておきたいマナーや、押さえておくべきポイント、注意事項について理解しておきましょう。

離婚報告の手紙を出す時期

離婚報告の手紙は、離婚後、概ね1ヶ月以内に届くように出すのがマナーです。結婚の際にお世話になった方々や、自分のことを気にかけてくれている人には必ず通知しましょう。

淡々と事実を伝えるだけでなく、これまでの感謝の気持ちを伝えるとともにお詫びの言葉を書き添えることが大切です。礼儀を欠かさないよう注意しましょう。

前向きな文面を心がける

離婚原因の詳細を詳しく書いたり、相手の悪口や非難するような内容は、かえって相手の心証を悪くしてしまうため、控えましょう。

通知状では「二人の未来にとって最良の選択」「心機一転、前を向いて頑張る」など、前向きな姿勢であることを伝えて、相手に心配をかけないよう配慮することが大切。感情の起伏を抑えて、事実を伝えることが目的であることを理解して手紙を書きましょう。

離婚報告の手紙の書き方

つづいては、離婚報告の手紙の基本構成についてご紹介します。通知・挨拶状は書式に則って明記するのがマナー。構成要素とポイントは図の下に記載しておきます。

離婚報告の手紙の書き方

  • 前文:離婚報告の手紙の前文は「頭語(拝啓)」「時候の挨拶」「相手の安否を気遣う挨拶」の順番に形式に従って書き出します。時候の挨拶は省いても構いません。
  • 主文:「離婚したことの通知」「お世話になったことへのお礼・感謝の言葉」「変わらぬ厚誼を願う言葉」「お詫びの言葉」などを述べます。
  • 末文:末文は「結びの挨拶」で文章を締めくくり、改行して行末に「結語(敬具など)」を書きます。結語の書き忘れに注意しましょう。
  • 後付け:「日付」「差出人」「宛名」の順に書きます。日付は、文頭から2字下げて、和暦で発送年月日を明記しましょう。宛名には、敬称(様)も忘れず書きます。

離婚報告の手紙の文例

さいごに、離婚報告の手紙の文例をご紹介します。文例のあとに記載しているポイントについても目を通しておいてくださいね。

仲人・媒酌人に宛てる場合

拝啓 晩秋の候、◯◯様ご夫妻にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
 さて、突然ではございますが、このたび私ども夫婦は協議の上、離婚することと相なりました。
 ◯◯ご夫妻には、何かとお気遣いいただいておりましたが、このような結果となりましたこと、深くお詫び申し上げます。
 いずれ折をみてご挨拶に伺います。
 まずは書中をもってご報告とお詫びを申し上げます。
                                          敬具

文中の下線部は「これまで賜りましたご厚情に感謝いたしますとともに、大変ご心配をおかけしてしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます」に書き換えてもよいでしょう。感謝の意とお詫びの気持ちを伝えることが大切です。

親族に宛てる場合

拝啓 取り急ぎお知らせいたします。
 突然このような手紙を差し上げるのは大変心苦しいことでございますが、このたび私ども夫婦は正式な離婚が成立いたしましたのでお知らせ申し上げます。
 お互いの幸せについて話し合った結果、夫婦関係を解消することが最良の選択であるという結論に至りました。
 これまで賜りましたご厚情に感謝いたしますとともに、大変なご心配をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。
 なお、私は現在、子どもを連れて実家へ戻っております。折を見てご挨拶にお伺いするつもりですが、まずは書中をもってご報告とお詫びを申し上げます。
                                          敬具

夫婦間のトラブルが原因でも、込み入った理由を書かないのがマナーです。また、相手に心配を与えないように、前向きな選択であることを伝えましょう。

文例中の下線部は「協議のうえ、離婚することと相なりました」「正式に離婚いたしました」などと書き換えることができます。曖昧な表現はせず、はっきりと事実を伝えましょう。

知人に宛てる場合

前略 取り急ぎご報告申し上げます。
 このたび私ども夫婦は離婚することとなり、先日届けをすませました。しばらく話し合いを続けてまいりましたが、別々の道を歩むことが最良の選択であるという結論に至りました。
 皆様にはこれまで大変お世話になり、心より感謝しておりますとともに、突然このようなご報告をいたしますことをお許しください。
 すでに左記の住所にて新生活をスタートいたしました。
 気持ちも新たに前を向いて歩んでまいります。
 今後も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
 まずは書中にてご報告とお詫びまで。
                                          草々

子どもがいる場合は、「息子は私が引き取り、実家の近くに新居を構えました」などと親権についても触れておくとよいでしょう。

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