出産報告の手紙の書き方|文例つき

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出産報告の手紙の書き方|文例つき

出産報告の手紙は、出産祝いをいただいた方や、親戚などの身内、親しい間柄の友人などに送るのが一般的です。ただし、改まった相手には赤ちゃんの誕生を封書で伝えるのが丁寧です。

ここでは、出産報告の通知・挨拶状の書き方や、マナーについてお伝えします。手紙の文例もご紹介するので、出産報告をするときの参考にしてくださいね。

出産報告の手紙のマナー

まずは、出産報告の通知状を書くときに心がけておきたいマナーや、押さえておくべきポイント、注意事項について理解しておきましょう。

出産報告の手紙を出す時期

親しい相手や、心配をかけた相手には早めに出すのがマナーです。出産報告の挨拶状は、産後、落ち着いた頃となる1ヶ月~2ヶ月後を目安に送りましょう。

出産の時期によっては「年賀状」「寒中見舞い」「暑中見舞い」といった季節の挨拶状を兼ねてはがきで送るのが一般的です。事務的になりがちですが、お世話になっているお礼や母子ともに健康な様子などの感想、赤ちゃんの性別や名前、名前の由来といった報告も書き添えて、あたたかい印象が出るように意識して書きましょう。

出産報告は代筆でもOK

出産報告の手紙は産後、妻から送るのが一般的です。しかし、出産後、授乳など赤ちゃんの世話で何かと忙しくなり、赤ちゃんに付きっきりで手紙を書く時間を確保できない場合もあるでしょう。そんなときは、妻に代わって、夫や母親が代筆しても問題ありません。夫が代筆する場合は、差出人を連名で書きましょう。

また、言葉だけではなく、赤ちゃんの写真を印刷して同封すると、出産報告の丁寧な印象を与え、喜ばれる挨拶になるでしょう。

出産報告の手紙の書き方

つづいては、出産報告の手紙を書くときの基本構成についてご紹介します。通知・挨拶状は書式に則って明記するのがマナー。構成要素とポイントは図の下に記載しておきます。

出産報告の手紙の書き方|文例つき

  • 前文:出産報告の前文は「頭語(拝啓)」「時候の挨拶」「相手の安否を気遣う挨拶」の順番に形式に従って書き添えます。頭語のあとは一文字あけて時候の挨拶を書きましょう。ただし、「前略ごめんください」などと、時候の挨拶を省いて書き出しても構いません。
  • 主文:「出産の通知」「産後の母子の様子」「赤ちゃんの性別・名前・命名の由来」などを述べます。
  • 末文:末文は「結びの挨拶」で文章を締めくくり、改行して行末に「結語(敬具など)」を書きます。結語の書き忘れに注意しましょう。
  • 後付け:「日付」「差出人」「宛名」の順に書きます。日付は、文頭から2字下げて、和暦で発送年月日を明記しましょう。宛名には、敬称(様)も忘れず書きます。

出産報告の文例

さいごに、出産報告の手紙を書くときの文例をご紹介します。文例のあとに記載しているポイントについても目を通しておいてくださいね。

知人へ

拝啓 夏の訪れを感じる今日この頃、お変わりありませんか。
 〇月〇日、無事男の子を出産いたしました。体重〇〇〇〇グラムの元気な赤ちゃんです。おかげ様で母子ともに元気にしておりますので、ご安心ください。
 出産前から〇〇さんに相談しておりましたが、〇〇〇〇という願いを込めて、〇〇と命名しました。
 初めての育児に戸惑うばかりですが、小さな命を前に親としての責任を感じております。
 今後も、親子ともども何卒よろしくお願いいたします。
 まずはご報告まで。
                                         敬具

出産報告の手紙では、「赤ちゃんの出産日」「性別」「体重」「名前」「命名の由来」の5点は必ず明記しましょう。また、母子の体調が健康な様子を伝え、心配をかけない配慮もするとより良い文面になります。

親戚へ

拝啓 初秋の候、叔父様にはつつがなくお過ごしのことと存じます。
 さて、〇月〇日、私たち夫婦に待望の第一子が誕生いたしました。
 体重〇〇〇〇グラムの女の子で、〇〇と命名いたしました。
 妊娠中はいろいろとお気遣いいただき、心からお礼申し上げます。お陰様で母子ともに元気に過ごしておりますので、どうぞご安心ください。
 落ち着きましたら、親子三人でご挨拶に伺いたいと思っております。
 まずは書中にてご報告申し上げます。
                                         敬具

相手が育児の先輩である場合は、「相談にのってください」とアドバイスをお願いするひと言を書き添えておくと好印象です。

職場・社内の同僚へ

拝啓 初春の候、皆様におかれましてはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
 さて、〇月〇日、待ちに待った長女、〇〇が誕生いたしました。体重〇〇〇〇グラムの健やかな赤ちゃんです。娘には〇〇という願いを込めて、〇〇と命名いたしました。
 このたびは出産にあたって何かとご支援いただき、心から感謝申し上げます。まだまだ未熟な私どもではございますが、今後とも、親子共々ご指導を賜りますようお願い申し上げます。
 まずは書中をもちましてご報告申し上げます。
                                         敬具

出産前後は、職場の同僚や上司に仕事面でフォローやサポートをしてもらうことが増えます。手紙には、出産の報告とともに、お礼の気持ちを伝えることが大切です。今後、職場復帰する予定の場合は、今後のご指導・ご鞭撻を願う言葉を書き添えるのもよいでしょう。

先輩へ

 〇月〇日、待ちに待ったお腹の中の赤ちゃんと対面を果たしました。体重〇〇〇〇グラムの、泣き声の大きな赤ちゃんです。
 〇〇という願いを込めて、〇〇と命名しました。
 〇〇さんにはいろいろとご心配をおかけしましたが、おかげ様で母子ともに健康です。経過も順調ですので、どうかご安心ください。〇〇さんがおっしゃっていたように、まさに「案ずるより産むがやすし」ですね。
 しばらくは実家で療養しますが、再来月には自宅へ戻りますので、ぜひ赤ちゃんの顔を見にいらしてください。
 まずは取り急ぎ、出生のお知らせまで。

親しい間柄の先輩へ手紙を宛てる場合は、時候の挨拶を省いて書き出しても構いません。母子の健康な様子を伝えるとともに、今後のお付き合いをお願いする言葉を書き添えましょう。

友人へ

 お元気ですか。
 〇月〇日、わが家に家族が増えました。女の子で名前は〇〇です。
 三人目ということもあり、とても安産でした。体重が〇〇〇〇グラムもあり、お兄ちゃんたちが生まれたときよりも大きく、元気よく泣いています。
 はじめての女の子なので、いろいろ相談にのってくださいね。
 末筆ながらご家族の皆様にもよろしくお伝えください。

出産を経験している友人に手紙を宛てる場合は、「相談にのってください」などとアドバイスをお願いしてもよいでしょう。出産への不安などを相談した方には、お礼の言葉を書き添えましょう。

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