結婚祝いのお礼状の書き方|文例つき

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結婚祝いのお礼状の書き方|文例つき

結婚祝いのお礼状は、挙式後または新婚旅行から帰ったらすぐに出すのが基本です。特に、お祝いだけいただいた方や祝辞をお願いした方には必ずお礼状を出します。

ここでは、結婚祝いのお礼状の書き方やマナーについてお伝えします。結婚式・披露宴に出席してくれた方、招待しなかった方、祝辞やスピーチをお願いした方にお礼の手紙を書いた文例集もご紹介します。参考にしてくださいね。

結婚祝いのお礼状のマナー

まずは、結婚祝いのお礼状を書くときのマナーや注意事項についてお伝えします。

結婚祝いのお礼状を贈る時期

お礼状は、新婚旅行から帰ってきてから、もしくは挙式後一カ月以内に贈るのがマナーです。できるかぎり早めに出しましょう。

披露宴に招待できなかった方から、結婚のお祝いをいただいた場合は、お礼状とは別に「内祝い」として、お返しを贈ります。招待できなかった方に内祝いを別送するときの文例もご紹介しているので、確認しておきましょう。

結婚祝いの使途も添える

結婚祝いのお礼状では、いただいたものがお祝い金でも品物でも、具体的な使い道や扱い、購入予定のものが決まっていれば、簡潔に伝えるべきです。

使い道がまだ決まっていない場合は、「有効に使わせていただく」「大切に使わせていただく」旨を記して、感謝の気持ちを伝えると良いでしょう。

署名は二人連名で

結婚祝いは、夫婦二人に贈られたものですから、お礼状は必ず夫婦連名で署名します。一行目に夫の苗字と名前、二行目に妻の名前の順に書きます。

結婚祝いのお礼状の書き方

つづいては、結婚祝いのお礼状を書くときの基本構成と書き方についてご紹介します。お礼状は、以下の図に示した「前文」「主文」「末文」「後付け」の4つの項目に分かれます。形式に従って書きましょう。

結婚祝いのお礼状の書き方

お礼状は縦書きが基本です。とくに結婚式・披露宴は、冠婚葬祭の儀礼的なもの。横書きの書状だと、カジュアルな印象を与えてしまいます。

  • 前文:お礼状の前文は「頭語(拝啓)」「時候の挨拶」「相手の安否を気遣う挨拶」の順番に形式に従って書き添えます。頭語のあとは一文字あけて時候の挨拶を書きましょう。友人など親しい間柄の人にお礼の手紙を書く場合は、前文を省略しても構いません。すぐに結婚祝いをいただいたことへのお礼の言葉を述べると、感謝の気持ちが伝わります。
  • 主文:「結婚祝いへのお礼の言葉」「いただいた指導の言葉に対する姿勢」「今後の指導・交誼のお願いの言葉」などを述べます。
  • 末文:末文は「結びの挨拶」で文章を締めくくり、改行して行末に「結語(敬具など)」を書きます。結語の書き忘れに注意しましょう。
  • 後付け:「日付」「差出人」「宛名」の順に書きます。日付は、文頭から2字下げて、和暦で発送年月日を明記しましょう。宛名には、敬称(様)も忘れず書きます。差出人は必ず夫婦連名で書きましょう。

結婚祝いのお礼状の文例

結婚式・披露宴出席へのお礼(1)

謹啓 清秋の候、皆様におかれましてはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
 過日はご多忙のところ、私どもの結婚式にご出席くださいまして、誠にありがとうございました。また、お心のこもったお祝いをいただきまして、厚くお礼申し上げます。皆様のあたたかいお気持ちに包まれた、すてきな披露宴にしていただきまして、私たちもとても感動いたしました。双方の両親も深く感謝しております。
 今後は、二人で力を合わせて温かな家庭を築いていく所存でございます。今後とも変わらぬご交誼ご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
                                         謹白

上司や恩師、知人などへの改まった手紙は、書式に則って書きましょう。挙式後、新居で住む場合は、感謝の気持ちを伝えた後に「おかげさまで、左記にて新生活を始めました。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄り下さい。」と書き添え、新住所を明記しておきましょう。

結婚式・披露宴出席へのお礼(2)

〇〇様
 先日はお忙しいなかを私どもの結婚披露宴にお越しくださり、なおお心づくしの品までお贈りいただき、心から感謝いたしております。おかげ様で、一生心に残るひとときとなりました。
 私どもは当面、夫の実家で両親とともに暮らして参ります。新たな生活はその両親、また遠方ながら妻の両親のアドバイスを受けながら築き上げて参りますが、なお、〇〇様のご指導をいただければ、誠に心強いものがございます。これからも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 時節柄、〇〇様にはくれぐれもご自愛くださるよう、お祈り申し上げます。まずはお礼のごあいさつまで。

しばらくの間、新郎か新婦の実家で一緒に住む場合は、上記のような文例の書き方をします。「お邪魔になる」「住まわせてもらう」などの表現ではなく、前向きな印象を与える書き方を心がけましょう。

結婚式・披露宴に招待できなかった人へのお礼

拝復 秋風がさわやかな季節となりましたが、お元気でお過ごしとのこと、心からお喜び申し上げます。
 このたびは、私どもの結婚に際してご丁重なお祝いをいただき、どうもありがとうございました。遠方からお越しいただくのも申し訳なく存じ、結婚のご報告のみ差し上げましたにもかかわらず、過分なお心遣いをいただき、恐縮に存じますとともに、深く感謝申し上げます。
 お手紙に記してくださったご教訓、確かに、未熟な私どもがつい忘れてしまいがちなことで、ありがたい一言でした。しっかりと胸に刻み込んで、これからの家庭づくりに生かして参る所存でございます。
 ささやかではございますが、お礼の品を別送にてお送りいたしますので、ご受納いただければ幸甚でございます。
 これから先、〇〇様ご夫妻をお手本にさせていただき、二人で力を合わせて家庭づくりに励んでまいりますので、どうぞお見守りください。
 こちらにお越しの折には、ぜひとも拙宅にお立ち寄りください。まずは右、お礼まで申し上げます。
                                         敬具

結婚披露宴に招待しなかった人に対しては、招くことができなかったことについて恐縮している気持ちを伝え、そのうえで、お祝いをいただいたことに感謝する表現をつづけます。上記以外の文例では「結婚式・披露宴も身内だけでささやかに行いましたゆえ、ご披露の機会もなく大変失礼いたしました」などと相手に配慮して書くようにしましょう。

祝辞のお礼(1)

謹啓 若葉萌えいずるころ、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
 このほどは、ご多忙のところ、私どもの結婚披露宴にお運びいただきました上に、あたたかいご祝辞と過分なお祝いの品を頂戴いたし、心より御礼申し上げます。
 〇〇様のお言葉を胸に刻み、二人手を取り合って幸せな家庭を築いていく所存でございます。
 未熟な私どもでございますが、どうぞ変わらぬご指導、ご助言のほどよろしくお願い申し上げます。
 まずは御礼のご挨拶まで。
                                         謹白

職場の上司に祝辞をお願いした場合の文例です。結婚祝いのお礼だけでなく、祝辞で激励の言葉をいただいたことについても感謝の意を述べましょう。祝辞で結婚生活についての温かいアドバイスをいただいたときは、そのことについてもふれておくと喜ばれます。

祝辞のお礼(2)

謹啓 このほどはご多忙のところ、私どもの結婚式にお運びくださり、誠にありがとうございました。また、温かなご祝辞ならびに結構なお祝いの品を頂戴し、厚く御礼申し上げます。
 何かと至らぬ私どもではございますが、心に響くお言葉を忘れずにお互いを尊重し、助け合いながら、明るく楽しい家庭を築いていく所存です。仕事のうえではもちろんのこと、夫婦生活においても優れた先輩として末永くお導きいただければ幸甚に存じます。
 略儀失礼ながら、まずは書中にてお礼まで。
                                         敬白

祝辞を述べてもらった場合は、祝辞に対する感謝の言葉を添えるとともに、将来の抱負や新生活への決意を示します。将来の夫婦生活を不安視するようなネガティブな言葉は避け、前向きな姿勢を伝えましょう。

スピーチのお礼

〇〇さん、先日はお忙しいなか、私たちの結婚式に出席してくださり、心温まるスピーチまでいただきありがとう。
 〇〇さん(新郎)との出会いの頃から、私たちのお付き合いを見守ってくれていた〇〇さん。これまで相談してきたいろいろなことが一気に蘇って、涙をこらえることができませんでした。家族も「すばらしいお友達に恵まれてよかったね」と感激していました。晴れの日の感動を忘れずに、これから二人で力を合わせて頑張っていこうと思います。どうぞこれからも末永くお付き合いくださいね。
 今度ぜひ、新居に遊びにきてください。お待ちしています。
 まずは取り急ぎお礼まで。
                                         かしこ

公表してほしくないことを皆の前で言われたとしても、スピーチのお礼では、批判めいたことは一切書いてはいけません。また、できるだけ詳しいエピソードを挙げて感謝の気持ちを伝えましょう。

司会のお礼

 〇〇さん、このたびはお忙しい中、私たちの結婚式に出席してくださり、また無理なお願いまでご快諾くださり、本当にありがとう。ユーモアをまじえた〇〇さんの見事な司会によって、披露宴を盛り上げてくださり、心から感謝しています。
 これからはお互いに支え合って、笑いのたえない明るい家庭を築いていきたいと思います。どうぞ末永くお付き合いください。
 まずは取り急ぎお礼まで。本当にありがとう。

友人への司会のお礼では、詳しいエピソードを挙げて感謝の気持ちを伝えることがポイントです。司会者の演出で会場が盛り上がった場面や、上手く司会していた場面など、自分たちのために頑張ってくれた方に感謝を伝えましょう。親しい友人へのお礼状では、堅苦しい表現だと違和感を与えます。普段のやりとりと変わらない、柔らかい印象の言葉を用いることが大切です。

余興のお礼

 〇〇さん、このたびは私たちの結婚式に出席してくださり、また素晴らしい映像作品を制作くださり、本当にありがとう。感謝で胸がいっぱいです。たくさん笑って泣けるあの感動作品は、二人にとっての一生の宝物です。
 物知りの〇〇さんは、私たちの女子会グループのなかでも頼りになる存在であり、学生時代から多くの時間を一緒に過ごしたかけがえのない友達です。これからも末永くお付き合いください。
 新居はまだ片付いてないけれど、落ち着いた頃、ぜひ遊びにきてくださいね。
 まずはお礼まで。
                                         かしこ

余興は、新郎新婦の幸せを願う、祝福の表現のひとつです。ムービーを制作してくれたり、ダンスを披露してくれたりしたことへのお礼はもちろん、この日のために忙しい合間に時間をとってくれたことへの感謝を述べることも大切です。

お祝いのお礼

 〇〇さん、このたびは結婚のお祝いをありがとうございました。
 いただいたペアグラスはとても素敵で、思わずうっとりです。大切に使わせてもらいますね。
 新婚旅行で訪れたイタリアのアクセサリーショップで、〇〇さんに似合いそうなピアスを見つけました。よかったら使ってください。
 未熟な二人ですが、これからもどうぞよろしくお願いします。

新婚旅行先でお世話になった友人にお土産を買ってきたときは、お礼状にその旨も書き添えましょう。

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