入学祝い・合格祝いの手紙の書き方|例文つき

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入学祝いの手紙の書き方|例文つき

入学祝いの手紙では、子供の成長の喜びを思いやる言葉を述べたり、育てた親の苦労をねぎらうことが基本です。

小学校、中学校、高校、大学へと進むにつれて、年齢に応じた表現を用いて、お祝いの言葉を述べることが大切。

ここでは、入学祝いの手紙の書き方をご紹介します。お子様の年齢や状況に応じた例文も合わせて確認してくださいね。

入学祝い・合格祝いの手紙を書くときのマナー・注意点

入学祝いの手紙を書くときに押さえておくべきマナーや、気をつけないといけない注意点があります。

小学校入学時は親宛てに出すのが一般的

基本的にお子様が小学校に入学するときは、親に宛てて手紙を出すのが一般的です。もしお子様に直接メッセージを伝えたい場合は、ひらがなを中心とした手紙を書きましょう。中学・高校・大学に入学する年齢になれば、お子様宛てに簡単な言葉で短く書いた手紙を添えると喜ばれます。

合格した学校が志望校ではなかったときの注意点

合格した学校が、本人の第一志望校ではなかったと知っている場合は、喜びや期待感の表現の伝え方に悩むものです。そのようなケースでは、その学校の長所や、本人が目指している将来像などを取り上げ、充実した学校生活を期待する表現で書きましょう。入学祝いの手紙はお祝い状のため、残念な思いを助長するのは禁物です。

入学祝い・合格祝いの手紙の基本構成と書き方

つづいては入学祝いや合格祝いの手紙を書くときの基本的な構成をご紹介します。ポイントは以下の図に示した6点です。

入学祝い・合格祝いの手紙の基本構成と書き方

  • 前文:入学祝いの書き出しは「頭語(謹啓)」「時候の挨拶」「お祝いの言葉」を述べます。
  • 主文:主文では前途への激励や期待の言葉を書き添えます。忌み言葉や説教くさい表現はタブー。喜びの気持ちを祝福する言葉を心がけましょう。
  • 末文:末文では「結びの挨拶」を述べ、改行して右端に「結語(謹白や敬具)」を書きます。
  • 日付:文頭から2字下げて書きます。和暦で発送年月日を明記しましょう。
  • 差出人:入学祝いを送る人の名前を書きます。
  • 宛名:手紙を送る相手の氏名を明記します。封筒の表書きと同じ敬称(様)にしましょう。

入学祝い・合格祝いの例文

入学祝いや合格祝いの手紙を書くときの例文をご紹介します。手紙を送る相手別にご紹介するので参考にしてくださいね。

1.小学校への入学祝い(子どもの親宛て)

拝啓 陽春のみぎり、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。このたび、〇〇ちゃんが小学校へ入学される(1)由、心よりお祝い申し上げます。ご家族の皆様のお喜びと感慨もひとしおのことでしょう。いつも明るい〇〇ちゃんの成長が楽しみです(2)。
 ささやかながら、お祝いをお送りします。ご笑納(3)いただければ幸いです。〇〇ちゃんと皆様のご健勝とご繁栄をお祈りいたします。
                                           敬具

例文の(1)は「上がられる」、(2)は「ランドセルを背負った〇〇ちゃんの姿が目に浮かぶようです」、(3)は「学用品などにお役立て」と書き換えてもよいです。

2.小学校への入学祝い(子どもの親宛て)

拝啓 仲春の折から、皆様お変わりなくお過ごしのことと存じます。
 この四月から、ご長女の〇〇様がいよいよ小学生とのこと、ご入学おめでとうございます。以前、初節句のときのお写真を見せていただいたことがあります。月日の経つのは早いものです。ご家族の皆様のお喜びもさぞかしと存じます。
 お嬢様にたくさんお友達ができて、お元気に登校されることをお祈りしています。
 ご入学のお祝いに別便にて心ばかりの品を送らせていただきました。ご笑納いただけたら幸いです。
                                        敬具

学校名を入れる場合は「ご次男の〇〇小学校ご入学おめでとうございます」「〇〇小学校へご入学されるとのこと、心よりお祝い申し上げます」と明記しましょう。

親の胸中は、周囲の人が想像する以上の喜びでいっぱいです。その大きな喜びに共感する気持ちを手紙に添えるのが大切です。

3.小学校への入学祝い(子ども宛)

〇〇ちゃん いよいよ しょうがっこうに にゅうがくするのですね おめでとう!

お子様に直接手紙を書くときは、ひらがなを用います。難しい言葉の使用は避け、シンプルにお祝いの言葉を述べましょう。

4.小学校への入学祝い(子ども宛)

〇〇ちゃん しょうがっこう にゅうがく おめでとう
 このてがみといっしょに としょカードという ほんをかえるカードを おくります
 おとうさんかおかあさんといっしょに ほんやさんへいって 〇〇ちゃんのすきなほんを かってくださいね

お祝いの金品を同封するときはお子様にもその内容が伝わるよう、かみ砕いた表現で伝えることが大切です。

5.中学・高校への入学祝い・合格祝い(甥に宛てるとき)

 〇〇君、〇〇高校合格おめでとう。合格の知らせは、この春一番の何より嬉しい便りでした。
 これまでの猛勉強と努力で受験という大きな試練を乗り越え、見事に栄冠を勝ち取ったのですね。県内でも有数の進学校への入学が決まり、ご両親もさぞかしお喜びのことでしょう。
 これからかけがえのない三年間が始まりますね。希望に満ちた未来へのびのびと羽ばたき、いろいろなことで活躍してください。
 ご両親と一緒に、お祝いのお食事会をしたいと思っています。都合のいい日にちを相談してお返事をくださいね。
 まずは取り急ぎお祝いとお誘いまで。

直接手紙を書くときは、本人の努力をたたえるとともに、将来にふれ、前途を祝福する言葉を述べましょう。

6.中学・高校への入学祝い・合格祝い(甥に宛てるとき)

〇〇ちゃん 高校入試、合格おめでとう!このことは、お母さんから電話で伺いましたが、わたしも嬉しくなって、本当に飛び上がってしまいました。ご両親もさぞかしお喜びのことでしょう。
 合格した高校は、第一志望だったのですね。将来の夢へ向けての第一歩。目標をしっかり持って歩いている〇〇ちゃんは、とてもすてきです(1)。充実した高校生活になるように、心から祈っています。
 同封のものは、心ばかりのお祝いです。本当は、何か役に立つものを贈りたいと思っていたのですが、私の古い感覚で選んでも気に入ってもらえる自信がないので、結局、このような形になりました。何かの足しにでもしていただけると、うれしいです。
 なかなかお顔を見る機会がありませんが、ご両親によろしくお伝えください。お元気で。
                                        かしこ

例文(1)は「〇〇高校は、文化部・運動部ともに活発な活動をしていますね。〇〇ちゃんがどんな活躍ぶりを見せてくれるか、今から楽しみです」「試験合格は、これからの人生の第一歩ですね。着実に進んでいってください」などと書き換えてもよいでしょう。

7.中学・高校への入学祝い・合格祝い(親に宛てるとき)

 このたびは〇〇君の〇〇高校合格おめでとうございます。
 〇〇君の猛勉強を一家揃って支えた強い願いが、見事にかなったのですね。朗報を受けるまではさぞかし緊張した毎日でしたでしょう。
 ご入学のお祝いに別便にて心ばかりの品を送らせていただきました。ご笑納いただけたら幸いです。

お子様について「〇〇君は出来が良い」「頭がよい」などの表現は僻みっぽく聞こえるので避けたほうが無難です。期待感にあふれた言葉をかけましょう。

8.大学の入学祝い・合格祝い(甥に宛てるとき)

 〇〇君、みごと第一志望校、合格おめでとう!努力が実ってわたしもうれしいです。中学生のころから、将来の夢は〇〇と語っていた〇〇君。一歩一歩、夢に近づいていますね。大学に入ったら、勉強だけでなくサークルやアルバイトなどさまざまなことに興味をもって経験を重ね、視野を広げてください。どんな経験もけっして無駄にはなりません。
 心ばかりですがお祝いをお送りします。素晴らしい大学生活になりますよう、心からお祈りしています(1)。

例文の(1)は「輝かしい未来に乾杯!」で締めくくってもよいですし、「よき出会いがありますようお祈りしています」と書き換えて使用するのもありです。

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